10.カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞で改めて鑑賞したが、やはり名作だと思う。この映画では英国貴族の執事という仕事が何たるのかを具に理解できるし、これほど忠実な人物を表せるのは小説ならばこそだ。だが映画では父親が亡くなったときの動揺など、主人公もやはり人間なのだなとかんじさせてくれる。そして私が一番印象に残ったのが、ミス・ケントンから何の本か詰め寄られたシーンだ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-10-13 19:46:17) |
9.古今東西を問わず忠誠心が人一倍強く自己犠牲の精神が旺盛な人は結構いると思います。自分の行動のモチベーションを上げるような環境が整っていると普通の人でも自分の私的欲望より何かの役に立つ事の方を優先することに満足感を抱くようになるのでしょうか。時代の背景を考えると主人公の価値観に共感できる映画でした。 (2017.10.6追記)恥ずかしながら原作者が日本出身の方とは知りませんでした。おめでとうございます、イシグロ氏のノーベル文学賞に改めて+1点。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-05 18:42:59) |
8.大まかなストーリーくらい頭に入れてから見るべきだったかな? もう一度見直せばもっと高い評価になるかもしれない。俳優陣はとても良かった。<追記>6点→8点へ変更。2018年、カズオ・イシグロのノーベル賞受賞記念とかで放送してたから実に8年ぶりに観てみた。初見時は良さが分からなかったけど、今回は本当に心に沁みた。こういう映画の良さが分かるようになると、いよいよおっさんですかな…。なにはともあれTHE名画、どこを切り取っても美しい。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-25 17:17:06) |
7.たまりません。様式美を愛するイギリス好きの私には超ドツボな映画。アンソニー・ホプキンスが執り仕切る優美で洗練された貴族の生活。台所で、食卓で、遊技部屋で、彼が行う様々な仕事にウットリした。BGMがまた素晴らしい(【ともとも】様に同感)。人生の大事な選択って発車のベルが鳴り終わってから扉が閉まるまでの電車のように、ちょっとでも躊躇すれば乗り遅れてしまう。けど、乗ったら乗ったで果たしてそれで良かったのかと自問自答。それでも時は容赦なく過ぎてゆくのだ。この役はアンソニー・ホプキンスにとっての最高傑作だと私は思うなぁ。まさに緩やかに暮れて行く「日の名残り」を存分に味わえる作品。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2004-04-05 15:44:31) (良:2票) |
6.独特の雰囲気がある作品だなぁと思っていたら『眺めのいい部屋』の監督さんだったんですね。彼の作品はなぜが映画全体の雰囲気がやわらかく美しい感じがしますね。アンソニー・ホプキンズとエマ・トンプソンの微妙な関係がものすごく切なかったです、名演でした!最後まで仕事魂を貫き通したアンソニー・ホプキンズは後悔はしていないのでしょね。バスが過ぎ去って行くシーンはなんとも言えませんでした・・・。 |
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5.アイヴォリー監督は独特の感性があって良いと思う。中でもこの作品は静かに描かれている点でNo1に挙げたい。ホプキンスの演技も最高。時代性があって、それが流転する作品に私は共通して弱い様だ。 【ももんが】さん 8点(2003-05-31 22:55:49) |
4.これはよかったよ。うむうむ。なんていうかな、表面的にかしこまった感じと、執事の内面の葛藤の対比が面白いね。お父さんが亡くなっても実務をこなす時の心情。恋愛小説をみられるのをこばみ、泣いてる女中頭に「ほこりがかぶっていたといっておいて下さい」。くわー!なんか深いねぇー!お気持ちが伝わってきますわー! 【あろえりーな】さん 8点(2002-07-08 11:53:38) |
3.お互いに好意を抱きながら、ひと言の愛を語ることもない大人の恋。その言葉にならない微妙な男と女の想いのたけを、名優A・ホプキンスとE・トンプソンが絶妙な演技で見事に体現して見せてくれる。雨の停車場での別れのラストはただひたすら美しく、まさに万感迫る思いだ。 【ドラえもん】さん 8点(2001-08-19 23:13:26) |
【pie】さん 8点(2001-05-12 07:06:16) |
1.アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの共演としては、「ハワーズ・エンド」よりこっちの方がいい。二人の抑えの効いた演技が見事だし、執事の仕事がどんなものかよく分かる。ちなみに、ご主人様の読む新聞にアイロンかけをして、見栄えと手が汚れないようにしていると分かった時は、そこまでするのか!と感心した。 【フォックス】さん 8点(2001-05-09 12:20:52) |