1.あたしは落語で観ていましたから、映画でどうなるかな、と思っていたけど、映画としても、まぁ良かったかな、という気がします。但し、落語に観られる演者(桂三枝)の軽妙さとか、滑稽さみたいなものはどうしても出せなくて、その分を役者に依存することになるから、その点ではちょっとキャスティングに難があったかな、という気がしますね。特に西川のりおと島田紳介の二人は演技にかなり力を入れてるのが分かるのだけど、それが徒になっちゃったかな、という感じが強いです。コメディですからそれで良いととか思いながらも、渡瀬恒彦とか橋爪淳、高橋恵子等の、かなりきっちりとした役者の演技もあるので、芸人の演技がちょっとちぐはぐに見える時があるんだよね。それでも、なんとか上手くバランスを取ってた気がするので、落語の感じとは全く違ったイメージがありますが、コメディ映画として面白いと思います。