33.本作は設定こそブッ飛んでいるけど、彼女 (空気人形) を奇異の目で見るのではなく、できるだけ彼女の視点でこの世界を眺めることに全神経を集中したい。ほら、何も知らないピュアな心になったつもりで、改めてこの世界を眺めてみたら? ・・だめだ、やはり男たちが汚らわしいものに見えて仕方がない (笑) ぺ・ドゥナに関する芝居やキャラクター設定はあて書きだろうね。その存在感はもちろんのこと、"外国人" であること、つまり前提として日本語を (スラスラと) 話せないことが特に重要に思えた。命が宿ること、それは言葉を覚えていくことだし、彼女が意味を知らずに発する声音そのものの響き、その姿のたどたどしさ、、それはまるで言葉を覚えたばかりの幼な子のようでしたから・・。 あと、自分に「名前」があってよかった、、そう思わせてくれる映画でありました。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 19:59:01) |
《改行表示》32.最近の評価が低かったので全く期待しないで見た。 この映画は生きることと死ぬことは同義だということを言いたかったのだと思う。 これは見る人を選ぶな。 【NOBUK】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2020-02-16 12:29:39) |
31.面白くなかった。是枝監督作品とは、相性が悪いのかも。駄作・嫌悪作はないのだけれど、のれない。ぺ・ドゥナのオッパイだけが良かった。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 5点(2018-12-22 21:38:06) |
《改行表示》30.個人的に合わなかった。 好きな人はかなり合う作品だと思う。 【バッジョ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-06-12 16:42:06) |
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《改行表示》28.静かなる衝撃作品。 主演女優は、顔立ち、体型、潔く脱げること、透明感、そして適度にマイナー・・・この人しかいないという程のはまり役。 本作に関しては、この主演女優をよくぞ見つけたという驚きに尽きます。 一歩間違えばレンタル店であまり日の目を見ないマニアックな棚に並べられてしまいそうな題材ですが、これを芸術的な作風に仕上げたことも素晴らしい。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 22:45:03) |
《改行表示》27.え?ダッチワイフが心を持って動き出す?しかもビデオ屋で働きはじめてそこで恋に落ちる?いきなりの超展開に空いた口が塞がりませんでした。ここまで完全にコメディだと早とちりした私はゲラゲラ笑いながら観てました。 だが、この映画はそのままゆる~いコメディ映画では終わらない。板尾に正体がバレたあたりから急にサスペンスホラーになりだして、これは一体どうなるんだ?と、完全に物語に引き込まれている自分が居た。 岩松了が人形とヤル場面でまたコメディに引き戻され、人形に空気を入れたり抜いたりする場面はシュールすぎてどん引きと、なんとも忙しい展開が繰り広げられたが、要するにこれはペ・ドゥナを観るための映画である。と言い切ってしまっても良い。そのぐらい彼女なくしては成立しない映画である。 そして、これまでのシュールな展開が嘘のように美しい映像と、せつない余韻を残すラストはさすがの是枝監督作品と唸らされた。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-04 18:16:03) (良:1票) |
【黒ネコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-23 11:03:08) |
25.心を持ってしまった空気人形(ペ・ドゥナ)との関わりを通じて、都会に生きる人々の孤独感や虚無感を描いた群像劇。ダッチワイフ版『A.I.』といった感じのストーリーだが、主眼となるテーマはどうやらアイデンティティ・クライシスという奴らしい。「終わりなき日常」がどーたら…とかどっかの社会学者様のご高説が聞こえてきそうなテーマだが、個人的には90年代に散々語り尽くされたトピックを今更蒸し返されている様で最後まで乗り気がしなかった。内容を要約してみても他者からの充足が得られない人間はみんな「カラッポの代用品」だと一方的に決めつけて勝手に悲壮ぶっているだけにしか思えない。そもそもこれだけ生き方が多様化している中で雑多な人々のアイデンティティの問題を押し並べて“コミュニケーション不全”というステレオタイプに収斂させてしまうのは無理がある様な気がする。昨今では若年層を中心に草食系やら絶食系やらといった新人類が台頭してきているらしいが、このまま恋愛や性愛といった生身のコミュニケーションのオワコン化が進んでいけば近い将来、未婚少子化どころか生涯童貞処女という人達さえ珍しくない時代がやってくるのかもしれない。そうなってしまえば前述の社会学者様よろしく劣等感を掻き立てるようなアジテーションをいくら繰り返した所でもはや逆効果にしかならないのは明白である。もっと普通に考えれば孤独や不安が常につきまとうのは人が生きていく上での大前提なのだから、もうそれはそういうものとして正面から見据えて受け入れるしかないように思う。結局の所どう転んでも自分自身の一番の理解者は自分自身でしかない訳で、無縁社会の到来が避けられない以上は各々で孤独を乗りこなすための生き甲斐を模索していくしかない。それは別に恋愛や性愛じゃなくても家族や他人様に迷惑さえかけなければ、趣味だろうが仕事だろうが宗教だろうがイデオロギーだろうが何でも構わないと思う。絶対主義も相対主義もクソもない。もっとシンプルに“自分の好きなもん探してそれを追いかけろ”、それでいいのではないだろうか。色々と身の丈を超えた偉そうな事を書きましたが、皆さんもおっしゃっているペ・ドゥナの脱ぎっぷり(これは日本の女優も見習うべき)と、板尾創路が風呂場で淡々とオナホールを洗うシーンの悲壮感は素晴らしかったです。あと、最後になりましたが是枝監督カンヌ審査員賞受賞おめっとさんでした。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-31 20:51:12) |
24.ペ・ドゥナがいい。燃えないゴミと燃えるゴミの違いに納得。 【たこちゅう】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-25 12:40:45) |
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《改行表示》23.ヌードが頻繁に登場する内容ではあるがエロが立ちすぎると失敗してしまうという困難な企画でしたが、本作はギリギリのバランス感覚でうまく成立しています。監督の卓越した演出はもちろんのこと、空気人形役にペ・ドゥナを起用できたことが大きな幸運でした。彼女は、美人ではあるが幸の薄さが漂い、スレンダーで綺麗な体なのにエロさは感じさせません。童顔の彼女が服を脱ぐ時に観客が感じるのはエロスではなく痛々しさであり、このことが空気人形の物悲しさに繋がっています。知恵の浅い監督であれば芸達者なAV女優でも使ったところでしょうが、そんなことをすればこの企画は終わっていました。性的魅力のない女優を使わねばならないということを見抜いていた是枝監督の慧眼に拍手なのです。。。 そんな感じで基礎的な部分はしっかりしており、本作は良作の部類に入ると思います。辛い日々を我慢しながら一生懸命に生きている人々のカットなど胸が苦しくなる場面も多くあり、観てよかったと思える映画でした。ただし、不十分な点もあります。この世界の人々にとって空気人形とはどんな存在なのかという点が曖昧であり、そのことが時に感情移入を妨げる原因となっていました。レンタルビデオ屋の店長は主人公を人間だと思っているのに対して、板尾さん演じる持ち主にとっては動かないラブドールのままだったりと、世界観が一定していないのです。ファンタジー部分については「これは寓話だから」と適当に誤魔化されている点が多かったのですが、この点を丁寧に作り込んでおけば奇跡の傑作になった可能性もあるだけに、このツメの甘さが悔やまれます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-07 01:52:17) |
22.原作既読。あんな短編をよくここまで。原作より好きです。いろんな意味で主人公をペ・ドゥナさんにやって頂いて正解だったと思う。美しい映像。せつない終わりも好き。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-07-30 16:45:53) |
21.空気人形…いわゆるラブ○ールが心持ってしまうというちょっと変わった話。突っ込みたくなる場面が多すぎて最初はなかなかこの映画の世界観に入り込めませんでしたが、ファンタジー映画と割り切って見始めてからは浸って見ることが出来ました。切なくもほのぼのとした展開が続くとおもいきや、終盤の唐突なショッキングなホラー描写に戦慄が走りました。悲しくも心に残る映画です。 【nyaramero】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-02 12:13:31) |
20.日本版「ブレードランナー」といったコンセプトですが、テイストはこっちのほうが好みです。テーマにも、より深く突っ込んだ感じ。いかにも日本的な純文学クサさはあるものの、単なる「お芸術映画」になっていないのは、主演のペ・ドゥナが時折見せる本当にうれしそうな笑顔が、心をくすぐるからでしょう。美しい映像、音楽、そして映画全編に流れるゆったりとしたテンポが非常に心地よく、それでいて緊張感もある、不思議な2時間。「涙が流れる一歩手前」の感覚がずっと持続して、胸がしめつけられました。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-23 23:58:08) |
19.韓国の女優さんを使っての、こういう「隠喩的な」映画は、ただ恥ずかしい気持ちにさせただけだ。韓国の素材に触れるなら大島渚を通ってからにしてほしい(映画人としてそういう真剣さがないなら資格なし)。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 1点(2011-03-19 11:17:36) |
《改行表示》18.凄く非現実的な設定にも関わらず、引き込まれた。 人間だれもが抱える心の隙間。その虚しさを埋めるために、人は色々なものに寄りかかって生きる。空気人形はまさにその空虚さを埋めるためだけに作られるもの。 その完全に依存されるだけだった空気人形が、心を持つ。楽しさや美しさに感動したりもするけれど、人間と同じ心を持ったからには、悲しさや空虚な心も生まれる。元がからっぽだっただけに、心を持った後の空虚さがより際立つ。 そんな人形の目を通して見ることで、周囲の人間たちの大なり小なり確実に存在する空虚な心が、凄くリアルに感じられ・・・色々考えさせられる映画でした。 ラストは賛否あるかもしれないが、個人的に凄く素敵なシーンだと思った。 内容が内容なだけに、誰にでも勧められる作品ではないけれど・・・。 まぁ色々書いたが主演のぺ・ドゥナに尽きる。彼女以外誰もこの役を演じることは出来ないでしょう。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-20 18:12:22) |
17.空気人形の持ち主にこれといったドラマがなかったのが残念。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-03 17:27:52) |
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《改行表示》15.『心のすき間を埋める』という哲学的なテーマではあるが、あまりにも非現実的なストーリー(設定)であり、あまり好みではない。 ぺ・ドゥナの演技は素晴らしいと思うけどね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-23 19:17:24) |
14.ホラー映画でした。「人間生きているだけで価値がある」ってとこでしょうか。ペ・ドゥナが良。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-13 15:47:28) |