《改行表示》89.特に大事件が起きるわけではなく(1人を除いて)、市井の人々の些細な日常を切り取っただけですが、妙に共感するばかり。たしかに世の中にトム・クルーズやディカプリオのような人生を歩む人はごくごく少数で、圧倒的多数は小さなことで笑ったり怒ったりしているわけで。そんなことをしみじみ感じさせてくれました。 全編に共通するのはタバコ。あの狭い空間であれだけ吸われると、さぞかし煙たかろうと。しかしそれによって、車内の一体感というか、運命共同体的な印象を強めているのかもしれません。 個人的に好きなのはニューヨーク編かな。かのドライバー氏、後のドラマ「ブレイキング・バッド」における麻薬王氏だったんですね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-20 23:32:06) |
《改行表示》88.雰囲気は好きです。 夜のタクシーって人気が少なくて異人種との出会いがあって特別な時間と空間だと思うんです。 そんな場所で交差する人間ドラマの縮図。味があってロードムービーの醍醐味が味わえる作品。 |
《改行表示》87.人間てのは日々他愛のない時を過ごしているもので、誰にでも覚えのある‶さして意味のない”でも”確かに生きてた”瞬間を刻むのがジャームッシュ。ツボるかツボらないかはほんと人によりけり。そんな彼の映画がこんなに高得点とはちょっと驚きです。 わたしが好きなのはロスとニューヨークかな。ドライバーさんたちの中では一番ウィノナがキュートでよかったな。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-02-02 16:58:05) |
86.ジム・ジャームッシュ監督作と言うことで鑑賞。敬愛するジーナ・ローランズ出演というのにガッツポーズ。アクの無い役柄であっても存在感は格別で見惚れてしまう。期待が膨れ上がったところでおしまい。「何で?」オムニバスだったのか。ストーリーではパリ編がベスト。台詞では「お金は必要だが重要ではない」が心に残る。 |
《改行表示》85.とっても好き。 たぶん映画の内容以上に、その雰囲気に呑まれて 高評価をつけずにはいられなくなっている部分もかなりある。 |
《改行表示》84.最初の話から引き込まれるものがない。 もっと工夫できなかったのか。 単にそれぞれの場所での話。 少なからず何か繋がりがないと。。。。 マグノリアのポールトーマス・アンダーソンが撮れば全然違ったものになっていたはず。 もったいない。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-05-03 15:55:32) |
《改行表示》83.夜の街、そしてタクシーという縛りが素敵。 イタリア編で不意打ちを食らったのは私だけではないはず。 【棘棘棘棘棘棘棘】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-23 20:09:44) |
《改行表示》82.オムニバスではひとつでも肌に合わないストーリーがあると評価が下がってしまう、、全体はよかったのですが、道化師のところがはまらなかった。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-12-20 07:06:09) |
81.ウィノナライダーかわいい!フィアットのタクシー欲しい! |
80.地球を巡りながら夜明けを迎えるとは、なんて気の利いた構成だろう。何気ない日常を切り取っているようにみえて、ジム・ジャームッシュの構図は実に技巧的である。LA編でのウィノナが颯爽と車を飛ばす後ろで旅客機が轟然と横切る。そして空港のシーンへ移る素晴らしい演出。ニューヨーク編ほどユーモアに満ち溢れた空間はないし、パリ編は人種的な問題がちらりと覗きながらもあくまで人間を描いている。ローマ編はベニーニの一人芝居に近い、圧倒的な芸(といって良いと思う)を見せつけられる。ロータリーをいったりきたりしてなかなか客を乗せなかったり、「一方通行は最高♪」とか言いつつ逆走するシーンは大のお気に入りである。一転してヘルシンキ編では底なしの悲しみが場を覆う。ミカとアキというネーミングはくすっとするが、ラストのアキの表情は笑えないほど絶望的である。しかしそれでも地球には朝がくる。タクシーの車内という偶然に満ちた空間を通じて、人々の機微を鮮やかに映し、夜は明けていく。ラストシーンの「おはよう」は全ての人に向けられた挨拶である。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-08 00:47:41) |
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《改行表示》79.自分自身もすっかり大人になってしまい、深夜のタクシーに乗る機会も度々あるようになった。 大概の場合酔っ払っていて、繁華街から自宅までのせいぜい20分間程度の道のりなので、特に何があるということはないけれど、タクシーの中というものには独特の雰囲気があると思う。 その雰囲気は、全く見ず知らずの運転手と客との間に生じるその場限りの「空気感」によるものだと思う。 地球という惑星のあちこちで、全く同時刻にひっそりと織りなされたタクシー運転手と客らによる5つのショートストーリー。 ジム・ジャームッシュらしい淡々とした語り口で繰り広げられるこのオムニバス作品には、本当に何気ない人間同士の関わり合いにおける素晴らしさが溢れている。 それぞれのストーリーの登場人物たちが、その束の間の出会いによって、何かが変わったということは決してない。 ただそれでも、その一つ一つの出会いが、次の瞬間の人生を築いていくということを、この映画は、深夜の静寂の中でしっとりと伝えてくる。 とても良い映画だと思った。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-13 13:02:33) |
78.「I yam what I yam」。最初のロサンゼルスが一番良かった。ウィノナ・ライダーもかわいかったし。にしても「カボチャ」と「羊」って・・・。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-11 18:03:29) |
77.ジム・ジャームッシュという人は本作のように地球上の片隅で今夜も何処かの国の何処かの街で繰り広げられているであろう何気ない人間の営みや、街の片隅のごく普通の人々のちょっとした人間ドラマをつなぎ合わせて1つの映画として見せるのが本当に上手い監督だと思います。ある時はちょっぴり笑えて、ある時はちょっぴり観る者の心を響かせてくれる。この大袈裟じゃないところがいいですね。(ただしベニーニを除く。でもベニーニという人はこれでいいのだと思う…。)そして最終話、夜明けのヘルシンキのしんみりとした余韻と、それに続くトム・ウェイツの歌声もたまらなくいい。この映画は週末のオールナイトか何かでそろそろ夜が明ける頃に上映が終わる回で見ると素敵かもしれない。映画館を出るとちょうど僕もヘルシンキと同じ夜明けを迎える。そしてちょっぴり「ナイト・オン・ザ・プラネット」の世界に浸ってみるのもいいかもしれない。そんなことをふと思ったりしました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-19 21:49:47) |
76.オムニバス好きな自分ですが、この作品が今まで観たなかでのベスト・オムニバスです。冒頭L.Aで夜が始まり、最後のヘルシンキで朝が来るという一夜の出来事なのですが、地球上ではこれだけのドラマが生まれたのですね。私には何も起こらなかったヘルシンキの話が意外と琴線に触れました。そしてジーナ・ローランズ、さすがいい味です。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-03 21:43:03) |
75.同時刻の地球の異なる場所をつなげるってアイデアで、それを夜に設定したのが洒落てる。せっかくいろいろな国を回るのに、昼の風景を見せない。そのために観光映画になってしまう危険から逃れられた。昼を陸とするなら、夜は海だろう。夜は一つの大いなるものの顔をいろいろな角度から見せてくれる。昼の会話がつまるところ社会の会話になってしまうのに対して、夜は人が組織を離れてしゃべり出す。人間という大いなるものが、会話を始める。一番ジャームッシュらしさが出ていたのはNY篇だろうが、パリ篇のリリシズムが、彼の別の世界の発見として嬉しかった。差別の問題を微妙に隠しながら、夜のせいでちょっと饒舌になっている運転手と客の会話。たぶん昼だったら遠慮してしまうような話題にも触れ、しかし別に偏見に関する論議が始まるわけでもなく、被差別者同士で共感し合うわけでもなく、あくまで運転手と客の距離が節度を持って保たれながら、そのちょっと饒舌になってる気配がいい。べたつかないんだけど不誠実ではない会話。そこでこの車内に満ちてくるのが、これが面白いんだけども、もう一振れすれば怪談にでもなりそうな神秘的な雰囲気なのだ。運転手にとって後部座席ってのは、密室で後ろから見られ続けていてもともと気味の悪いものだろう。しかもこの盲人の客は、見られている以上に何かを見ているようなのだ。NY篇が不完全な言葉を通してのコミュニケーションの物語だったとすれば、このパリ篇は妨げられた視線を超えてのコミュニケーションの物語ということになる。これを怪談めいた雰囲気を通して叙情性に持っていったあたりがツボ。楽しかった。そしてヘルシンキ篇で夜明けを迎え、個人の時間が消え、時計の針がただ時を消化していく退屈な昼の半球に入っていく。そう、この時間日本では昼の12:07というリリシズムのかけらもない時間なのだ。せめてその時刻に合わせてレビューを登録するのが、この映画に対する敬意の表明になるだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-27 12:07:20) (良:1票) |
74.群像劇や同時進行型の話は大好きなのだが、やはりオムニバス映画は性にあわないな。各話ごとにリセットされるので疲労困憊。嫌いな話がひとつでもあると、その間、まるまる数十分無駄にした気分になる。話や伏線が絡んでいけば面白いんだけどね。世にも奇妙な~みたいなドラマだと許せるが、映画だと辛い。センスも、エピソードのひとつひとつも自分にはあまりしっくりこず。 しかし、このころのウィノナは可愛いなあ。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-26 09:30:27) |
73.オシャレでセンスがいい作品。着眼点が素晴らしい。すべての話が面白いが特にパリが好き。あんな人の話を聞いたら自分が小さくみえた。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-08 23:38:43) |
【norainu】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-10 15:10:43) |
【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-05 07:46:45) |
70.かなり好きです。最初は小さな発想からだっただろうに、ここまで広がるものなのですね。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-03 07:46:23) |