【TERU】さん [地上波(吹替)] 5点(2024-07-31 21:29:59) |
15.事件の構図そのものは序盤に明らかにされてしまうのでサスペンスとしての謎解き要素はない。印象的なのは資本主義に魂を売った元軍人の側近が改心するシーン。信念を貫く難しさと簡単にダークサイドに落ちる人間の弱さがよく出ていた。それにしても行政が政治に従属しているのは仕方ないとしても、この司法の弱さは何なんだろう?って感じさせる作品だ。これが現実であり、権力分立なんてのは所詮理想でしかないのだろうか。 |
《改行表示》14.2013年には、日本国内で常識を疑う事件が2つ発生しました。ひとつは、某メガバンクが暴力団に融資を行っていたこと。もうひとつは、某餃子チェーン店の社長が、プロの殺し屋と推測される犯人によって殺害されたこと。この2つの事件からは、表社会と裏社会の距離は我々が思うほど遠くはないということを認識させられ、少なからず戦慄させられました。。。 本作のモデルは、1991年に経営破綻した国際商業信用銀行(BCCI)。独裁者を顧客に抱え、麻薬取引・武器輸出への関与、各国の諜報機関との関わりなど、出るわ出るわの悪行三昧。裏社会の組織ならともかく、世界78カ国に400拠点を構え、表社会で営業活動を行っていた金融機関がこれだけの悪事に手を染めていたということには、大変な驚きがありました。。。 本作は、そうした現実社会のトピックをエンターテイメント化すると同時に、熱い男のドラマとしてもまとめられており、さらには目を疑うほど素晴らしい銃撃戦もあり、非常に見応えのあるサスペンスアクション映画として仕上がっています。多少やりすぎな点もあるにはあるのですが、その辺りは「実話をベースにしております」という免罪符を使ってうまく言い訳しているので、致命傷にはなっていません。全体としては70年代風の骨太アクションであり、甘い要素はゼロ。主人公・サリンジャーは超絶美人の地方検事と行動を共にするも、両者が恋愛関係に発展することはありません。それどころか友達ですらなく、目的を共有し、かつ、仕事ができる相手だから一緒にいるのだという関係性は最高にクールでした。。。 また、敵方のブレーンであるウェクスラー大佐とサリンジャーの関係も激熱です。秘密警察での職務に人生を捧げたウェクスラーは、サリンジャーの将来の姿。職務のために尽くしてもそれが報われることはなかったという虚無感が現在のウェクスラーを支配しているのですが、悪を倒そうとまっすぐに生きるサリンジャーとの出会いによって、彼は再び「自分が信じるもののために戦う」という気概を取り戻します。他方、サリンジャーもまた、ウェクスラーから影響を受けます。まっすぐに戦うだけでは巨大な敵に勝つことができないということをウェクスラーから教えられ、そのことが、ラスト近くでの決断に繋がっていくのです。ドライな語り口の中に、以上の熱いドラマを忍ばせた本作の演出には、完全にノックアウトさせられました。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2014-01-06 00:58:02) |
【カップリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-04 10:04:08) |
12.映画として展開が地味。陰謀物好きだしクライヴ・オーウェン目当てだから見れた♪ 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 5点(2012-04-08 17:01:59) |
11.地味な映画ですが、うまくまとめてあって楽しめました。サリンジャー役の人が役所広司っぽくて良かったです。 【大谷イレブン】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-05-01 02:20:52) |
10.前半はスリリングな展開で良かったけど、後半緊張感が途切れた気がします。銃撃戦は映画の見せ場で売りなのかもしれませんが、もっと静かに水面下での攻防のほうが緊迫感があったのではないかとも思います。なんだか惜しい映画でした。でも、主演の男優さんは雰囲気があって好きです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-15 12:48:11) |
9.序盤は刺激的でしたが、後はダラダラしていて退屈でした。でも、銃撃戦は迫力があって良かったです。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-22 13:58:44) |
|
《改行表示》8.淡々としたストーリーで華がないよなぁ・・・ 唯一あるとすれば、『シューテム・アップ』を彷彿させる美術館での撃ち合いかな? 意外性もあったしね。 もう少し頭脳戦が面白ければ評価が上がったのにおしい。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-27 22:48:42) |
7.最後には虚しさだけが残った...という感じでしょうか。後味の悪い終わり方で納得がいきませんでした。 【映画】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-11-16 20:08:28) |
6.冒頭の雨のベルリンがいい。何かによって成された何がしかが実にシリアス且つ分りやすく描かれる。何かが巨悪であることもこの冒頭シーンだけでじゅうぶん伝わる。全てを監視していたはずの主人公には見えていなかったという所がスリリングでまたその後の展開に活きてくる。もうけして何も見落とさぬとでも言いたげなクライヴ・オーウェンのぎらついた瞳はターゲットをひたすら凝視する。ニューヨークでの尾行シーンに特に顕著なのだが最後のイスタンブールの尾行もまたいい。中身は大真面目に社会派なのだが映し出されるのはアクション。ここは好みの分かれるところだろうけど、個人的にはアクションの部分がきっちりと撮られていたことに大満足。美術館シーンはサービスアクションとでもいいましょうか。お祭りっす。でも単に派手なだけでなく、やっぱりきっちり撮っている。この銃撃戦の目玉である建物構造をきちんとおさえながらアップショットとの繋ぎをアクションを停滞させずに見せきっている。良かったです。面白かったです。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-10 16:10:58) |
5.クライブ・オーウェンには、未だに『クローサー』のエロ医者のイメージが離れられず、シリアスな作品に出ていると、「ま~た真面目くさった顔して、エロいことしか考えてないんだから」などと思えてしまう。勿論本作は徹頭徹尾真面目な役なのだが、せっかくの激しいアクションシーン(グッゲンハイム美術館での戦いは凄い。いきなりジョン・ウーイズムになる)でも、『シューテム・アップ』のありえね~銃撃戦を思い出しちゃったりして。でもこの人が出ているからついつい観てしまうんだよね。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-10-09 19:28:38) |
4.終盤の美術館のシーンが確かに見応えあり。ただ全体の雰囲気とマッチしてない気がします。そのせいもあって全体的に中途半端になってしまったように思います。 【666】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2009-08-19 19:45:02) |
3.前半まではスリリングな展開で、とても面白く、私自身かなり惹き込まれて観ていた。しかし最後のまとめかたがどうも好きじゃない。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-07-30 18:44:14) |
2.クライヴ・オーウェンが渋かったですね。美術館での銃撃戦がかなり凄く見応えがありました。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-20 18:59:49) |
1.なかなか豪華なスタッフ・キャストですが、ミステリーでありながら緊張感がなく、事件を追う気迫らしきものが感じられませんでした。それに話が複雑で、完全には理解できませんでした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-04-13 20:17:06) |