《改行表示》87.ドイツ版「日本のいちばん長い日」でしょうか。 ドイツであれ日本であれ敗戦濃厚になると徹底抗戦派と講和(降伏)派の対立が浮き彫りになる様子が良く解ります。 ゲッペルス夫人が幼児らを毒殺するシーンは心が痛みます。 それにしても戦争終結を日本では昭和天皇自らのお言葉により玉音放送で国民に伝えられましたがドイツでは 街宣車まがいの車で淡々と伝えられたんですね。 映画としてというより独裁国家の末路を改めて知るドキュメンタリーとして良い作品と思います。 【yoroshiku】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-08-06 15:00:46) |
【へまち】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-17 12:55:39) |
《改行表示》85.BSでやっていたので、久しぶりに視聴。 ヒトラーやナチスが絡む映画は、=絶対悪 =狂気の独裁者 的に描かれることがほとんどの映画の中にあって、 この映画は戦争、しかも敗戦濃厚な状況下の中、 ヒトラーさえも含んで 「人間」 というものを描いている気がする。 あるものはズルく、あるものは弱く、あるものは強い。 そしてそれは状況の中で、変節していくものもいる。 これはヒトラーという狂言回しによる、 人間のなんたるかを描いた作品だと個人的には思ってます。 【こっちゃん】さん [DVD(字幕)] 10点(2021-09-13 16:06:51) |
《改行表示》84.よくできた戦争映画という感じ。 歴史物の映画をガッツリ見たいという気分の時には良いと思う。 ちょっと、ヒトラーがあまり似てないのが気になるが ナチスドイツの最後をしっかりと描いていて歴史の勉強にもなる。 【シネマファン55号】さん [インターネット(吹替)] 7点(2021-07-19 22:10:55) |
《改行表示》83.狂気の男と、その男を崇拝する狂信者たち。 人類史上に刻まれる負の記憶は、そこに端を発している。 その異常性を淡々と描いていく手法も俳優も見事。 後戻りできない悲惨さは、世界共通なのだろう。 |
《改行表示》82.追い詰められた人々の悲壮感、ヒットラーの狂気、破滅に向かう中での人々の悲劇的な最期。 それらが強烈に心に来る。 ヒットラーやナチスと言えば今や世界中から忌み嫌われる存在ではあるが、それでも彼らが追い込まれ絶望し、自ら命を断つ姿は、胸を刺すものがある。 また、ヒットラーという人間やその考え方に、人々がいかに陶酔し、信仰と言ってもいいほどにのめり込んでしまっている姿も色々考えさせられるものがあって面白い。 世界中でパロディにされているという、日本でも主にニコニコ動画でよく目にする総統閣下のお怒りシーンもあるので、そこも必見かもしれない。 ただ、この手の史実モノは観る人を選ぶであろう というのもお話それ自体に大した面白みはない。ドラマ性が低い、派手なアクションシーンがあるわけでもない。 それでもこの映画を面白いと思えるのは「実際にあったから」という、これに尽きる。 なので史実モノが好きでないなら、そこまで楽しめないであろう。 あと細かい事を言うと、爆弾が落ちるたびにカメラが揺れるのだが、ちょっと揺らし方が強すぎ。ちょっと不快感があった。 色々書いたけれど面白い映画だった。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-15 23:31:39) |
《改行表示》81.ヒトラーの最期の12日間についてはどんな心境で追い詰められていったかよくわかるドキュメントタッチだが。 所詮は歴史的大犯罪者、人種差別者。同情の余地はあまりにも無い。 そういった意味でみると面白くもなんともない。 ただ、自国ドイツが描くヒトラー自伝は常に批判と隣り合わせだったことが予想されるがよく描き切ったように見える。 |
80.冒頭のヒトラーの人柄の良さと、追い込まれてからの気がおかしくなったのか?と思えるほどにクズ化していく描写のバランスが、実に見事だったと思います。若い世代ほど理想に殉じて自決したり徹底抗戦して自身の命を軽んじてしまう様は、日本もドイツも変わりないなあと思いました。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-30 14:30:23) |
《改行表示》79.映画としての面白さを求めてはいけない、ドキュメンタリー的に見るべき作品かもしれない。 戦争映画として十分な悲惨さを表現できていることと、事実としての忠実さについてドイツ内で一定の評価をされているという点で、信頼できるし教養のために見ておくべき映画だと思います。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-12 23:36:52) |
《改行表示》78.臨場感たっぷりで、TVドキュメンタリーの上質な再現ドラマという感じ。 ヒトラーの人間性描写は結構だが、古今東西、多くの犯罪者や独裁者が親族・知人など一定の人々に好人物であることはよくある話。その点は想定内で、新味はない。 現代におけるタテ社会の、服務規律とともに悲哀を痛感する内容でもあるが、良くも悪くも上司の指示に従うのが宮仕えの辛いところ。それゆえ上層部の責任は大きい。 本作で不自然な点は“人間ヒトラー”をこまごま描きながら、最後の“死”を明確に描かなかったこと。頭を撃ち抜かれる兵士、SSによる市民銃殺、さらに病院での拳銃自殺など、冷徹に幾多の死を描写しているが、ヒトラー夫妻やゲッベルス夫妻の“人間としての死”に関してはなぜか直接表現していない。「史実に基づいて正確を期すため曖昧にした」という変なロジックを感じる。これではまるで「晒し者になるのはいやだ。遺体を焼却しろ」と命じたヒトラーの意を酌んだかのようだ。“劇映画”ならば一瞬のワンカットなりフラッシュバックを挿入してもいいだろう。決して露悪趣味で述べるのではない。 ナチズム賛美の映画でないことは重々承知しているからこそ、「優しい・家族思いの彼ら」から「彼らの死」に至る演出の、調和がとれていないことを指摘しておきたい。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-04 14:58:38) |
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77.ドイツ人将校の登場人物が多くて、名前がたくさん出てくるがよくわからない場面もあり。秘書の語りがあるとはいえ、映画の中の秘書の存在は薄く、いまいち。しかし傍若無人で怒りっ放しのヒトラーに、飲んだくれる将校。どうしようもなかったんだろうな。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-08 00:45:15) |
《改行表示》76.ハリウッドにとって戦争映画は娯楽の範疇に入るジャンルですが、一方敗戦国である日本やドイツにとって直近の戦争はナーバスな題材であり、これを扱うことには相当なプレッシャーがかかります。とりわけ本作の題材は国際的な物議を醸すことが分かり切っていたものだけに、ドイツ映画界は相当な覚悟を決めてこれに臨んでおり、ファーストカットから「これは並みの映画ではない」という張りつめた空気感が漂っています。それは、見ている私までが緊張させられたほどであり、他の映画ではちょっと味わえない感覚に満ちています。 物語は、一義的にはナチス崩壊の過程を知ることができる歴史作品なのですが、普遍的なリーダーシップ論や組織論として見ることもできるという、一粒で二度おいしい仕上がりとなっています。圧倒的なカリスマ社長のワンマン経営で引っ張られてきた会社が、いよいよ倒産という事態に陥った。社長のコバンザメに徹するという処世術で出世してきた幹部達は何の打開策も打ち出せず、根性のある一部の外様部長達が現実路線で粘って何とか現場が持ち堪えているという状況です。経営者は「お前らが言うことを聞かなかったからこんなことになったんだ」と部下を怒鳴ったり、現実的にありえない新規事業や大口融資を根拠とした起死回生案を側近のイエスマン達に向かって得意気に披露したりと、そこはまさに修羅場なのですが、職業柄、私が見てきたベンチャー企業の末路は本当にこんな感じです。何らかの組織のリーダーをやっている方は、本作を見ると少なからず身につまされる発見があるのではないでしょうか。 問題点は、登場人物が多すぎてドラマがやや散漫となっていることでしょうか。ドイツ人にとっては名前を聞いただけでピンとくるナチス幹部であっても、我々日本人にとっては名前こそ知っているが何をした人なのかは分からないという人物が多いため、ドラマへの没入感がどうしても薄くなってしまいます。 ドイツでの公開時には論争を巻き起こしたとされるヒトラー関連の描写については、ナチスをタブーとしない日本人にとっては大してセンセーショナルなものでもなく、こちらでもやや拍子抜けさせられました。ヒトラーは充分すぎるほど否定的に描かれているし、映画全体の内容もナチズムを賛美するものではなく、なぜこの程度の描写に怒る人がいたのか不思議に感じたほどです。ヒトラーは『イングロリアス・バスターズ』に出てきたような癇癪持ちの小男でなければならないとするのであれば、それこそ歴史を矮小化する行為ではないでしょうか。現実離れしたモンスターと、普段は紳士であるが敵と見なした相手にはいくらでも残酷になれる指導者、どちらに警戒せねばならないかと問われれば絶対に後者の方でしょう。 もうひとつ残念だったのは、冒頭とラストに主人公・ユンゲ(及び本作製作者達)の逃げ口上ともとれるナレーションを入れてしまったこと。「ヒトラーに仕えた私は愚かでした」という現在の価値観に基づく発言が入ってしまったために、歴史映画としての価値が少し下がりました。そこは徹底的に戦時中の描写に徹し、製作者は良いも悪いも判断しないという姿勢を貫徹して欲しいところでした。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-02-23 14:03:59) (良:2票) |
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《改行表示》【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-02 17:43:26) |
73.ブルーノ・ガンツの熱演といい、ナチ高官に激似の役者さんたちといい、崩壊してゆく大都市ベルリンの姿といい、この当時の再現力が凄い。自国の負の歴史を顧みるにあたってもきっちりと正確な仕事をするドイツ人気質を見る思い。際立って自虐に走るでなく、抗弁するわけでもなく、“史実”を淡々と描く。追い詰められる総統ヒトラーの精神崩壊ぶりが迫力ありすぎで150分間釘付けになった。ベルリンを襲う悪夢のような市街戦が凄まじく痛ましく、ドイツの人はこの映画をどう思って観るのだろう。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-30 00:05:43) |
《改行表示》72.ヒトラーを総統と一個人の両方の面から赤裸々に描いているのは凄いし、演じているブルーノ・ガンツが本当のヒトラーと思ってしまうほど見事なできばえだと思う。 あの突然怒り狂ったように発せられる命令は、誰も逆らえないほどのすさまじさを持っている。またヒトラーを心底崇拝し運命をともにする忠誠心は何だろうかとも思う。 また戦争末期にベルリンを包囲したソ連軍は、映画以上に残忍だったらしい。ナチスだけが悪いように思われがちだが、最も悪いのは戦争そのものだろう。 映画の最後にトラウドゥル・ユンゲ自身が登場し、自分と同じ年の女性ゾフィー・ショルについて語っている。もちろん、この映画の後に見たのは「白バラの祈り」だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-16 22:58:39) |
71.長さは気になりません。最後まで、見れたと思います。どれほど、現実に即しているかは定かではありませんが、淡々と終焉を迎える上層部の様子が非常に面白かったです。 【doncdonk】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-14 12:49:37) |
70.数年前に見ましたが、長さが気にならないくらい集中できました。でも後味が、というか、やっぱりどん、、、と落ちました、しばらく。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-09 16:50:44) |
《改行表示》69.M&Aを繰り返しながら迫り来る外資系企業に 戦々恐々 第三帝国商事株式会社 CE0アドルフヒトラー、役員会議にて吠える!超絶ブラック企業 最後の12日間 【くまさん】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-07-04 12:39:06) |
《改行表示》68.人間というものを鋭く描いている作品だと思いました。 余談ですが、Youtube等の動画サイトに最後の作戦会議のシーンの字幕を変えているものが多数出回っています。 それを見てしまったがために、どうしても本作がコメディに見えてしまう… 【TINTIN】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-02-07 00:09:35) |