40.北野武の映画の魅力とは何かといいますとやれ暴力描写だやれキタノブルーだの語られるわけですが何も小難しいことを言う必要はありません、役者の演技が既存の映画の定型から外れていることでリアルで見えるという点に尽きると思います。セックスの時って意外と冷静じゃない?暴力を振るわれるとまともに受け応えできなくなるよなあ、作り物とは違い現実はこうである、そう思わせる信憑性があります。暴力描写は確かにインパクトがありますが、その上っ面だけ真似たような映画はくだらないものにしかならないでしょう、まず演技のリアリティありきなのです。この映画のテーマはシンプルに言い表すことができます。人生とはルールもわからないままやらされる野球のようなもの、ということです。なんでかわからないけど彼女ができた、なんでかわからないけどヤクザに因縁をつけられた、動機も原因もよくわからないまま勝手に世界は進行していってしまう。ストーリーがわからないという感想はまさに我々の生きている現実に抱くものと同じなのです。 |
《改行表示》39.最初、ガダルカナルタカの役はたけしが1番合うんじゃないかと思ったが、実際のたけしの役柄を観て納得、ここまで得体のしれないクレイジーな役所はたけしにしか無理だった。 ストーリーは賛否分かれる所だと思うがたけし映画のファンなら避けては通れない道。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-07-12 19:26:52) |
38.ソナチネの原型ということか。ストーリーのつながりはあまりうまくない。絵はいいね。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-09-11 16:14:04) |
37.沖縄、ヤクザ、海、砂浜、マシンガン等、次作『ソナチネ』で見事に開花するネタが詰まっています。が、ストーリー、キャラも弱くつなぎの作品のようであり、北野作品たる迫力には欠けます。 【さめがい】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-12-18 13:13:13) |
《改行表示》36.設定も悪くないし、演出も北野監督らしいシーンが垣間見えるのだが、 あくまで実験的な作品という印象で、まだこなれていない感じは受けてしまう。 役者としてのたけしは存在感が抜群だけど、石田ゆり子の役柄が不可解だし、 ラストもこれはちょっといただけない。北野監督の初期作品ということで、 「ソナチネ」などにはうまく生かされたのかな? 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-09-28 05:35:02) |
《改行表示》35.未来の巨匠の試作品。一言で言うと荒削り。 しかしその後の作品を知っている人にとっては、その萌芽をこの作品から感じ取ることが出来ます。 仮にこの作品だけを世に問うなたら、無視されて終わったでしょう。 のちの名作の作品群の原点という意味においてのみ価値があると思います。 作品単体としては、ちょっと間延びしてます。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-07-16 03:25:05) |
34.まず撮りたい画があって、それに合わせてストーリーを構築していったような印象で、はっきり言ってストーリーはよく分からないのだが、それでもけっこう面白かった。たけし映画はセリフが少ないのが特徴的だが、この映画では音楽もカラオケでベンガルが歌う曲以外は一切なしという徹底ぶりで「その男、凶暴につき」に続いて独特の雰囲気を持った作品となっていて、沖縄、海、空など「ソナチネ」と通ずるようなところがあるのも偶然ではないだろう。「ソナチネ」でも海や空の青がとにかく印象的だったが、わずか2作目にして既に海や空の映像に対してこだわりが見られ、たけし映画の特徴の一つであるキタノ・ブルーと呼ばれる青を強調した映像がこの映画でも美しく表現されており、「その男、凶暴につき」同様、たけしのお笑い芸人とは全く違う映画監督としての北野武を語る上でとても貴重な作品で、特にのちのたけし映画の芸術性はこの映画が原点なのだと思わずにはいられない。個人的には「その男、凶暴につき」のほうが好みだが、この映画もたけし映画の原点として外せない映画ではないだろうか。たけし本人が出ていて、主役ではないのもこれだけのような気がする。(かなり目立っちゃってるけど。)それにしても無名時代のトヨエツが若いなあ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-02 00:14:36) (良:1票) |
33.情景の集まりのような映画。やくざ、野球、海、おねえちゃん。ナンセンスだろうと撮りたい絵をつないで作家性が生まれたら映画として成功なんだろう。 【michell】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-26 18:35:55) |
《改行表示》32.わずか2作目でその後のたけし作品すべてに通じるものが構築されている。 夏、沖縄、空、海、遊び、ギャグ、冷めた目線、そしてキタノ・ブルー。 キタノ映画の原点。いちキタニストとしてはたまらん作品です。 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-12 11:12:36) |
《改行表示》31.まずやはり目を引くのがタイトル。 僕は「3マイナス4掛ける10月」だと思っていた。 鑑賞後もタイトルの意味だけがさっぱり分からず調べてみたところ、そんなに深い意味は無いのね(笑) 単なる野球のスコアで少しストーリーに引っ掛けてあるぐらい。 北野監督2作目となる本作は、前作のソリッドさからは大きく離れ、後の北野作品の土台となる出来となっている。 死、枯れた笑い、皮肉、沖縄・・・ など「ソナチネ」にかなり通じるものがあるが、個人的には本作の方が好み。 しかしなんなのだろう この初期北野映画の妙な中毒性は。 作品自体の映画としての完成度は一般的に見れば低い部類だろう。 しかしそれ故の「満たされない」独特の雰囲気が、上手く言葉に出来ない感情を僕らに抱かせ、 もう一度観たくなってしまう。 支離滅裂な展開で初めは戸惑いを覚えずにはいられないが、オチで収束される。 この手のオチは個人的にはあまり好きでないやり方なのだが、本作に関してはこの落としかたがベストに思える。 興行収入に恵まれなかったのはむしろ当然と思ってしまう掴み所の無い本作だが、 この感覚を他の映画で味わえるかというと・・。 好き嫌いハッキリ分かれると思う。 好きな人はきっと僕と同じように中毒になってしまっているはず。 前作のファンのことなんか全く考えていないようなぶっ飛び方。 でも色調はやっぱり北野映画。う~ん凄い。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-08 17:34:47) (良:1票) |
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30.最小限の説明と、穏やかなカメラワークの静かで非刺激的なバイオレンス映画。この奇妙で淡白な笑い、残酷さ、気持ち悪さに時折ハッとさせられるも、見ている側にはどうにも蚊帳の外感がある。主演が冴えない顔つきの男(柳ユーレイ)ってこともなんだか居心地の悪さや物足りなさを強調されてるかのようで、それを楽しめるかどうかが評価の分かれどころなのかな。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-02 13:01:54) |
29.ここまでおちにあぜんとしたのは、ホドロフスキーの「ホーリーマウンテン」以来だ。まったく巨匠ってのは・・・ 【センブリーヌ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-09 20:17:33) |
28.今作の後発表される数々の作品の断片がぎゅっと詰まった感じです。武軍団も皆良い味を出していました。 【njld】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-18 17:37:50) |
27.誰かが言っていた、[HANA-BI]以降が商品で、それ以前が作品だと。本当にそう思う。素人の役者が多いのでほとんどしゃべらない、しゃべるのはプロの役者さんばっかりだ。今はダメでも何年か経てばたけしは必ずこの場所に帰って来ると思う。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-16 13:33:22) |
《改行表示》26.北野武の初期の頃の作品。 北野作品の中ではイマイチかもしれない。 柳ユーレイがあまり良くない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-22 08:51:27) |
《改行表示》25. たけし監督作品の中でももっとも好きなうちの一つです。子分のトカちゃんや元ヤクザのガダルカナルの暴力シーンも妙にリアルで気に入っています。これを見てしまうとヤクザが出てくる映画でも『ソナチネ』『HANA-BI』『BROTHER』はやや見劣りするような気がします。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-01 09:37:01) |
【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-11 15:58:16) |
23.個人的には北野映画史上最も難解な作品でした。タイトルからして既に意味が分からん。どことなくまったりしてきた90年代後半以降の作品よりエネルギーは感じるけど、正直あまり面白くなかった。ある部分で「おおっ!」って思わせても、別のどっかで思い切り醒めてたり。で、それの繰り返してるうちにドカーン…。そんな感じ。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2005-10-26 20:42:55) |
22.たけし扮するヤクザが事務所を襲い乱射、隠れていた女がひとり。次のカットでは腰を振るたけし。こんな具合に間がごっそり抜きとられたシーンがたくさんあります。この4コマまんがのような手法がバイオレンスでありながらもどこかコミカルな雰囲気を漂わせる。けして軍団で固めたから笑えるのではない。南国的かつ毒々しい花を使った画は意味もなく(?)アートで好きです。石田ゆり子の存在が主人公にとってあまりにも都合のいい女でその都合の良さは後半一気に加速するんですが、オチで納得。情けない男が大きなことをやりとげて散って行く姿を沖縄ヤクザが見せ、主人公がまた見せる。冴えない男が夢見るのは、一発逆転サヨナラホームラン。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-12 15:46:27) |
21.最初はタイトルの意味がわからないまま見て、パッケージの金属バット一本と主人公の姿が紙一重に交差するところがかなり印象が残っていました。タイトルについては、野球のスコアを意味し最後の最後に逆転する様子を示していると知ったのは、ずいぶん経ってからで、最近もう一度見直しました。動(暴力)と静(哀愁)の切り替わりを細かいながらも随所に感じることができる作品で、前作とは似て異なる痛さがあります。 【エイビー】さん 8点(2004-11-27 02:33:00) |