16.色々言われるだろうなというシーンは多々ありましたが私にとっては良作です。主人公の声は最初あまりに棒読みで違和感を覚えましたが、途中からは理工系の何かにのめり込んだら他が見えないタイプだとこんな感じの人もありだなと思うようになりました。映像が大変美しい。ストーリーもべたなラブロマンスがかなりの割合を占めますが私は好きです。 【丸に梅鉢】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-01-03 02:48:58) |
15.これは行間を読みながら進めないと理解できない大人の映画だなと思った。個人的にいつも感じるのだが、ジブリ映画で採用される声優のミスマッチ感が今回もあり、特に主人公2人の声が最後までなじめず、本人の顔が浮かんでしまう。しかし、それを差し引いてもストーリーは飽きさせず、時代に翻弄された人々の生活が痛いくらいに伝わってくる。結局、どの時代にも起こる争いは、一部の上の人々のもので、庶民たちはそれに揺さぶられるだけだ。本当の意味で平等なのは、自然災害なのだろうか。 【おっちょ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-15 18:35:05) |
14.宮崎駿のラストを飾るジブリ作品として話題性があり、ストーリーも興味を引く内容だった為、付き添いで劇場へ足を運んだ。正直アニメを劇場で観ることはないので、映像については特に感じるものは無いが、時代背景が好きなので集中して鑑賞出来た。 トトロ、ポニョ等得にジブリに思い入れはない為、一つのアニメ映画として入れる。ただ、ファンタジー要素には多少のジブリ感を感じた。監督の身内を声優として登場させている点については、鑑賞前は不安であったが、アニメ声と違い、妙にリアルな感じがする。 暫く忘れていたが、子供の時に家で観た『紅の豚』を思い出し、久しぶりに観たいと感じた。 |
13.最初は「下手クソだなぁ」と思ったが、だんだんと慣れてきて(アフレコ中演技力が上昇したようにも感じられた)、最後の台詞は庵野さんのあの声だからこそ感動できた気がする。 キャスティングに際しては「演技力」以上に大切なモノがあることもある、そう感心させられた。 【ムラン】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-07-12 22:26:33) |
12.なんとロマンティックな!男のロマンそのままの映画でしょうか。幼い頃から心酔していた飛行機と歩む時間と、お姫様のような女の子との恋愛。宮崎監督がナウシカの頃から持っている「ヒーロー」のかたちに、やはり昔から一貫して持っている「生き抜け」というテーマを添えています。アニメならではの視点も多く楽しく美しい画も魅力的でした。まあ、この世を生き抜くにはもうちょっとパワーが必要かなと思いつつ、優しい色彩に彩られた夢物語を堪能しました。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-08 10:55:27) |
11.人は生きる時代を選ぶことは出来ない。「創造的人生の持ち時間は10年」という言葉が出てきたが、堀越二郎氏の10年があの無謀な戦争に突入していく時代と重なったのは不運でした。夢でカプローニ氏と語り合ったように美しさのみを追求できる世界は、そうでない世界より素晴らしい。しかし、この映画はどんな時代であろうと力を尽くして生きるべきだとも言っている。また、それを批判したごく一部の人に対して宮崎駿監督はきっちり反論した。これは気持ち良かった。菜穂子との再会から始まるメロドラマはやや冗長に感じてしまったが、トータルでは高く評価したいと思う。作画についても一言。世界ではCGアニメが主流になったと言ってもいいのだろうが、ジブリは手描きにて細部まで動かしまくってる。特に震災のいくつかのシーンには驚かされた。やっぱりこういう手の込んだ仕事ってちゃんと凄みとして伝わってくるものだなー。圧巻。 【リーム555】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-07-01 19:15:17) |
10.キネマ旬報の何某は、この喫煙シーンを狭量な「挑発」だという。 勿論、『紅の豚』でも煙草のポイ捨てシーンをあえて描いているのだから 一種の挑発的な意図もあるのだろうが、 宮崎駿の細やかな絵コンテ指示を見てもわかる通り、単なる挑発だけで多大な経費や手間を要する作画・エフェクトの指示はすまい。 それこそ、何よりも風を生起させる行為として紫煙は表現されている。 震災の黒煙、工場の煙突からの排煙、汽車の蒸気、雪の朝の白い息、バスのあげる土煙、 家から登る白煙。それらと同様、二次元の画面に豊かな空間の深みと流動態を与え 画面を息づかせる描画演出のひとつに他ならない。 絵を常に何らかの形で動かすことへの徹底したこだわり。 眼に見えない大気をも可視化させアニメーション化することで世界に生気を与えること。 そこにアニメーション作家の矜持を見る。 その挑発ならぬ挑発に簡単に引っ掛かってしまう学会こそ滑稽だ。 嫁入りの夜、襖が静かに開き、美しい奈穂子の正面のカットとなる。 そこに風花がさっと舞う。その柔らかな大気の流れがシーンの美しさを引き立てる。 『ひこうき雲』の流れる映画のエンディング。 静止画となる人間不在の情景カットにあるのは、全てを語りきったという思いか。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-16 04:31:13) |
9.人の創造的人生は10年。この言葉がすごく胸に刺さりました。あと10年。いや、もう始まっているのだろうか。自分は何がなせるだろうか。この世に生まれてきたからには、誰もが自分だけのゼロ戦をつくんなきゃいけない。でも何かを成すには、何かを捨てなきゃいけないかもしれない。二郎の場合はそれが奈緒子だった。それはとても悲しいことだけど、そういうふうにできているんだなと思った。美しい映画ですが、悲しい映画です。 【コダマ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-10 00:45:23) |
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8.・絵が素晴らしい、田舎の風景とかドイツの風景とか。アニメーションでここまで描けるんだと感心する ・この時代って面白い、そう思えるのは構成がいいからだと思う ・菜穂子はおそらく男性から見た理想の女性像。でも女性から見るとどうなんだろう ・意外に涙腺が緩むが、その理由を後から思いつかないのが不思議 ・観ている間中「ひこうき雲」が頭の隅で鳴っていたが、実際に流れてきた時にはちょっと気合抜けた いろいろと賛否の議論が出るのも分かる気がする。そういった意見が出やすいのも良い映画の要件だと思う。 フィクションとして、多くの要素を上手く消化して、それでも出来はいい。 【simple】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-03 22:28:40) |
7.宮崎駿監督の、夢と理想がたっぷりつまった映画でした。逆に言えば、それだけの映画でした。けれど、稀代のアニメ監督(個人的意見)の夢と理想だけあって、やはりそこは見応えがありました…。どんな作品を見ても、例えストーリーやエンディングにどれだけ納得いかなくても、この方のアニメーション、「やっぱりステキだな…ちきしょう」と思ってしまうのです。この方の、フィルターを通し描き出す世界は、本当に素晴らしく、憧れを抱いてなりません。。小星もあの飛行機に乗りたい。トトロに会いたい。動く城を見てみたい。ほうきに乗りたい。想うことはいつもそんな事です。そして最後に、現実を見て少し悲しくなります。小星も、二郎さんみたいな夢と希望を持ちたかった。 【小星】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-26 20:54:46) |
6. 本当に良い映画だった。 画は毎度のことながら素晴らしいが、今回はストーリー、演出、声、音楽も良い。 観賞後に溜まらないほどの清々しさがあった。 監督、あっぱれ! 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-23 02:10:24) |
【ホットチョコレート】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-19 21:42:42) |
4.いい映画でした。 個人的には堀越次郎の吹き替え庵野さんの声は心地良かった。 プロの声優や芸能人では印象に残らない。 【しんしん】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-18 16:46:54) |
3.宮崎駿が徹頭徹尾自分のことを描いた、極めて自省的な映画だったように思います。そういう意味でこれまでのジブリとは全く毛色が違う。彼の芸術家としての人生、そしてある種悲壮な覚悟のようなものが伝わってきました。逆に言うとストーリーに分かりやすさや感動といった観客に向けたものはあまり重視されていないので、そこに違和感を感じる人は居るだろうと思います。しかし…傑作。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-25 08:14:20) (良:1票) |
2.同様の仕事をしている者として感慨深く観させていただきました。映画でも登場した青写真はコピー機が無かった時代の産物で、1970年頃入社したての頃でも資料として見ることが出来ました。計算尺は電卓の無い時代は三角関数を計算するための必需品で、HPの高価な関数電卓を入手するまでは重宝しました。ドラフターの前はT定規、その前は定規で図面を書いていたのですね。話はそれますが、ポルシェ博士の初スポーツカーは手書きの曲線で、こんな美しい図面がよく書けたものだと驚いたことを記憶しています。資料の山をかかえ、手計算で構造設計をしていた頃がよみがえって、楽しく観させていただきました。 「ひこうき雲」は荒井由実のファースト・アルバムを買ったときから好きな曲です。 【くだごんべ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-24 10:01:49) (良:2票) |
1.大人の作品。ただ一途に想い、想われる事の美しさに溢れた作品だと思いました。大好きな飛行機と愛する菜穂子が二郎のすべて。戦争や震災はごっこ遊びの様なちょっとしたイベントであり、それ以上の意味は持ちません。少年の日の夢をひたすら無垢に追いかけ続ける。浮気が出来ない二郎にはこれしか無かったし、結果などどうでも良かったのです。飛行機のみならず二郎は生き方までが美しかった。ハウルだポニョだと昨今の作品には悉く失望させられておりましたが、ジブリの中では三本指に入る傑作です。もう一度観たいかと聞かれればもう観たくないのが本音ですが、劇中は鼻水を出しながら号泣してしまいました。ただ声が…いくらなんでも棒読み過ぎて違和感が最後まで拭えませんでした。 【Kの紅茶】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-21 18:12:36) (良:1票) |