43.内容からいって、展開は容易に読める「成功するか 失敗するか」の二択。直球勝負だから、ほぼ演技にかかってる。ラッセル・クロウって、演技うまいよなあ。告発者はこんな感じなんだろうなあっていうのが、きちんと伝わってくる。 私事だけど、JTの人と仕事したことがある。かなり理不尽なことをされてメンタルを削られたけど、麻薬の売人と一緒なんだなあと考えるようになった。関わらないほうがいいと、心から言える。 【くろゆり】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2021-05-31 20:10:31) |
42.重そうなテーマで長尺だがこの俳優達の戦い、演技を極限に出すためと考えれば妥当な案配。 今となっては何でもこなすインテリ役のクロウ、デカやマフィアでなくとも輝きを放つ熱い報道記者のアルパチーノ。このベストキャストに圧倒される。 この2人あってからこそだが、社会派サスペンスとして傑作。 |
41.個人的に好きなのは、冒頭でアルパチーノがラッセルクロウに取材依頼のため連絡を取るところ。ろくに話もできずに断られても、パチーノは全く戸惑うことも躊躇することもなく次の行動に移る。地味なシーンではあるけれど、主人公の経験豊かなプロデッショナルっぷりが見ていて気持ちがいい。ただ雰囲気だけで「彼はベテランのプロなんですよ」となんとなく説明してしまう映画とは違う感じがする。そしてこのシーンでの2人のキャッチボールが、巨大なスケールに発展していく最初の一投目だと思うと、かなりゾクゾクする。この瞬間から、2人のキャッチボールはリレーを重ね、より間隔は広がり豪速球になっていく。そしていかに相手のボールをキャッチするか、信頼を勝ち取るかが見所。投げるとき以上にキャッチする瞬間にしびれる!にわかプロが一人でブイブイ言わせてる映画とはやっぱり違うと思う。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-01 03:37:46) |
40.タバコの利害を巡っての個人と企業との闘い。サスペンス、男の友情など様々な要素を丹念に描きつつ、スピーディーな娯楽作に仕上げたM・マンの手腕に脱帽。この監督、90年代は良かったのにな。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:09:14) |
39.巨大な組織の不正に対して個人が戦いを挑む事の困難さがしっかり描かれていると思います。勝ったところで何も得られない、正義を得た所で全てを失う、そういった理不尽さを越えたところでそれでも組織に戦いを挑む人たちは立派だと思います。 自分では出来ないからこそ劇中のパチーノのような人は人として物凄くカッコよく見えます。 【AIRS】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-04-21 17:36:50) |
38.とてもかっこいい男たちを描いた映画です。この映画のアル・パチーノのようなジャーナリストが今の日本にはどれだけいるのか、虚偽内容を放送したテレビ局のニュースを見てこの映画を思い出しレビューしてみました。日本の報道を請け負う人々の現状を憂うばかりです。知らなくてもいい事実ばかりを報道することではなく、人々が知らなければならない真実を伝えるのがメディアの本当の仕事だと再確認させられました。しかしインサイダーになるってのは大変なことなんですね。自分がラッセル・クロウならなかなかこんな決心はつかないだろうと思いました。少々長いのが玉に瑕ですが、この映画に関しては長いことによって見応えと価値が損なわれているわけではないと思います。 【Thankyou】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-22 23:44:42) |
37.どんな話か知らずに単にサスペンス映画かぁ、と思ってい見ていただけなんですけど、徐々に演技と話に引き込まれていきました。実話だと知らなかったので、いつパチーノは裏切るんだろう?いつラッセル・クロウはキレちゃうんだろう?と思っていたのですが、そんなことが起きなくても面白かった。実話だということを気にしないで見ていても十分に入り込めたのは、映画として魅力的だということなのですごい!大物2人を上手く活かしきれた映画だと思います。2人とも苦手な俳優だったのですが、この映画で見直しました。 【るいるい】さん 8点(2005-01-30 12:36:30) |
36.タバコはダメだけど、シシャモはいいのか!? 何のこっちゃ。ラッセル・クロウ、ごクロウさまです。堂々たるイジメラレっぷりが見事に映画を支えてます。そう、この映画、文句なしに好感持てる理想的「ヒーロー」っていないのよね。アル・パチーノなんて、かき回すだけかき回しといて、上役から「休暇とれ」って追い出されたらサッサとどっかのリゾート地に行っちゃうしさ。クロウ人ラッセルに至っては、もうミジメ、ミジメの連続(小松政夫・・・)、部屋でボーゼンとしてるシーンなんて、「ガーン。このヒト自殺しちゃったよ」と一瞬勘違いしちゃいましたよ(そういや、途中の、ゴルフ打ちっ放しにおけるシーンが、よく効いています。このヒト、本当にどこにでもいるひとりの弱い男、なんだよね)。でも、そんな人たちが、まあそれなりに世間を動かしちゃう。そういう、地味~な感動が、なんとなく親近感も相俟って胸に迫る、いい味出してる作品であります。 【鱗歌】さん 8点(2005-01-27 23:03:59) |
35.タバコ大好き。ニコチン大好き。それがオレ!!いい話だった。ラッセル・クロー演技うますぎ。 【はりマン】さん 8点(2004-11-15 12:50:45) |
34.科学者とジャーナリスト、二人の巨大な力に立ち向かう戦いには見応えがあった。 自分の行動が世界を変える力を持つと信じた二人の男達。 タバコ業界のプレッシャーだけでなく、買収問題を巡る会社内部における対立や守秘契約、第三者賠償責任等の法律関係、報道関係者、ジャーナリスト間の駆け引き、FBIを巻きこんだかなり大掛かりでスケールの大きな作品になっている。 そのような渦に飲みこまれ、家族の将来という人質を取られながらも、様々な重圧の中、自分の行動が正しいかどうか悩み苦しむ姿を演じたラッセルは良かった。 結局、家族を失いはしたが、娘達に自分の行動をテレビで見せる姿には、自分の行動が間違っていないことを娘達に知ってもらいたかったと感じられる。 あまり多くは描かれてはなかったが、教師としての新たな道を見つけ、生きがいを取り戻していった姿も感動的だった。 そしてアルパチーノ演じるジャーナリストの信念は熱い。 ジャーナリストの信念とも言える信頼性と客観性を保つこと…信頼があるからこそ通報者が自分に真実を話すという信念。 一度失われた信頼の代償は大きかったか。 マイクのような偉大なジャーナリストでありながら、自らの保身を考えてしまったという一言が、ジャーナリストの在り方を考える上でとても重くそして大きく感じられた。 他に良かったと思われたのが、タバコ会社側と思われる謀略が実際目に見える形で多くは出てこない点だ。 目に見えない敵、目に見えない暴力、目に見えない力が、ストーリーによりリアル感を与え、何とも言い知れぬ恐怖を見るものにも与え、目に見えないからこその戦うべき相手の大きさを知ることにもなる。 タバコに害があることは誰でも分かっているかもしれないが、内部の科学者が証言し企業がそれを認めることが大事だろう。 日本でも一応「公益通報者保護法」という法律が出来たが果たして機能するかどうかは疑問だな。 |
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33.はっきり言ってこの作品に”面白み”は感じ取れなかったけど見るべきものを見たというなら評価は高い。この手合いは日ごろ観ることはないけど結構はまれて考えさせられるものがあった。権力という”力”は個を屈服させることより守る為にあるべきなのに何故人は権力を持つほどそれを保身の為に乱用しようとするのでしょうか・・・。一度権力を持ってみないとその権力者の”心”は計れないでしょうね。 【tetsu78】さん 8点(2004-07-19 21:09:31) |
32.パチーノ、プラマー共に役相応の歳になったものだ。 今でも話題が尽きないタバコ産業。40年間喫煙で体調悪化し、やっと禁煙達成。 身体が悪くならない限り、中毒から脱出は不可能か? ストーリーもなんとなく実話を参考にしているかな?と思ったが最後にテロップで流れ納得。長時間で少し疲れたが、見ごたえあり。 '07 12/21 2回目鑑賞(前回2004-07-04) 2004-07-04の観賞時は上記の感想でその後の出来事は想像すらしてなかった。 2005年12月食道癌と診断され40本/日の禁煙遅すぎと云わる。 手術か放射線&抗癌剤の二者択一。後者選択、現在治療退院後1年半検診無事終了。 おかげで好きな映画が楽しめています。 意表をついた出だしが理解できた。またクロウがパチーノと張り合っていたとは 知らなかった。前回より+1点で8点献上。 ’08 3・13 3回目鑑賞。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-07-04 20:41:20) |
31.まさに「男」(いや「漢」と書くべきかな)映画の最高峰。相変わらず冗長なマイケル・マンの演出も、アル・パチーノとラッセル・クロウの名演と相まって、この映画ではなぜか好印象。あのオペラ調の音楽も、ただでさえ男臭いムードを過剰に煽ってました。正直、マッチョ系あるいはプロジェクトX系の「熱い男たち」「男の友情」映画は苦手なんですが、ここまでやれば感心してしまった。負けました。面白かったです。 【ころりさん】さん 8点(2004-03-12 12:48:29) |
30.パチーノ目当てに見に行ったがラッセル・クロウの演技に感心してしまった。長時間でしたがとても短く感じました。やはり俳優がいいと作品も面白くなる典型的な例であろう。 【hrkzhr】さん 8点(2004-01-13 22:58:52) |
29.実話が元になっている作品。劇場に観に行ったのだが、私はなかなかの良作だと思った。そこで連れに「なかなか良かったね」と言おうと思ったところ、その連れが「難しすぎて寝ちゃったよ」と一言。・・この連れと映画を観に行ったのはこれきりだった。 派手な演出は無かったが、静かな戦いに目を奪われた。社会悪と戦うには大いなる犠牲も付き物だという、皮肉さも描かれていたように思う。それでもインサイダーとなった実際の人物に乾杯。 【深海】さん 8点(2004-01-10 02:21:14) |
28.熱い男アルパチーノと地味な役者ラッセルクロウが各々持ち味を発揮している良作。 |
27.クサくない(演説をしない)アル・パチーノ、大スター直前でいちばん輝いてたラッセル・クロウ、いい素材(実話)に出会えたマイケル・マン。いや~、いいもん見せてもろうた! 【あおみじゅん】さん 8点(2003-12-12 13:38:23) |
26.熱い。苦手な社会派映画なのにまったく退屈しなかった。ラッセルクロウとアルパチーノ。両雄ともいい演技をしている。見応えがあった。 【ぷりんぐるしゅ】さん 8点(2003-12-05 07:11:34) |
25.タバコが体に悪いなんて常識と口で言うのは容易い。ではそれを「法的」に証明しろと言われれば話は別。裁判において原告、被告共双方に有利な証拠を持ち出してくる。それらを論理的に検証しなければならない。日本では「タバコは体に悪いなんて常識じゃん」と言うのは簡単なのだが、それを「法的に」証明しなければならないのが、この映画のポイント。欧米文化においては法律が聖書に基づいて作成されている以上(裁判において証人が聖書に手を置いて宣誓するのをハリウッド映画でご覧になった方はおられるかと思う)、法律即ち神の教えという点をまず理解しなければならない。人間の常識というのは往々にして偏見や思い込みに端を発していることが多いからそれらを論理的に検証する必要があるのだ。その点を念頭に入れてこの映画をご覧になって欲しい。それにしてもアル・パチーノ、かっこいいぜ。 |
24.只の内部告発ものでも、マイケル・マンが撮るとこうまで男臭くなるのかと妙に感動した一本。決して巷で言われるほどの名優でもないと思っているR・クロウも本作ではいい味を出していた。男たちの必死さに心奪われます。 【恭人】さん 8点(2003-11-21 16:32:39) |