5.ぬめりと光る屋根瓦の波と海面がリンクするところにため息が出る。大網元の邸宅内をぞろぞろとカメラで追っかけてみたり、暗い邸内でザーッと着物広げてみたり、田舎の緑の中にぽつんと人を映し込んでみたりとか。日本の美ですね、ブルッと震えます。おっとり響く音楽と白ブラウスの大原麗子と、戦争が引き起こす哀しいミステリー。胸に迫り来るそれは昭和ノスタルジア。 【のはら】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-12 03:09:52) |
4.『悪魔の手毬唄』から一転、ブルーの海に島影が映えるこの映画は、シリーズ中でも最も明るい色調となり(音楽も明るめ)、軽いタッチの映画になりました。狂い咲く三人娘の描写も煌びやかでなんとなくユーモラスで、その分、モンペ姿の大原麗子は、ちょっとワリ食っちゃった感がありますが。前作からたった4ヶ月で登場したにも関わらず、急ごしらえ感は一切なしの、きっちり作られた一本となりました。原作のイメージからは離れていましたが(テレビの古谷一行版の方がずっと忠実でした)、市川=石坂金田一の楽しさをたっぷり味わえる一編でした。ただ、了沢が「シャア」なモノですから、『ガンダム』以降、この映画を見るたびに「小坊主なのにシャアの声・・・」って。頭の中で了沢に「今はいいのさ全てを忘れて」ってテーマソング付けちゃうし。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2003-11-22 13:45:44) |
3.犯人を変えてしまった点に疑問が残るものの、横溝映画の中でベスト3に入る出来だと思います。とくに映像表現が素晴らしいですね。大根な娘3人を除けば、キャスティングもなかなか良かったです。いい味出してる佐分利信と、めちゃめちゃかわいい坂口良子に、1点オマケです 【硯の陶泓】さん 8点(2003-11-05 22:58:26) |
2.この作品を観て「やっぱ、へーちゃんはええなぁ。」とつくづく思いました。市川監督独特のざらざらとして生々しい(死体だけでなく草木までも)映像美、そしてこの物語の残酷で哀しい象徴として時折挿入される獄門島のカットにはずっしりと圧倒されました。轟警部の「よし、解った!!」ってこの作品から始まるんですね。物語の清涼剤的な坂口良子、クセモノのピーター、多少くさいながらも物語を引っ張っていく大原麗子といいキャスティングですね。おおっと、若かりし頃の浅野ゆう子(死体の時以外は大根100%!)に物語を締める司葉子も忘れてはいけません!いつも通りラストの結末は何とも哀しいです。幼少の時は首が吹っ飛ぶショッキングなシーンでおもらししたのを覚えています。 【さかQ】さん 8点(2002-01-05 01:05:35) |
1.なぜだかわからないんですけど、この映画の名前を聞くとラストのピーターの船に乗る姿が浮かぶ・・・ 【トミー・リー】さん 8点(2001-05-12 10:40:02) (笑:1票) |