124.これは評価が難しい映画でした。20代に一度観たはずですが殆ど忘却。
今回完全版を観ましたが、だいぶ印象が違うのは気のせいなのか、完全版のせいか。
でもまあ、物語の中心にあるものは同じですよね。戦争にどんな意味があるのか。
前線の生死の境界で正気は保てるのか。宗教や思想の違いがどれほどのものか。
派手な絵柄で話題になりながらも、後半のカーツ大佐との対峙シーンの雰囲気は
娯楽映画とは程遠い色調で、自分のような軽い観客はうたた寝状態。
今回は必死に試聴しましたが、ヤッパリ長過ぎ・・3時間半・・。
主役が、正気を失っていく感じは、充分こちらにも伝わります。勘弁して欲しいくらい。
でも終り方、こうでした?なにかカットされたような違和感。これならこれでOKですが。
総じて、後味の良い映画とは程遠く、かといって悲劇なのかというと違うような作品。
反戦映画というのもしっくりせず、いろいろ考えさせられるところが売りなのかな。
一度はちゃんと観たほうがいいと言われて観ましたが、次の人に勧めるかというと、無いな・・。
戦争映画の名作の中でもヘビー級の作品。感動と言うより動揺。そして疲労感。
若いハリソンフォード、デニスホッパーはすぐ判りますが、ロバートデュバルは
言われて観ても解りませんでした。そこが見所。