1.去年の年末、「幻の湖」と同時上映されたのを観ました。正直全然期待してなかったけれど、結構面白かったです。企画自体は当時のピンクレディの人気に安易に乗っかったものだし、作品の質も「新春かくし芸大会」の出来がちょっと良くなった程度で、真面目に考えれば「こんな映画ばっかり作ってるから邦画は駄目になったんだあ!」という面もなくもないのだけれど、冒頭で石立鉄男・田中邦衛・秋野太作という、異様に胡散臭~いオーラをまとった俳優たちがお寒~いコント芝居を披露するくだりで逆にツボにはまってしまった(まあ、こっちは「幻の湖」目当ての客だしね)。あと、途中のエピソードで「モンスターのモンちゃん」というのが登場するのだけれど、これの着ぐるみが恐ろしいほどに可愛くなく(笑)、出てくるたびに大爆笑。まあ全体的に一昔前のダメ邦画のショボショボ感で一杯の作品ではありましたが、深読みをすれば、一見アイドルおバカコメディーのふりをして実は邦画の安易な体質を作品自体で皮肉った風刺映画とも取れる面もあったりします(買いかぶりすぎ?)。ま、それにピンクレディの二人は可愛かったし、結構曲も良かったので結果的には満足しました。