18.映像的には多少の特徴は感じられるが、登場人物にもストーリーにも魅力がない。 |
17.初めての鈴木清順。ありきたりの任侠映画に、ポップな色彩感覚とチープでコミカルでアンバランスな造りが却って独特の雰囲気を醸している。良くも悪くも前衛的で、その嗜好に合致するかと言えば否。スタイル優先で話は二の次なのは分かっていたが、睡魔を催すくらい魅力を感じられない。それだけ彼に影響を受けたクリエイターが増え、物足りなくなった証か。出直してきます。 【Cinecdocke】さん [インターネット(邦画)] 4点(2021-02-01 23:19:00) |
《改行表示》16.私が指摘するまでもなく、すべてが陳腐で安っぽく作られています。登場人物が脇役に至るまでナルシストで、とにかく見苦しいです。言動も同様です。 あえてそういう手法で撮られているのでしょうけど、あまりに異様です。そもそも、それは観客に監督への奉仕を求める態度であって、私はとても承認できません。 CM扱いが露骨に分かるヘアドライヤーのカットには笑いました。プロデューサーへのあてつけでしょうか?。 【傲霜】さん [地上波(邦画)] 2点(2019-01-09 17:09:15) |
《改行表示》15. くさいセリフ、くさい演出、リアリズム無視の様式美、それがいい。コミカルな味付けや絵画風の表現、独特の構図も魅力的。松原智恵子の歌の吹き替えでさえアンバランスさが様式美に合っており、下手な歌(失礼っ!)を聴かせるよりよっぽどいい。 色彩の鮮やかさも特徴的で、ポップな感覚の美術が凝っている。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-08 15:06:07) |
《改行表示》14.ギャング映画をどこまで解体したらギャング映画でなくなるのか、という限界に挑む本作。どうして突然こんなところでロケしているのか、どうしてこんなにスカスカのセットで撮影しているのか、もうワケがわからなくって、そもそもこの映画は「面白い」のだか何だかもわからなくなってくるのですが、そういう、作品を通じて貫かれている姿勢自体が、何かだかカッチョよいのです。 冒頭、渡哲也がリンチされてるシーンからして、まるでミュージカルのように舞踏っぽいところがあります。やたら男前な若き日の渡哲也が、映画でオモチャにされてて、こう言っては何ですが、カワユイのですよ。 森進一は許さなかった川内康範センセイですが、本作は、お気に召したのでしょうか。ちょっと心配。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-17 03:36:00) |
13.何というか、カルト映画の匂いがぷんぷん漂ってくるのです。前後の整合性とか、筋としての一貫性など、ほとんど考慮されていない。何でこの人はここでこう行動するのかとか、一切理由がありません。それならば普通はすみやかに崩壊してしまうところ、しかし、制作側と役者陣のナルシスティックなほどの迷いのなさによって、奇跡的に作品としてのまとまりを見せているのです。思いつきがただちに結実するエネルギーの怖さを感じます。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-11-05 02:58:56) |
12.芸術的な映画だと思うが、鈴木清順には他にも面白い映画がたくさんあるし、本作を進んで評価する気にはならない。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-02-25 14:12:52) |
《改行表示》11.清順の美学が炸裂した傑作! 低予算を逆手に取って簡素化、抽象化されたセットが逆にアヴァンギャルドな映像美を放つ。 渡哲也がとにかく格好よい。仁義に厚く、義理堅い上に硬派で、拳銃の腕も天下一品というスーパーヒーローだが、一つだけ弱点があって、それは射程距離が10メートルなんですね。例え10人以上の敵に囲まれていようとも、決死の覚悟で物陰から飛びだし、いちいち10メートル以内に突っ込んで行って銃撃戦を行うという無鉄砲さが逆に面白い。見てるこっちは「そんな馬鹿な!」と叫ばざるを得ないが。 映画は普通じゃつまらないと言う清順の、その"普通じゃなさ"が頂点に達するのがラストの銃撃戦だ。真っ白い空間に置かれているのはピアノだけ、主人公とヒロインの服は真っ白で、敵は皆真っ黒。つきつめられた簡素化がここで極まる。そして、格好よさのみを追求した銃撃戦が繰り広げられる。観てる方はポカーンと唖然とするしかないが、あまりの格好よさについリプレイして観てしまった。というか、この映画の主人公は当たり前のように弾丸をかわすが、もはや格好よさの追求に忙しくてそんな些細な事はどうでもいいんだろうな。美学を追求するとリアリティが消え失せる見本のような映画であった。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-05 15:10:55) |
10.小津映画の同窓会メンバーの常連、北龍二がやくざの親分だ。ただし気が弱い。そういえばあっちでも若い細君を気にしすぎてたりして、そんなキャラクターだった。異様に清潔なセット。原色で。この監督の、というか美術の木村威夫の好みを表わすのに、「ステージ性」って言葉はどうか。活劇のステージとしての簡潔な清潔さ。日本の家屋でも格子などが強調されていて、演歌の舞台背景のようになっている。佐世保のドンチャン騒ぎでも、どこかステージ性が意識されている。この人のセットの特徴として「ステージっぽさ」という言葉を当てはめてみた。本来記録するものだったフィルムに、舞台の不自然さを強引に持ち込んでみた、ということか。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-01-05 09:52:49) |
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【michell】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-24 16:56:23) |
《改行表示》8.何が良いのか分からない。 渡哲也も二谷英明もかっこいいとは思えない。 東京流れ者のしつこいテーマソングに飽き飽き。 流れ者だから女を捨てるってのも別にかっこいいとは思わない。 映像も普通。 話もつまらない。 アクションシーンが凄いとも思わない。 っていうか、鈴木清順が偉大だとは思わない。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2009-04-26 01:16:58) |
7.車が勢いよくやってきて建物の前で止めるシーンがあってそれをその建物の上からワンカットで撮ってるんだけど、その止め方が全然建物に沿ってなくておもいっきり斜めなんだけどそれも計算づく。その斜めに止まった車がめちゃくちゃかっこよく画面に収まるのだ。構図のためにカメラを動かすのではなく被写体をその枠に持ってくる発想。奇抜なようで構図はきっちりきまる。ハチャメチャなようでちゃんと考えてる。清順映画が楽しいのは基本が出来た上での自由な発想にある。最後の決着をつけるシーンのピアノだけがポツンと置いてある不自然な空間がいかにも清順&木村威夫がやりそうな画づらでまたそそる。そこで渡が見せる半ば失笑もんのアクロバティックな銃撃戦がまたサイコー。印象的なシーンは他にもゴマンとある。書き出してたらキリがない。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-01-27 14:14:32) (良:1票) |
6.普通に演出していればありがちなアクション映画になっていそうなストーリーなのに、鈴木清順監督の個性的な演出が今見ても(むしろ今のほうが)斬新に感じられる傑作になっていてすごく面白かった。木村威夫の美術(とくに室内セット)もこういう映画に似合わず色彩豊かで美しく印象的。主演の渡哲也が何度も劇中でうたう主題歌が耳に残り、見終わったら口ずさんでいた。それにしても清順監督は「わけのわからない映画を作る監督」と言われていた通り、これといい「けんかえれじい」といい、ほかの日活の監督(日活映画あまりみないんだけど・・・。)にはないような作風を持った監督なんだなあ。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-11-05 18:15:16) (良:1票) |
5.ヤクザ抗争というありきたりのストーリーが、斬新な演出と摩訶不思議な色彩でのセット美術、主役渡哲也の魅力で目一杯底上げされたプログラムピクチャー。ところどころ乱暴なカットのつなぎが散見されるのはご愛嬌か。「流れ者にゃ女はいらねえよ」なんてキザ台詞、言ってサマになるような役者なんて今います?いないよねえ。でも自分は渡哲也主演作では「紅の流れ星」がずば抜けて好きです。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-03-13 11:57:57) |
4.一緒に見てた母が「昔はこんな映画がいっぱいあったんだなあ」とボソリ。え?こんな映画いっぱいあったの?うそーん。「オレはもうハジキを握ってるぜ」「女と歩くのは苦手なんだ」などなど、セリフも今見ると返って新鮮です。死んだと思った哲也が口笛を吹き始めるシーンも爆笑。クライマックスの銃撃戦もカッコイイ。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-31 22:10:42) |
3.『清順美学』と人は呼ぶが、当の清順監督曰く「突拍子もないことをやって人を驚かせたい」それだけだそうです(汗)。だから、驚いた人が負けなのさ~。え?私?......驚きまくりでする 【nizam】さん 8点(2004-05-18 12:51:52) |
2.この歌、昔の上司がカラオケでよく歌ってたので思わず口ずさんでしまいました。ワンカットくらいしか使ってないセットが随分あったような気が・・・またケンカシーンはコントかと思うほどセット壊しまくってます。でも見せるシーンは見事なセットに鮮やかなカラーでさすがです。ドライヤーのポスターをわざわざ映してたのはスポンサー? カティーサークをリンゴとセロリをツマミに茶碗で飲むアイディアぶっ飛んでます。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-03-25 20:40:20) |
1.ストーリー的にはどうってことないヤクザ映画。しかしおよそヤクザ映画的でない美意識で彩られている。そのミスマッチが楽しい。 |