《改行表示》36.グレゴリー・ペックが、若くて線が細くて、やたらイイ男。ではあるのですが、そこは女優優先、明らかにイングリッド・バーグマンに照明の光が集まっており、そのゴージャスさの前には、やや見劣りしてしまいます。でも、いいんです、どうせ、ちょっと頼りない役どころなので。 男前でキレ者のドクターかと思いきや、事態は意外な展開に。シマシマ模様がコワイ、という設定は、見てる我々に伝わりにくいところですが、とにかくそういうメンド臭い設定を引きずりつつ、サスペンスを維持して、割とストレートな物語設定に引きこまれます。 ラストも、ちょっと強引とは言え、スッキリしています。 ただ、あの「実際に滑ってる感が皆無の」スキーのシーンなどは、ドキリとさせる幼少時の回想シーンのインパクトを帳消しにしてしまうくらい、ショボいし、明らかにデカ過ぎで明らかに作り物の「銃を持った手」なども、映画への集中を削ぐものがあって、この辺りは少々、策を弄し過ぎ、という印象を持ってしまいます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-01 19:51:28) |
《改行表示》35.ミルクとか、ピストルとか、いきなりダリな世界観とか、別の意味でスキーのシーンとか、いろいろ楽しませてもらいましたが、秀逸は後半のヒロインと師匠とのやりとりかなと。感情か理性か、愛か科学かという二律背反は、今日でもさまざま場面で問題になります。本来なら理性と科学が勝利すべきところですが、感情と愛にゴリ押しされるのが世のならい。たいていはそれで墓穴を掘って理性と科学に立ち戻るのですが、この作品ではゴリ押しが正解だったようです。まあイングリッド・バーグマンにあれほど間近で迫られたら、拒否できる男はまずいないでしょう。「女は愛を知ると能力が落ちる」なんていう、今日なら一発でクビが飛ぶような発言もありましたが、そこはご愛嬌ということで。 ただし前半、テーブルクロスにフォークで線を描く場面は、グレゴリー・ペックならずとも「えっ?」となるはず。お前の衛生観念はどうなっているんだと。当時はコロナがなくてよかったね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-15 03:55:20) |
34.いくら恋愛未経験だからといって偽名を語る男に理性あるアサラー医師が惚れるか?というツッコミはあるものの、謎解き系としてはそれなりに楽しめる。ただし、さんざん盛り上げといて、オチのつけ方が少々安易かな。イングリッド・バーグマンは美人というよりイガイと庶民的な印象。Gペックはさすがに若くてなんか2人は恋人というより姉弟みたいに思えたが。 |
《改行表示》33.安っぽいメロドラマに単調な精神分析 大物プロデューサーのセルズニック主導で作られたのかな ヒッチコックにしては、ぱっとしない出来栄え 【とれびやん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-01-18 22:34:42) |
32.殺人の疑いで警察から追跡される記憶喪失の男と、彼の無罪を信じる精神分析医の女の話です。いつもながら、地味で(おそらく)低予算なのに、面白い映画を作ってしまうヒッチコックは凄いなと思いました。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-06-14 02:40:28) |
31.面白いんですけど、1度しか楽しめなさそうです。特別に気に入る様な展開や場面が、パッと思い浮かばないところが残念です。 【shoukan】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-01-03 22:54:43) |
30.夢から事件の真実を探るというのは映画としてはおもしろいけど、精神分析というのはそんなに簡単なものだろうかという疑問が残る。それに中盤までの展開に比べて、ラストがあっけなく物足りない。 【ESPERANZA】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-08-31 22:30:23) |
29.G・ペックがひげ剃ろうとするクリームのドロッとした白を見せるとこから次々に白が襲ってきて、教授がミルクをとりにいくシーンを経て、ついにカメラがコップのミルクにふさがれるまで、ここはもうまさにヒッチコックでしたなあ。具体性ということか。テーブルクロスの筋のように、恐怖の対象が極めて具体的にそこにあるの。なんでもないはずのものが、ヒッチに指摘されることによって恐怖の対象になる。彼と深層心理学って、何か結びつかない気がしない? ヒッチの明晰さと、心理学の晦渋さ・曖昧さ。はっきり指させる恐怖と、どうとでも言いつくろえそうな解釈の世界。それが補い合ってるから面白いのかな? 私が観たフィルムの字幕は、後ろの画面が白いとほとんど読めなくて(昔はこういうの多かったんです)、白の恐怖であった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-12-11 10:26:20) (良:1票) |
《改行表示》28.ロマンスを絡めた、ちょっと変わった内容のサイコサスペンス。 グレゴリー・ペックは相変わらずカッコいいし、バーグマンも透明感があってきれい。 堅物の女医さんが恋に落ちる描写は面白いんだけど、肝心のストーリー展開が粗っぽく、 シナリオの完成度としての高さはあまり感じなかった。それでも一応ヒネリやオチがあり、 ヒッチコックらしい安定感とともに、普通に楽しめるサスペンスではないかと・・・。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-06-21 04:10:23) |
27.物語の展開の面白さへの期待感を打ち消してしまうテンポの悪さに閉口しました。結末も鮮烈さに欠けたもので、気だるい思いが晴れぬままのひと時にグッタリとさせられました。 |
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26.イングリッドのツンツンぶりがたまらないです。何気にメガネがいい。夢の中の映像も結構好きです。ただ、犯人を追いつめるところが緊迫感に欠けるかな、と少し思いました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-20 20:09:02) |
【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-11 05:32:46) |
《改行表示》24.これは珍しくヒッチコックが理性的に、定型化された映画文法の誘惑に屈した失敗作である。つまりはは説明的で規範的で冗長な作品、そう言わざるを得ない。そもそもヒッチコックは言語構成力に長けていないのだからこんな企画は撮らないのが利口な選択だろう。 会話は言うまでもなく感情や解釈に没頭し、音楽は(テルミンの音色が美しかろうと美しくなかろうと)ただただ単純愚直に追随する。まぁ精神分析という題材ゆえ、基本プロットの論理性は保持したかったのだろうが、映像を根幹に据えたプロット構成ができなかった時点で、エモーションを喚起し続けることこそが映画という信念を疑ってしまった時点で、ヒッチコックが傑作を生み出すわけがない。もちろん同じヒッチコックという人物であるから印象の断片を拾うことはできる。ミルクの注がれたグラス越しの視点、白に満たされた画面はまさにヒッチコックであるし、弟殺しのカッティングにはエモーションを掻き立てられる。初めてキスを交わした際の次々に開かれるドアは珍しく心理状況の説明的な隠喩だが、その確信犯的行為はやはり魅力的である。木製の手に拳銃を握らせてまで撮影した被写界深度の深い映像も然りである。だがまた、あまりにぼやけた人物の輪郭、あまりに質感の乖離したダリとの共同作業、悪いエモーションしか生み得ない滑走シーンといった弱点もある。詰まる所、紛れもなくヒッチコックの作品ではあるが重要度は低い。それだけのことだろう。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-12-29 02:29:29) |
《改行表示》23.うーん、名のみ高くて、かな~り前衛な風景の映画を想像してました。が、一番衝撃だったのがショボショボのスキー場面…ある意味ダリの手がけたシーンを打ち消すくらいに前衛でしたよ。 あっ、悪口書いちゃったけど、面白かったですから! ホントホント! もう怖くてスキー場行けませんから!←ホントか 【エスねこ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2006-07-29 04:27:27) (良:1票) |
22.あれ?なんか皆さん、えらい辛口ですけど、私はこれもいかにもヒッチコックて感じの雰囲気で好きな作品です。ヒッチコック独特の映像へのこだわり、イングリッド・バーグマンが話が進むに連れて、どんどんと女らしくなっていくその映像的マジックに、そしてまたそんなイングリッド・バーグマンが眼鏡を外す場面でのドキッとさせる瞬間のテクニックはヒッチコックならではの見事な映像の世界!けして世界的にも高い評価はされなかったこの作品ですけど、評価とは裏腹にこれまたどうして、最近のハリウッドの大作などではけして味わうことの出来ないものが観られると私は思います。世の中には過小評価されている映画も幾つもある気がするけど、例えばジョン・フォード監督の「黄色いリボン」やビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白」など、ヒッチコック監督で言うならまずはこれ!もっと評価されても良いと私は思うので8点です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-04 00:03:26) (良:1票) |
21.フロイト、夢判断、退行催眠といった心理学の要素を盛り込んだサスペンスに、さらに夢の世界をダリが作り上げる。サスペンスとしては物語に無理があるのは間違い無いが十分楽しめる。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-10 21:12:13) |
20.う~ん。精神分析って流行ってたのね~という感じ。 【みんな嫌い】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-10-25 10:59:44) |
《改行表示》19.記憶を失った男は誰なのか、どんな過去を持っているのかとミステリアスな謎を解いていくスリリングな展開が面白い。ハンサムな正体不明の男に惹かれ彼を信じて救おうとする美人の精神科医、ペックとバーグマンのツーショットを見てるだけでもうれしいので、何故ああまで信じ切れるのかなどチラッと浮かぶ疑念はこの際無視。 やたらめまいをおこしフラフラする軟弱なペック(意外に可笑しい)を力強く助けるバーグマン、というのがなかなか良いです。まさに愛は強し。 精神分析や夢判断をキーにしたところは新鮮で、映像的にも見所のある上質のサスペンスだと思います。 8点か迷いつつ、、 【キリコ】さん 7点(2004-09-13 19:10:40) (良:1票) |
18.結局、グレゴリー・ペックは医者だったのか、医者じゃなかったのか……。バーグマンは「あなたは医者よ!」と決めつけていたけれど、それが気になって気になって……。それから初っぱなに出てきた、男に色目をつかいまくる女性患者。彼女の経緯も気になる……。そう、いろんなことが気になるんだよなぁ。ヒッチコックの映画って……。まっ、そんなことはどーでもいいことですね。これは、カタブツで恋を知らない女性医師のバーグマンがグレゴリー・ペックにメロメロになるお話。女って恋をするとここまで変わるのかぁ、や~ね~(笑)。↓の【なにわ君】さんが書かれていますが、「女性は恋をする前は分析医だが恋をすると患者になる」という格言、私の好きなワイルダー作品っぽいセリフで、ちょっとドキンとしましたです。夢判断の単純さも好き!やっぱり映画は単純じゃなくっちゃね~。ところで、私は精神分析医なんかと恋はしたくないなぁ。見透かされているのもイヤだけれど、知ったかぶりで違った分析されるのもちょっと……。バーグマンがグレゴリー・ペックとの散歩から帰ったとき、同僚の分析医がバーグマンの行動を推理する。手にマスタードがついているから、ランチはどーのとか、ほっといて状態だよなぁ。だから、「おあいにくさま、食べたのはレバー・ソーセージよ」と言ったバーグマンに、ニンマリしてしまった。 【元みかん】さん 7点(2004-06-20 00:58:09) |
《改行表示》17.ヒチコックサスペンス グレゴリー・ペック、イングリッド・バーグマン 若き美男美女、本当にハンサム、綺麗。 夢のシーンで画家ダリ、最後のシーンで瞬のカラー赤色。 何かと話題の多い作品だったらしいが私にはもう一つであった。 【ご自由さん】さん 7点(2004-06-19 21:17:07) |