1.「その時代の風景を撮るというのも映画の価値。その意味でこの映画も成り立つかもしれない。」
と、清順監督が語るように、この時代の空気感というものが感じられる作品であると思う。と言っても私が生まれる前の話なので想像でしかないが。
序盤は単に無軌道な若者のありふれた日常を描いており、そこで描かれるのはいつの時代も同じ、金や恋や将来についての不安だったり。
ヌーベルバーグを意識してるらしいが、私には清順らしさもあまり感じないしちょっと退屈だった。しかし、物語が後半になると確かにすべてが狂い始めて目が離せなくなる。
川地民夫の段々狂喜じみていく演技が凄くて一気に引き込まれた。
↓あ、吉永小百合についてはやっぱり会社に頼まれてワンカットだけ撮ったそうです。