10.大河ドラマ的ロマン主義にはちょっと飽き飽きしていたので、この残虐非道さは新鮮だった。一応お上のお墨付きはあるとは言え、単なるヤクザ集団でしかなく、こっちの方が事実に近いのかどうか定かではないが、こういう視点も必要なのかと。ややチャンバラ色が強く、人間ドラマの側面が薄いので、もっと長尺でじっくり描いてほしかったが。原作未読だが、その後の解釈にも興味がわく。 |
9.新選組を題材にした映画ですが、今の視点からすれば、これは「ブラック企業モノ」と呼んでもよいでしょう。近藤勇にあこがれて新選組に入隊した山崎蒸だが、いざ入ってみれば彼の理想とはかけ離れた実態。その体たらくに呆れているのはまだ序の口、気がつきゃイザコザの詰め腹切らされ、文字通りあわや切腹、という身に。しかし、本人は武士としてのヤル気マンマン、近藤新局長も何だかかばってくれるしで、「ズルズルと」池田屋騒動での大活躍になだれ込む。これは今の言い方では、ブラック企業に加担しちゃうブラック社員という奴でしょう。しかし、そう言っちゃうのは単なる「レッテル張り」、何とも味気ない。ブラック社員にも生き様があり、悲しく見送る女がいちゃったりもする訳ですな。というようなオハナシ(と言ってよいのか)を、三隅監督が鋭い演出で描いておりますが、後半、ちょっとまとまり切らなかったかな、と。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-10-12 17:41:17) |
8.雷蔵演じる主人公が新撰組物では定番の近藤勇、土方歳三、沖田総司といったメジャーどころではなく、近藤の人間性に惹かれて新撰組に入った新人隊士というのが意外だが、どうも主人公よりも近藤を演じる若山富三郎や土方を演じる天知茂のほうが印象に残ってしまうし、藤村志保演じる主人公の恋人もほとんど話に絡んでなく、はっきり言っていないほうがよかったような気もしないでもない。三隅研次監督の雷蔵主演映画はかなり久しぶりに見たが、このコンビの映画としては全体的に平凡な印象で、それほど面白くもないし、完成度も高くないように思う。若山富三郎が近藤役というのもごつすぎてどう考えてもミスキャストにしか思えない。(既に指摘されている方もおられるが、どう見ても近藤勇というよりは西郷隆盛にしか見えない。)一方、土方を演じる天知茂はニヒルでカッコよくいかにも冷酷非常な感じがとてもよく出ていた。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-19 19:05:59) |
《改行表示》7. 天知茂の土方は良かったですね、美化はほどほどに猜疑心の強いところとかも上手く演じていて。 いわゆる江戸の道場からの主流派ではなくて、京都から新たに入った隊員視線が新鮮で面白かった。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-12-20 14:11:52) |
《改行表示》6. 正直に言って、全体的にはいまひとつな映画だと思います。が、天知茂の土方歳三のいやらしさはなかなか見るべきものがありました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-10-04 16:21:49) |
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《改行表示》5.通常暗殺者と云われている山崎が主人公で、近藤、土方でないのが面白い。 久し振りで若き若山、天知が見れた。まだ貫禄ないなあ。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-27 15:28:17) |
4.主演のはずの雷蔵の影が薄い・・・。そもそも山崎蒸なんて知らないし。城健三朗、天知茂の印象がかなり強い。特に天知茂が流石って感じの冷酷で非情な役。内容は池田屋襲撃ぐらいしか見所もなく微妙な感じ。三船の新選組の後にみたから濃さも足りない。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-05 02:02:27) |
3.正直辛かった。最初に近藤勇が出てきたシーンで「何で西郷どんが?」と思ってしまった。山崎進という新撰組の中ではちょっと地味な存在が主人公なんだけど、映画の中でも地味でとにかく華がない。女の存在も意味不明。この前、仲代達也の「切腹」を観たからか、この映画からは一切緊張感が伝わってこなかった。 |
2.時の大映スター盛りだくさんのこの映画、天知茂演じる土方歳三がいい味出してたが、全体としてはダメなハリウッド映画みたく派手なだけの軽い映画に思えた。 【黒猫クロマティ】さん 5点(2004-02-16 12:35:47) |
1.近藤勇が駆けつけてきたときのこの感動!仲間を信頼する熱い友情。劇中で主人公が言っていたように、女の入り込む隙の無い男達の戦いである。 【紅蓮天国】さん 7点(2003-11-23 00:04:27) |