1.関根恵子の映画デビュー作。軽やかなタッチで描かれているが、
十代の妊娠がテーマなだけに、ストーリー自体はかなり重い。
女性ばかりでなく、男性でも思わず目を背けたくなるシーンもある。
お話はそつなくまとめてます。主人公の気持ちはわかるし、ヒロインのほうも、
無知すぎるという点を除けば、状況設定も心理描写もうまく描かれているほうだと思う。
ただ昔の映画なので演出が古臭く、観る人を選ぶ感はあり。一番の見所としては、
関根恵子が十五歳の瑞々しいヌードを惜しげもなく披露していることかな。
今では絶対に無理なシーンだし、時代を考えれば、当時としては衝撃的だったんだと思う。