16.「ER」のエリザベス・コーディの大ファンだからという的外れな理由で見たのですが、さすがに傑作でした。国内外の権謀術数のドロドロと、生身の女としての“性”のドロドロが混じり合った、まさにドロまみれの世界の描き方が見事。きらびやかな舞台や衣装までもが毒々しく見えてきます。私見ですが、『ローマの休日』のリアル版またはダークサイド版と言っては、褒めすぎでしょうか。女王の最後の有名な決めゼリフは、アン王女の記者会見における「ローマ!」に匹敵するかと。 それはともかく、世襲で地位を受け継いだ者が、そのまま自動的に実権を握ってしまう恐ろしさも感じました。たまたま女王が聡明であり、側近もしっかりしていたから良かったようなものの、これは壮大なギャンブルでしかありません。「さすがに古い政治システムだなぁ」と思ったら、何のことはない、今の日本も似たようなものです。しかも当時のイングランドの場合、もし無能なら暗殺や侵略といった“浄化装置”が働いたのかもしれませんが、今の日本ではそれも容易ではありません。そう考えると、500年前の英国にトリップしている場合ではない。衆議院が解散された今、あらためてそう思い知らされた次第です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-17 17:15:32) |
15.クラシカルで豪華な美術と役者たちの力量にすっかり魅せられた。続編も続けてDVDで見たのでケイトの迫力に気圧されてヘトヘト・・・ 【mimi】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-30 23:25:48) |
14.いやぁ面白かった。なんか冒頭くらいから、挫折する事5回目で、やっと鑑賞。すっごい良かった。そして何気に音楽も良い。「恋に落ちたシェイクスピア」よりずっとこっちの方が好き。メアリー・ド・ギーズを演じるファニー・アルダンが美しい。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-20 07:23:26) |
13.エリザベス1世の治世時、日本は安土桃山時代で、彼女は織田信長の1歳年上だったらしいです。日本が戦乱が続いていた武家社会の、いわゆる完全に男性が主役だった時代に、ヨーロッパで最強になった国を治めていた人物が女性だった、と書かれた説明を読んだことがあって、さらに彼女は日本の徳川家康に並ぶ我慢強さや政治能力の持ち主だったとか、彼女が亡くなった時、イングランドの国中の人々が泣いた、などの評判を、昔、世界史の授業などでも聞かされていたけど、自分は「ウソ臭いよ、大げさじゃん」と思ってました…が、この映画のケイト・ブランシェットが演じる、威厳に満ちていて賢く思慮深い女王の姿を見て圧倒されてしまい、「本当にスゴイ人物だったんだ!?」と単純かもしれないけど、そう思わされました^^;。出来事が史実に忠実に描かれているかなどは良く分からないけど、女王になって自分の恋人と結ばれる事ができないなど個人的な幸福をあきらめたり、帝王としての非情さも持たなければならず、思い悩みながら国のために生涯を捧げる道を選んだ…みたいな彼女の苦しい心情や悲しみが伝わってきて、それにかなり感動させられたな。他にも、舞台美術や華麗な衣装、重厚な音楽なども含めて印象的な場面は多いけど、最後、白塗りで仮面をつけたような顔の女王に、その場にいた人々がいっせいにひれ伏す場面がやっぱり圧巻でした。 |
12.これは「真面目な時代劇」です。1人1人の登場人物が、常人離れした行動をとるわけでもなく、地道にそこに存在している。ポイントの突き方はごく一瞬で、それにより少しずつドラマが動き、いつの間にか濁流のように大団円になだれ込む。なので、まさに当時の英国王宮のような不気味な息苦しさから解き放たれることがありません。ケイト・ブランシェットはいうまでもなく堂々たる存在感であり、彼女の出世作でもある。ジェフリー・ラッシュも、最初は「その辺にいるだけ」だったのが、いつの間にか宮廷の中枢にしっかり入り込んでいるのが、改めて見ると割と怖い。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2003-12-29 04:17:54) |
11.映像的、展開的に映画としての盛り上がりにはやや欠ける感があったが、エリザベス一世の人物像を映像として見る上でケイト・ブランシェットの演技は極めて素晴らしく、その生き様に感慨深さを覚えた。愛を振り切り、女王としての宿命についに身をゆだねるラストシーンの彼女の姿はまさに衝撃的で、ある種の神々しささえ感じた。演技的にはブランシェットに尽きるが、脇を固めるジェフリー・ラッシュ、ジョセフ・ファインズ、ファニー・アルダンらの存在感も秀逸だった。ヴァンサン・カッセルのかぶきものぶりも印象的。 【鉄腕麗人】さん 8点(2003-12-01 13:59:22) |
10.ケイト・ブランシェットは、どの映画を見ても才気があふれ出ている。演技がうまいとか、そういう次元ではない。この映画は彼女のベストなはず。 【花守湖】さん 8点(2003-10-14 16:59:00) |
9.ケイト・ブランシェット素晴らしかったし、色白すぎでしたね~びびりました。高校の時に嫌な必修の世界史を二年もやっていたおかげで、バックグラウンドもよくわかったしすごく楽しめました。ってか、あんなに幸せで優しそうな娘から、気丈で冷徹な女王へ変わっていくのがまざまざと伝わりました。ほんとに素晴らしい!!個人的には、‘プレイ ア ヴォルタ’というシーンは綺麗で好きでしたし、「血まみれのメアリー」の女優さんもすごく上手かったと思います。 |
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8.ケイト・ブランシェットが素晴らしかった。最初に出てきたときの素朴な幸せそうな令嬢が、だんだん冷徹で気迫のある女王になっていく様子が、怖いくらいだった。ストーリーが少々複雑で、ある程度は歴史を知らないと、何故この人物がこういう動きをするのかがよく分からないと感じる部分があった。えっと、これは誰だっけ?と3度目に見てもまだ、人物関係が分からなくなったりしていた。皆さんが書いているとおり画面が暗いし。台詞が案外少ないというか、足りないと言うか・・・・・・。映像は美しいし、衣装はゴージャスで、そういうところも楽しめた。ラストの白塗りは、予告で知っていたけども結構ビックリしてしまった。あと、ヴァンサン・カセルが面白かった。いつもながら歴史物がよく似合うが、女装も含めて変なフランス人ぶりがスゴイ。ただ、いくらなんでも姉メアリ女王はあれじゃ可愛そうだ。 |
7.エリザベス役ケイト・ブランシェットがすごく良かった。何でオスカーに選ばれなかったのかなぁ?内容はわからない所もあったけど、私的にはドキドキで面白かった。 【ふるふる】さん 8点(2002-08-22 22:48:44) |
【4U】さん 8点(2002-03-12 03:39:49) |
5.イギリス史や当時の世界に興味があったので、おもしろく観ることが出来ました。よくできた映画だと思います。 【けん】さん 8点(2002-02-12 09:45:13) |
4.全編に息を抜く暇がないくらいの気迫が感じられ、緊張しっぱなしでした。さすが舞台育ちのケイト・ブランシェットの演技力には圧倒です。複雑なエリザベスの心情をもう体当たりで演じきってます!国王の肖像画の前で泣き崩れ、宗教統一を決意するシーンやラストの女王として生まれ変わるシーンはぞッとしました。G・ラッシュの出番がもう少し欲しかったですね。バンサン・カッセルが出てたのはビックリでした。歴史知識不足でなーんにも考えていないとあれよあれよという間に置いてきぼりを食らい、面白さが半減してしまうことは間違いないでしょう。これ、やっぱり続編が観たいですよぉ~!! 【さかQ】さん 8点(2001-12-01 14:07:02) |
3.この映画でジョゼフ・ファインズのファンになってしまいました。しかしいつも相手役の女性ばかりアカデミー賞にノミネートされるのはなぜだろう? 【KARIN】さん 8点(2001-07-19 23:00:13) |
2.ジョセフ・ファインズ、一緒にヴぉルタを踊ってください。 【なな】さん 8点(2001-07-09 12:55:05) |
1.監督がイギリス人ではなかったので、単なる女王賛辞の作品にならずに、本当なら隠しておきたいところまで見せて、ニュートラルな感じがよかった。ケート・ブランシェットの巧さに脱帽。即位前後で、表情や口調、物腰まで、全く違う。本当に、巧い!! 【Claire】さん 8点(2000-07-11 12:19:07) |