《改行表示》27.芸術作品として制作したらしいが、やりたいことは理解できる。が、自分には本当に合わない作品。 舞台や演劇が好きな人間ならば好みであると言えるだろうが、舞台や演劇を毛嫌いしている自分には無理な作品だった。 とにかく内容という内容が無く、底辺の人間の日常を見させられるのみで、常時睡魔との戦いだった。 役者の演技、カメラワークや結末への展開などの芸術性は感じられたが、面白みが全くないので、苦痛以外の何ものでもない。 制作者や役者は演じていて本当に面白いと思える作品だろうから、結論としては、元々が面白みを重視して制作された作品ではないので、制作側や役者に向けた作品だと理解すると良いと思える。 【カムイ】さん [ビデオ(邦画)] 0点(2015-11-28 22:35:06) |
26.間仕切りもなく、ただ寝床にムシロを敷いただけのルンペン宿、暗く薄汚れた雰囲気はまさしくゴーリキーの戯曲、よくぞロシア文学を日本に置き換えたと感心。それぞれ癖のある人物描写が良い。台詞に舞台劇のおもしろさがあるのだが、やや聞き取りにくい。主人公のこそ泥が侍っぽく見えるのはやはり三船だからだろうか。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-08-09 02:04:11) |
25.正直なところ、全盛期の黒澤監督でもたまにはこういう映画作っちゃうんだな・・・って思いました。山田五十鈴さんの悪女ぶりは良かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-11-22 17:35:20) |
《改行表示》24.役者が強く喚いたり、強い主張をしたりする黒澤明の演出の一部にはロシア文学の影響を感じます。特にゴーリキあたり・・・この原作は未読ながら、やはり、劇のような台詞回しが黒澤演出を感じさせます。これが、時代劇であれば良いのですが、現代劇とかになるとどうも違和感を持ってしまう。それに、「白痴」でもそうなんですが、ロシアの原作をした場合、舞台設定が消化不良で役者達の巧い演技が作品の質をなんとか高めているような印象があります。山田五十鈴の狂人ぶりなどは、なんか日本・江戸?という設定とは離れているような気がする。面白いのだが私にはなにか引っ掛る作品でした。 私個人の推測ですが山中貞雄の「人情紙風船」を意識しているのかな?と感じさせるシーンがいくつかありました。山中貞雄はさらりとみせている(庶民的な世界)のに対し、黒澤明は力が入り過ぎているような・・・ 【サーファローザ】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-02 20:36:39) |
《改行表示》23.特別、傑作ではない。 群像劇スタイルで、社会の底辺に生きる人々を丁寧に描いた内容。 不景気の現代にも通ずる内容で、現代に当て込めばそれなりに含蓄を感じる部分はあった。 左卜全の自然な演技は素晴らしい。 それにしても、黒澤明は香川京子の使い方がヘタ。 使うからには、可憐な香川京子を撮ってほしい。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-08 00:39:03) |
《改行表示》22.これは凄まじくドス黒い映画でした。全く救い無し。 好きか嫌いかは別として、強烈に心に残る作品であることは間違いないでしょう。 左卜全の存在が中盤まで唯一の希望なのだが、終盤には結局彼も深入りはしたくないと逃げ出す始末。誰もどん底からは結局抜け出せない。 登場人物は皆過去を懐かしみ、現状に愚痴ばかり言い、未来に何の希望も抱かず、ただ諦めて自堕落な生活をおくっている。 こんな人間達ばかりずっと映されるのに、この映画は目を離させない不思議な力を持っているように思う。底の底で渦巻いている強烈な力。それを見事に表現することに成功している。 映画的な展開はせず台詞のみで物語は進んでいくが、徹底した台詞のリアルさと、役者それぞれの凄まじい演技力で、個人的には物凄く見応えのある作品だと思った。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-06 23:43:44) |
21.もうね、駄目www。ドンゾコを楽しんじゃってるもん。「あぃあぃ、まあ飲みなよぉ」で済んじゃうもん。いやあ、楽しいねぇwww。ちょっと、最後の踊りのシーンなんか一緒に踊っちゃったよ(爆)。これだけオモロイ俳優の競演は見事! いいもの観させていただきました。左卜全、最高! 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-23 01:24:08) |
20.キャラが一人一人しっかり立ってて役者陣のレベルの高さにはただ驚くしかありません。香川京子かわいいです。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-28 05:37:22) |
19.『蜘蛛巣城』に続く西洋文学の時代劇化。ただし今度はロシア文学。本作の場合は原作が原作だけにほとんど密室劇と化しているが、それで二時間以上やるんだからちょっと退屈してしまった。今回は三船敏郎があまり目立ってなかったのも減点要因のひとつ。でも最後のどんちゃん騒ぎと、喜三郎の捨て台詞は最高によかった。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-11-20 18:28:43) |
18.ゴーリキー原作の舞台をもとにした作品。とにかく冗長で不快。1分おきに時計を見てました。 【承太郎】さん [ビデオ(吹替)] 0点(2005-11-02 03:32:10) |
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17.期待しぎたのかあまり面白いとは言えなかった。最初のボーン、ボーンという寺の鐘のような音が印象的。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2005-08-08 23:10:48) |
16.これは映画というよりも芝居に近い。、、、、、がけの下、崩れかけた小屋の中の濃密な空間、母屋とその外。、、、、狭い、掃きだめの空間を使って、黒澤は何を表現したかったのだろう。、、、、下層の人々が置かれたリアリティ、そしてそこに理想的なものの存在する余地がどれほど乏しいのか、ということだったのだろうか。、、、あるいは、全く希望も、理想もない世界がどのようなものかを描くことだったのだろうか。、、、三船は若い女、山田は三船に明るい未来を見いだそうとするが、それは破れ、東野は妻の弔いに仕事道具も失う。、、、そして、アル中の老人は、覚醒して未来がふと見えると、死にしか、もはや救い、理想を求めることができなくなってしまう。、、、、、、この世界は、求道者・黒澤が、人が道を見失うとどのような存在になるかを描いたものだったと僕には思えた。、、、だけどそれは、黒澤が、実は民衆の世界を描くことが不得手であったことを物語っているのではないだろうか。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-28 16:59:04) |
15.つくづく人間は、しがらみから抜け出せないものだと感じましたね。現代においても同じですね。現在を嘆き、過去を懐かしみ、他人をねたみ、未来に踏み出そうとしない。憂さ晴らしが楽しみになっている。まあ、それが人間という生き物なのか。 【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-15 14:16:40) |
14.黒澤映画にかかすことのできない‘脇役陣’の凄さを存分に楽しめた。 【夏目】さん 7点(2004-11-10 17:07:08) |
13.見るものにテーマを強烈に訴えるために、極限状態とも思えるおおげさなストーリー、セッティングがすごい。この作品でも傾いたボロ屋で極貧の人々のどうにもならないむかつくような生活を描いている。一見すると、一般的な生活をしている人々にとっては「こんなことは、自分とあまり関係ないな」と思ってしまうが、実は、この映画で描かれていることは、我々の身の回りで日常的に起こっていることとして、置き換えられる。ただちょっと違うことは、もう少しお金を持っていて、いいところに住んでいるだけだ。基本的には、何も変わらない。 【やまさん】さん 9点(2004-08-29 08:56:43) (良:2票) |
12.原作未読なのでなんとも言えませんが、お話としてはつまらないんじゃないでしょうか、これ。誰もが自らの境遇を嘆き、捨て鉢になり、嘲弄的になってしまっている。更正しようとする人間は叩き潰される。何とも救いがないところがタイトルどおり「どん底」で、それが妙に生々しいぶん、余計に酸鼻を極めます。 【虚学図書之介】さん 3点(2004-05-02 15:20:39) |
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10.はっきり言ってよく分からなかったけど、あの踊りの部分と、役者の演技には引き込まれた。 【ボーリック】さん 6点(2003-12-24 01:02:35) |
9.貧乏長屋でどん底暮らしの人々に、人生を悟ったようにささやかな安らぎや希望を与えるお遍路老人、そんな人でもいざとなるとケツをまくって逃げ出す始末。長屋の人々は相も変らずその日暮らしを続ける。みんな何をすべきかなんて自分で解っているが、苦しくとも楽な生活に慣れてしまっている。誰かが背中を押してくれるきっかけを待っている、本当にどん底から抜け出すためには自分自身の自己改革が必要である。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-11-16 15:56:56) (良:1票) |
8.ラストの台詞が強烈。このためにあったような映画。落語の「らくだ」を思わせる部分もある。 【ひろみつ】さん [DVD(邦画)] 8点(2003-11-06 22:45:47) |