1.題名からかなり悲劇的なものを想像していたが、少し違った感じの作品でした。昔の日本にあって、今にはないカタチの恋愛ですね。これまで見た昔の邦画というのは、古臭くてつまらないという印象がありました。でもこの作品は、30年以上も前のものなのになかなか良かったです。惜しいと思ったのは、兄貴の親父殺しのエピソードが中途半端なのと、それによって背負ってしまった弟の苦悩の描き方が浅い。それに、洋子の自分のことを人殺しと責める演技は引き付けられるくらい凄いものの、実際したことが人殺しなのか疑問なところ。できれば82分じゃなくてもっと長い時間を使ってじっくり描いたらさらに良くなったかと思います。