75.まさしくベトナム戦争映画の代表作。キューブリックが戦争の無意味さを冷笑。お決まりの役者が狂気になるシーンも炸裂。さすがだね。 ラストのミッキーマウス切な過ぎ。仲間がいる安堵感からくる歌なんでしょうけどね。 |
74.ハートマン軍曹の人間の尊厳を粉々に踏み潰す罵詈雑言から、戦場から生きて親元に帰したい、その為には上官の命令には絶対服従して個人的に何の恨みもないアカの他人を躊躇なく殺さねばならない、その為には人の心は捨てなきゃならん、という確固たる思いを感じました。微笑みデブ君がこのまま戦場に出れば自身もまわりの者も死んでしまうという考えが及ばなかったのが残念です。一見ありきたりな戦闘シーンも軍曹に「sir yes sir」と絶叫していた姿を重ねると合法的な殺人の不条理さに胸が詰まります。 |
73.前半10点後半6点平均8点!?ホラー性とアイロニー性とコメディ性と娯楽性の詰まった映画史上に残る前半部の見る価値がこの作品の存在価値そのもの。この前半部がプラトーンについてたらゴッドファーザー等と並ぶ映画史上最高傑作の1つが誕生してたな。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-28 23:15:25) |
72.private pyle! 前半は目が離せません。うまいこというなぁ、と妙に感心する瞬間もあり。 ハートマン軍曹にだんだん愛着がわいてくるのと、育てる側の愛情みたいなのがちらりと見えるのがいいです。超怖いですけど。 後半は、皮肉とどうしようもない絶望?、あきらめ、そういうものであふれていますが、 なんというか、前半があるからこそ生きてくる、そして前半も後半があってこそ、ハートマン軍曹がなくなったことを悲しく感じました。 【しゃっくり】さん [インターネット(字幕)] 8点(2010-08-21 13:47:38) |
71.今年度はゆとり世代が初めて社会に出ることとなりました。中間管理職にはハートマンを目指してもらおう。 【くまさん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2010-08-11 23:20:46) |
70.戦友がバタバタと死に、その度に物語が生まれる戦争というおいしい題材を手にした時、映画監督はドラマや哲学を語ろうとします。プラトーン然り、ディアハンター然り、地獄の黙示録然り。しかしキューブリックは本作においていかなる主張もせず、戦争とは何か、ベトナム戦争とは一体何だったのかという断片を切り取ることのみを行っています。かつて「突撃」でベタベタの人間ドラマをやった以上、同じ題材で同じことはやらんという巨匠ならではのこだわりなのか、それとも天才たる先見性の為せる技なのか、ともかく前述の作品達よりも二歩も三歩も先を行った作品となっています。公開当時、あまりのショックから「これは軍隊の非人間性を描いたものだ」と勘違いされた前半の訓練についても、あれは海兵隊の訓練を忠実に再現しただけのものであって、あらためて見ると非常に客観的です。ハートマン軍曹は新兵達の前に立ち塞がる脅威ではあるものの、ヒールを演じているだけということを匂わせる描写がいくつも存在しています。人種差別はせず、クズとして全員平等に扱うと発言したり、「神を信じない」と言ってハートマンに楯ついたジョーカーを「根性がある」と言って認めたりと、決して個人的な感情から新兵達を罵倒しているのではなく、無茶苦茶に見えて実は訓練に必要な言動をとっていることがわかります。海兵隊に集まるのは徴兵された者ではなく、志願して軍隊に入ってきた者達です。そんな英雄気取りの若者を、わずか8週間の訓練で生きて祖国に帰還できるフルメタルジャケットに育て上げねばならない。いったん彼らの人格やプライドを粉々に壊し、真っ白になったところで生きて帰るための行動パターンや思考様式を流し込んでいるのです。ちなみに私が一番驚いたのはトイレの様子で、個室や仕切りはなく、便器がズラっと並んでいるのみというシンプルにも程がある作り。海兵隊はう○こも人と顔を合わせながらするのかと、そこまで徹底したプライドの破壊には心底恐れ入りました。後半は前半と比較すると平凡になりますが、それでも視覚的な見せ場は充実しています。カメラワークが秀逸で、戦場を走る兵士の背中をローアングルから捉える、戦争映画でお馴染みのショットなどは、本作が初めてではないでしょうか?かねてから素晴らしかった音楽の使い方にはさらに磨きがかかっており、こちらはタランティーノに多大な影響を与えたことが伺えます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-28 22:12:56) (良:3票) |
69.所見は小学生の時でしたが、当時の私にとってはほとんどホラー映画でした。ずっと淡々と話らしい話もなく進行していくのですが、要所でえらく不気味なBGMを入れたり、もの凄い表情をした人をスローモーションで映したりするのでもうコワいのなんの。インパクトという点では数あるベトナム戦争映画の中でも随一でしょう。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-21 22:18:55) |
68.この映画の主役はハートマン軍曹でしょ?ww シュールなキューブリック臭が比較的薄いので、彼の監督作品の中では一番観やすいのではないでしょうか。 前半は満点です。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-16 12:07:45) |
67.前半のハートマン軍曹と微笑みデヴ君のインパクトが強すぎて、悲惨なはずのベトナム戦争編が霞んでしまいました。いやはやいくら愛国心があっても兵隊になりたいとは思いませんな。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-14 15:24:04) |
66.ハートマン軍曹はいままで見た映画の中で、一番印象に残っているキャラクターかもしれません。しかしハートマン軍曹のインパクトが強烈過ぎたせいで、後半は非常に退屈に感じてしまいました。 【バムセ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-14 01:41:33) |
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65.言葉による暴力が引き起こす人間性、それによる崩壊が何とも凄まじいほどの狂気を見せ付けられることになる。「博士の異常な愛情」が核戦争による狂気とすれば「2001年宇宙の旅」が機械による文明、コンピューター社会によって生まれる狂気とすれば「時計じかけのオレンジ」が暴力というものの持つ恐さだとすると、この映画もまた同じように言葉による暴力映画として捉えることが出来る。戦争そのものの狂気よりも人間が同じ人間なのに人を人とも思わないような差別的な言葉や態度で死に追いやる。それこそが一番の恐さ、やるせなさであるようなとにかくこの映画もまた色んな意味で狂気に満ちている。私にとっての監督、スタンリー・キューブリックはこの映画が本当の意味での最後の映画である。 【青観】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-04 16:00:51) |
64.うわ~!すげ~よ、ハートマン!!よくあんなセリフ思いつくな?前半は大爆笑でした(ほほえみデブってネーミングも凄い)。後半失速するので、マイナス2点。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-26 22:22:32) |
63.観た後についつい口ずさむのが「ミッキーマウス・マーチ」なら問題はないが、私のように「ホーチーミーン イズ ア サナバビ~ッチ♪」だった場合は、周りの人と危ない揉め事になりかねないので気をつけよう。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-29 14:09:42) |
62.Warning!Warning!ブタ!暴走モード突入!! 【Junker】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-26 21:25:39) |
【あんどりゅ~】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-09 22:41:47) |
【Vanilla】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-26 18:16:10) |
59.怖い映画だ。訓練場では人間性のかけらも見えない。そして、狂っていく「デブ」。狂気って言葉そのものかもしれない。 |
58.もうハートマン最高! 最強のサノバ○ッチ野郎である(当然これは彼にとっては褒め言葉であろう)。徐々に狂っていくほほえみデブも素晴しい。それに比べると主人公のジョーカーはちょっと影が薄いです。前記の二人が大活躍する前半は最高に楽しいのだが、後半のベトナムが割と普通な戦争映画っぽく感じてしまいちょっと残念。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-26 23:39:38) (良:1票) |
57.戦争映画はなにか“反戦”的なメッセージが込められているものであるが、この映画にはあまりその意志が見えない。客観的にレポートしているだけに思える。記者を軸に描いているということからもそのようなキューブリックの意図があると思える。それでもやはり浮き彫りになってくるのが、「人殺しについて難しく考えられなくなるくらい必死」な状況が戦争ということだということ。これはあきらかにだめだ。でも、この映画がやや退屈なのは、映画で沢山人が死んでいく様子を見慣れてしまっているからである。戦争の悲惨さは、戦争映画で感じることはもう出来なくなったのだろうか。これは我々の人殺しへの“慣れ”である。 |
56.やっぱ、前半のデブに限る。まさか自分が戦争映画で笑うとは思わなかった。 |