21.この映画が何を言わんとするか、そんなことはどうでもいい。バカでかいスケールと圧倒的な映像美とサイケデリックな感覚。映画を媒体としたアートとしての完成品。 終盤意識が朦朧とするがそれはトリップしたからだと思いたい。 |
20.「死と再生」とはよく耳にする言葉だけれど、この映画で表現されたものほど強烈なそれを私はかつて知らない。終わりが無いことにはどうにもならない。戦争であれ、帝国であれ、生であれ、永遠など有り得ない。反復と永遠とは違う。そのためにも、ラストシーンは変えるべきではなかったのではないか。 【ロウル】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-26 09:15:53) |
19.いらないシーンが多すぎる。もとの作品より飽きてしまう部分が多かった。ただ、もともと結構気に入っている作品なのでそれなりに面白く感じた。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 18:53:32) |
18.地獄だ。そこではみんな脳内麻薬物質を出さずにはいられない。エンドルフィン出しまくりだ。その地獄で、麻薬から覚めたときに残るものといったら、恐怖しかない。怖い。恐怖だ。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-27 18:20:55) |
17.かなり重たい作品らしく、その気にならず観そびれていた。 やっと初めて観賞。1979年制作という古さは全く感じないし、戦場の悲惨さと戦場の迫力は圧巻。戦争のドロドロした、本当に狂気の地獄の模様が伝わる。何度も観たい楽しい映画では無いが、心にずっしり重く、何かが伝わるが難解。 2018.06/03 映画館鑑賞。2005年3月に完全版を初鑑賞後三回目でデジタルリマスター版の鑑賞。今回はオープニングロールもエンドロールもないとの断りがあった。初公開版らしい。音響、映像の素晴らしさはリマスター版ならでは。タイトルやクレジットがない劇場公開版は「フィルムオペラ」とも呼ばれ、公開時に映画館では「スタッフ・キャスト表」が配布された! 【ご自由さん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-17 15:05:43) |
16.ビデオで観ました。ワルキューレの騎行が流れるヘリの攻撃シーンの時、隣で相棒くんが「これはマズイだろ‥」とポツッとつぶやきました。その通りです。私は、ある意味自虐的な映画だと受け取ったけれど、このシーンを見てカッコイイと思う馬鹿も多いのではないか。公開当時は衝撃的だったのかもしれないが、いま観ると、戦争で壊れる人間を型どおりに描いているように感じた。なので戦争映画としての目新しさはない(当然か)けれど、なんとも魅力的な映像美があり、ストーリーの流れも滑らかで少々もったいぶった所もいい。その意味では純粋に戦争がテーマなのではなく、人間の持つ狂気を描いている。しかし、人間を深く描くつもりが映画としての完成美にこだわったため、どっちつかずになってしまった感じがする。個人的にはオリジナルでも充分な気がした。 【りりらっち】さん 8点(2004-05-20 16:53:02) |
15.入り口はベトナム戦争。帝国主義の後始末である列強対植民地の戦い。戦場は酸鼻を極め、人々は誰もが狂気じみた振る舞いを見せる。けど、きっとこれはただの反戦映画ではないのだと思います。穿った見方をすればそれは仮装であって、近現代批判こそが主題であったように見えます。最終的には、西洋近代が夢見た「理性」の欺瞞と対比される形で、理性化されていない(前近代的な)現地住民が純粋であるとカーツに説かせる。劇中にある「歴史に類を見ない戦争」は理性信仰、すなわち絶対善は到達しうるものであり、自らがそうであると信じることに端を発しているとも読めるのではないでしょうか。 【虚学図書之介】さん 8点(2004-05-17 19:08:51) |
14.公開当時の作品を見てないので比較はできないが、本物のベトナム戦争を再現したかのようなナパーム弾でジャングルを焼き払うなんてシーンはすごかった。人を殺す戦場でバカンスのようにサーフィンにこだわるなど、ベトナム戦争での人間の狂気や残酷さを真摯に描こうとした監督の思いは尊敬に値する。長い映画の後半になると撮影の疲れかどうか前半ほどのインパクトが薄れ、私には何やら意味不明状態になる。しかしこれほどのインパクトのある作品はやっぱりすごいと思う。 【キリコ】さん 8点(2004-05-04 13:34:50) |
13.ワーグナーの音楽でやってくる、ヘリがかっこいい。 【ベルガー】さん 8点(2004-04-26 17:42:00) |
12.このまとまりのなさは映画としては失敗してる気はするんですが、一つ一つのシーンにあるドラマには強烈に惹かれてしまいます・・・というよりは、ベトナム戦争における人間という大テーマについて、製作者も手に負えなくなっちゃったんで、ええーいという感じで、3時間以上の大枠にドラマを放り込んだといったほうがいい印象。難解といわれたオリジナルに対して、特別版ということでカットされたシーンを増やしたら余計、その「ごった煮」っていう印象が強くなったのが、なんとも皮肉ですが・・・でも、そんなところもふくめて、好きな映画なんですよね。 【ころりさん】さん 8点(2004-03-18 13:23:18) |
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11.チャーリーはマーティンにホントそっくりですよね。姿勢とかちょっとした表情とか。親子なのも納得します。それにハリソン・フォードがチョイ役で出ていたりして「おっ!」と思ったりもしました。それでもってこの映画、観ながら手に汗をかいていたのは初めてでした。戦争のもつ狂気を外から垣間見たような気分です。特にサーファー将校指揮の第1騎兵師団のベトコン村への襲撃。ベトナム戦争に大儀は無かったかの様な印象を受けます。部下を戦死させてもサーフィンしたいと思う将校。戦争だから人が死ぬのはあたりまでだと基準の麻痺を感じさせます。ホント、カーツ大佐との善悪の違いはなんでしょう。 【クルイベル】さん 8点(2004-03-10 09:40:09) |
10.面白い映画、とは言えない。良い映画、とも言えない。でも、決して駄作ではない。感動したわけではないが、何も感じなかったわけでもない。眠くなかったわけではないが、一度も眠りはしなかった。あらゆる思考回路のヒューズがぶっ飛んでしまった感じで、取り合えず、ドーンと来た。こんなのレビューになってないぞと思うけれど、とにかく、ドーンと。要は「力わざ」映画に圧倒されてしまった、ということなのだろうか。うーむ。 【中山家】さん 8点(2003-12-03 02:28:36) |
9.追加シーンのおかげでわかり易くなりましたね。みんな狂ってますね。どうしてアメリカが負けたのか分かった様な気がします。カーツ大佐がおかしくなったんじゃなくて、米軍がおかしくなったんじゃないかなあ? 【もりしげひさや】さん 8点(2003-06-28 03:22:37) |
8.通常版を数年前に見たときは、ちっとも意味が分からなくてプーって感じだったけど、この完全版は未公開シーンの追加によってとても分かりやすくなっていて改めて衝撃を感じることができた。戦争の狂気を文字通り生生しく表現したまさに大作だ。 【スマイル・ペコ】さん 8点(2003-05-25 01:14:28) |
7.最初見たときは、難解な駄作だと思った。だけど、2度目に見たときは、深い作品かもと思った。3度目に見たら、これはすごい作品だと確信した。要するに何度も見返せば見返すほど個々のシーンの意味が見えてくるわけで。なんでもかんでも親切に説明される映画だけじゃなく、たまにはこういう哲学的な映画もいいかなと思いました。 |
6.うんんんーん、”ジゴモク”をはじめて観たのは小5の時で(もちろん封切ね)その後も何回となく観てはいたんだけど、さして難解という印象も無い訳では無い別けで、(簡単に切り離し出来れば...)と云った感じではあったんだけど、 今回のは逆にあっさりロードムービー、でも面白いね。 |
5.「見た後、率直に面白かったぁ」という訳ではないんですが、むしろ「言われてるほど、大した映画ではなかったなぁ」という思いが強かった。ただ、いろいろ考えさせられたという意味で8点。私は深く理解はできなかったですが、感じたこととしては、カーツという人は正常な人間だったからこそ、戦争が引き起こす現象に、耐えられずに苦しんだということ。あと、戦争には慈悲、やさしい感情も必要だけれど、大部分は冷静に、感情をなくして行動を起こすことが求められる的なセリフも良かった。私は「プライベート・ライアン」のような映画だと思ってかなりの覚悟をして見たのですが、戦争の残酷さをビジュアル的に表現するようなことはなかった。CMの爆撃するシーンはあそこだけでしたね。もちろん、首がころがったりというシーンはあったけど、常にそういうシーンではなかった。カーツという人間が破壊された過程を通して、戦争の恐ろしさを、残虐なシーンだけではなくて、伝えたかったのだと思う。私は「プライベート・ライアン」の方が、良い映画だったけれど、息がつまりそうで辛かった。 【デリング】さん 8点(2002-12-23 19:11:55) |
4.今回初めて見ました。元々は20年前の、べトナム戦争の記憶もまだ薄らいでいない頃の映画とあって、戦争叙実詩的なものかと思っていたら、なるほど、これはウィラードという「個」の物語なんですね。冒頭で軍人としての職務を全うできない事にフラストレーションを感じていたウィラードが、結果的には軍人である事の偽善、狂気に気付かされる過程がとても興味深いものでした。戦地においても「セックス、ドラッグス、& ロックンロール」なバブルガム的精神構造が支配しているアメリカ軍が、なぜべトコン百姓軍団に敗北を喫してしまったのかが良く分かる狂気ぶり。それを忌み嫌ったカーツ大佐がなぜ皮肉にも狂気に走ってしまったのかが個人的には一度見ただけでは理解する事ができませんでした。ただしデニス・ホッパー扮するフォトジャーナリスト(それにしてもデニス・ホッパーはどんな映画に出てもシュールな雰囲気を醸し出す不思議な俳優だ、、)の「(カーツ大佐は)頭は冷静でも心が病んでいる」という言葉に、一生を軍人として捧げたゆえの絶望と自分に対する憎悪がカーツ大佐の心を病ませ、そして人間らしく死にたいという冷静な心が結果的に、自らをウィラードに殺させたのかなと思いました。 |
3.言葉では上手く言い表せんが、人間の本質・狂気を見せられた気がしました。 |
2.おもしろかった、名作だぁね。DVD買うよ。でも最近またアメリカ(くそブッシュ)が、戦争を肯定しようと戦争物の映画をバンバン作ってるけど、アメリカ人はこの映画をもう一度見直してほしい。ベトナム戦争当時の反戦ムードはどこ行った? 【キャリオカ】さん 8点(2002-07-05 17:46:52) |