2.同僚から生まれについて馬鹿にされようとも、花を育てる地味な生き方をしたかった侍。しかし、自分の特別な才能を発見してしまったことで血なまぐさい世界に取り込まれていく・・・というと、悲劇的に見えますが、主人公自身が悩みつつも、宿命ならやってやる!と自覚的に修羅の道を選んでいるので暗い雰囲気ではありません。見どころは俊足・・・ではなく、やはり居合術。抜刀→納刀の動きがとても華麗で、しかも戦闘シーンがたっぷりと用意されているので贅沢に感じました。市川雷蔵は私が生まれる前に亡くなっておられますが、本当の映画スターだったんだなと今さら納得した次第です。