10.阪妻を見た後、再度三船を見る。(最初に見たのは何年も前) ほとんど同じ内容なのに阪妻よりずいぶんわかりやすい。三船の方が少々荒くれだがその方が原作に近いのかも。小倉祇園太鼓のシーンは実に鮮やかだし、終盤の松五郎の思いも十分伝わってくる。しかし阪妻より作りすぎかも・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-10-24 21:04:18) |
9.松五郎と吉岡の奥さんとの関係って要するに、ヨハネス・ブラームスとクララ・シューマンみたいなもんですな(笑)。とは言っても、不器用なところ以外は、全く違うキャラクターですが。こういう「武骨で豪快で気風が良くて、でも奥手」というキャラは、本当に憎めない(これでモテモテだったら、許せない)。内容的には、短いエピソードの積み重ねで、いわばオムニバスと言ってもいいくらいのもの、しかも長い映画ではないので、その点、やや軽い印象はあるのですが。でもそれを補うのが、若き日から年老いるまでの松五郎を全身で演じ切った三船敏郎で、流れる歳月を実によく表現しています。そしてまた、映画において、「主人公の内面」なんて実はどうでもよいということ、そんなものを表現するのが役者の仕事ではない、ということ。「内面」が宿るのは、登場人物の中ではなくて、映画そのものの中であることが、よくわかります。撮影も見事ですね、時代を表現する屋外の光景もいいですが、屋内シーンのセット撮影は、何だか、空気が澄んで感じられるような。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-06-17 10:23:39) |
8.思いがけず泣いてしまった。美しくて、優しくて、そして残酷だ。 ところで、この映画と「ニュー・シネマ・パラダイス」の類似性を誰か指摘しているのだろうか?この作品を見て、個人的にトルナトーレ監督はこの「無法松の一生」にインスパイアされたと確信したんだが。 【トマシーノ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-22 12:05:11) |
7.あまたの映画の中でも名大関級の傑作ではありますが、さすがに双葉山・大鵬の大横綱級の阪妻版には及ばず。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-02 00:26:50) |
6.よく九州出身の上司が酒の席で歌っていた。色々な恋愛があるんだろうが、純粋で己の立場をわきまえた日本的な美的センスが感じられる。三船の演技は秀逸ですね。確かに、松の気持ちを考えずいいように使っていた未亡人を、現代の我々としては若干不満に感じるところですが、当時としては、夫を早く亡くして再婚もせず気丈に生きていく上では当然で、彼女を責めるわけにはいかないだろうな。貯金通帳は泣かせる。泣き崩れる彼女の涙に、松の気持ちも報われたと思うべきだろう。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-23 23:55:39) |
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5.「無法松の一生」と言うとどういう訳か?この三船敏郎主演によるリメイク版しかレンタル屋さんにはない。初めて観た当時、これは面白い。良い映画だと思った。しかし、後にオリジナルの方、阪妻主演の方を観てしまったら、申し訳ないが、絶対に阪妻の松の方が素晴らしい。良い映画ではあるんです。でも、こればかりは仕方がありません。余りにも阪妻の方のが素晴らしく、凄すぎるためにオリジナルには勝てず。それでも今の日本映画の多くの作品に比べたら圧倒的に上ではある。それだけオリジナルの出来が素晴らし過ぎるのだ! 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2005-07-03 17:53:33) |
4.祭りの太鼓はすばらしい。太鼓の醍醐味が味わえた。 松五郎の晴れ舞台。ここに何故、吉岡の奥さんが居合わせないのか? この男(松五郎)の心情は痛いほど理解できるが、現代の若者にはいかに・・・ 学生の頃、高峰秀子が大好きであった。恋心か否かは今では判らない 今ではそこまで感じないが・・・ 【ご自由さん】さん 8点(2004-06-19 20:10:57) (良:1票) |
3.素直に感動しました。 こういう作品が日本にあったことは誇りです。 【ぴよ】さん 8点(2003-12-11 00:22:34) |
2.昔むかしに観た50のオジです。(こればっか)いい映画です。観れる機会が、ないかもしれないが、努めて観て欲しい。自分も含めて今の日本人が、忘れている美しい日本人が描かれているよ。忠義、純愛はどこへ行った!ラストシーンでオジは号泣したよ。書いてたら、もう一度観たくなってきたな。 【すぎさ】さん 8点(2003-06-16 22:44:09) |
1. このセルフ・リメイク版も名作なんだけど…矢張り1943年のオリジナル版には残念ながら遠く及ばない。阪東妻三郎の豪快で奔放な松五郎を観た後では如何に三船が熱演しようと所詮二番煎じの域に止まる。ただ、オリジナル版は戦時中の検閲カットに加え、GHQからのカットも加わってズタボロにされたものなので、コレ(58年版)なくしてはカットされた箇所も分からない有様なのも又事実。どちらも名匠・稲垣浩が同じカット割りで監督しているのが大きかった。監督も二度の検閲カットが余程無念だったのだろう。小津安二郎監督の悪口を言うつもりはないが、彼の戦前・戦中の監督作が殆ど無事だったのは、ぶっちゃけた話フィルムが擦り切れるまでロングランされる程の人気作ではなかったため、松竹大船の倉庫に保管されて埃を被っていたお陰。これも又皮肉な事実。「名作」って何だろう? 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-19 22:52:44) (良:1票) |