56.若くしてハリウッドのスーパースターとなり、そのままずっと第一線で走り続けてきたトム・クルーズ。
それでも人間50歳にもなれば衰えが見え始めても不思議ではないし、
そろそろ勲章(アカデミー賞)が欲しいな、という作品選びにシフトしてもおかしくない。
でも、この人にはそんな気はさらさら無いのでしょう。
近年ではシリアスな実話もの「ワルキューレ」でドイツ現代史の英雄を演じたと思ったら、
その次には軽~いノリのアクション・コメディ「ナイト&デイ」。
そして、本作へと主演作は続く。このシリーズを見るのは随分久しぶりです。
シリーズ第4作目はこれまでよりちょっと肩の力が抜けたようなちょっとしたギャグ的要素も挿入されていますが、
手を変え品を変えで見る者を最大限楽しませようという、彼の思いは不変なんだと嬉しくなります。
世界が冷戦の時代にあった頃によく見られた核戦争の危機とそれを回避するというストーリーに新鮮味は無いですが
それでも本作のハイライト、ドバイでのアクションをはじめ、モスクワ、インドを股にかけ
見る者に息つく間を与えないミッションの連続にあっという間の楽しい2時間を過ごさせてもらいました。
とてももう50歳になるとは思えない若々しさとキレッキレの彼の動きを見ていると、
色々と私生活が話題になることもありますが、その裏では相当な努力をしているであろうことも容易に想像できます。