《改行表示》129.実際の事件、実在の人物を扱っているのが、難しいところでもあって。テーマとしては、人種差別の問題が存在していて、社会全体、いや歴史まで含んだ問題なんだけど、この映画の中ではそれが、特定の人達の仕組んだ陰謀劇、みたいにになってしまう。主人公を少年時代から目の敵のように扱うその偏執的な姿は、この物語を個別の特異的な事件としてしか描いていないようにも感じられてしまうのですが。 一方で、もう一人の主人公たる少年を、この物語に配置したのは、過去と現在とを思わぬ形で繋ぎ、決して自分たちと無関係の遠い世界の話ではないのだ、ということを感じさせ、我々をハッとさせるものが、あります。ただ、彼を二人の主人公を支える三人の男女、彼らの描き方は「善人」として、いくらなんでも形式化され過ぎていて、浅いと感じざるを得ません。国外の「カナダ人」として設定したのは、皮肉を効かせたところかもしれませんが。 最後に登場する判事が『夜の大捜査線』のロッド・スタイガー、ってのも、ちょっと狙い過ぎですかね、ノーマン・ジュイソン監督。 と、引っかかるところはあれど、やはり圧倒されるのは、長年にわたる主人公の苦しみを演じきった、デンゼル・ワシントンのその姿。ボクシングシーンにおける見事な肉体とファイトシーン。抑制された絶望感が、ときに焦燥感を伴って露わとなるときの、ひりつくような感じ。そして苦闘の年月を問答無用に感じさせる、風貌の変化。 圧巻です。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-11 11:53:21) |
128.免罪で殺人罪が適用されて、22年も投獄された実話。デンゼルワシントンの寡黙に耐える好演ぶりが光る。こんなことってあるのか?とこっちが叫びたくなる様な作品である。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-29 00:29:17) |
127.パニックものかと思ったら偏見と冤罪の実話の物語でした。いい映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-27 15:34:12) |
《改行表示》126.実話もにと言う重みはあるが 単調なのが残念。 |
《改行表示》125.冤罪ものの本作品を「袴田事件」の再審決定の日に観るという偶然に驚いた。 シリアスな展開が比較的淡々と進んでいく。見応えはあるし歴史的にも重要な事件だったのかもしれない。 でも、こういった出来事が目立つこともなく本当にもっと沢山あったかもしれない、そう思いながら観ていたら複雑な気持ちになった。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2014-03-27 22:41:08) |
《改行表示》124.実話ベースの映画はとても安定感があり、本作もその内の一本。 人種差別がテーマということで、主人公の置かれた立場や苦悩はたっぷり伝わるんだけど、 キーポイントになる少年の面倒を見ているカナダ人たちの描写が不足していて、彼らの存在意義がよくわからなかった。 日本ではまず見ないケースだけど、向こうではこういったことはままあるのかな? デンゼル・ワシントンは途中でキャラが変わったような気もするが、気合いの入った役作りで、最後まで安心して見ていられる。 脚色も相当あるようだけど、彼の演技が一番見所の作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-14 06:54:03) |
123.冤罪に立ち向かった主人公の姿に心を動かされた。 【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-12-14 00:48:35) |
122.実話に基づくとはいえ、映画の内容に関して言えば、それまで弁護団は何やってたんだよってなります。とりたてて特別な話ではない。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-08-12 22:33:52) |
《改行表示》121.差別や陰謀に屈しないハリケーンの強さと、危険を省みず彼を救おうとする仲間の姿に感動した。 ボクサーとしてではなく、一人の人間としての彼の人間性や哲学が繊細に描写されている。 ボブディランの曲も良く、彼が何故万人から愛されるのかわかった気がした。 【チートイ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-31 20:57:54) |
120.まず、スポ根的な映画だと思って見たので、意外な展開に。実話であることが多くを考えさせられるが、人種差別問題を扱うには一人の刑事の執念のような憎しみだけに感じてしまう描き方がイマイチしっくりこない。そのためストーリーは実話を元にしているので誇張しすぎない描き方なのかもしれないが、メッセージ性に「冤罪」は持ってくることができても「人種差別」にしては弱い。読み書きのできなかった一人の少年がキーパーソンになったことが、とても簡単なことのように描かれすぎてる気も。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-13 02:44:53) |
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119.本や手紙といった文字の力、の話。一過性の救出運動があり、しかしそれはすぐに飽きられ、でも本は漂い続けて読まれるべき読者のもとに運ばれていく。そういう意味では希望の話だが、またこれは騒いでいたときに売れた本が真の読者に出会えなかったという苦みも含んでいるわけで。そして場所も歳も離れた者の間で手紙=文字が交換されていく。撒かれた希望の種としての書物。白人への憎悪が融けていくあたりは類型的だが、再審請求が何度も却下され希望を持つこと自体を恐れるようになるあたりはグッときた。D・ワシントンだと、最初っから無実に見えてしまうのが問題。いつも思うんだけど、アメリカの監獄の自由に電話できる権利って、どうして日本では許されないのか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-20 12:09:43) (良:2票) |
118.冤罪について考えさせられる映画。デンゼル・ワシントンは相変わらずの存在感。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-01 01:57:27) |
117.淡々としすぎていて印象に残らない、ノンフィクションによくあるパターン。長いクセして描き方が弱い。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-03-26 11:39:16) |
《改行表示》116.なかなか見応えある作品。実話らしいが、人種差別がここまで酷いのか? 少なくとも ボクサーとして有名人であった黒人さえこれでは、一般の黒人はどうしようもない。 ロッドは貫禄。24(トウェンティフォア)の大統領の息子と側近の役者か? 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-04 12:11:28) |
115.ともすれば単調になりそうなストーリーを、程よい緊張感の中で見せ切るのは、デンゼルの演技力のたまものだろう。黒人少年とのオーバーラップや友情もいい味付けになっている。強いて言えばもう少し事件の真相に迫った作りだとさらに感情移入できたと思うが、見方を返ればサスペンス要素よりもヒューマンドラマにスポットを当てたのがこの作品の良さかも知れない。一見の価値あり。 |
114.実話を基にした話、というのがポイント高いです。本当に彼は冤罪だったのか気になるところですが・・・感動しました。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-23 14:52:41) |
113.デンゼル主演じゃなかったら絶対観なかったけど、観て良かったな。確かに実話だから映画的な面白さには欠けていたかもしれないけど、それでも、冤罪・正義・偏見・良心・友情…いろいろ考えさせられたかな。勧善懲悪の映画だけど、その過程で失われた様々な人間らしい生活を考えると、ぞっとするし、「正義は勝つ!」って素晴らしいことだと思うけど、それを証明するのにはこんなに難しいんだと実感させられた。ただ、ハイライトであるはずの16ラウンドがちょっと簡単に終わりすぎてるような気がするんですが。ちょっと不満要素かな。 【銀次郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 22:18:21) |
112.評判通りの素晴らしい1本です。自身をもっておすすめできますね。 【FHARCYDE】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-13 15:29:06) |
111.見たのは3度目になりますが、こういう話は大好きです。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-03-12 16:57:45) |
110.ショーシャンクでも看守役で出演していた俳優さん、当作品では極悪さが皆無で、判決後のスマイルがいい 【くまさん】さん [地上波(邦画)] 5点(2005-02-18 03:49:40) |