167.プロ野球のオールスター戦がプロ選手による草野球にしか見えないのと同様に、一線で活躍する役者陣による余興、もしくはサル芝居にしか見えません。ストーリー的なおもしろさはゼロ。役者のネームバリューやイメージを前提として、たとえば役所広司にカブリモノをさせたり、佐藤浩市に警備員をさせたり、伊東四朗を白塗りにしたりすることを、制作者は「おもしろい」と思っているのでしょうか。だとすれば、きわめてレベルの低いコメディと言わざるを得ません。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 2点(2007-01-06 16:33:52) (良:3票) |
166.こうキチンと娯楽を提供する能力を評価したい。大団円に至る心地よさ。「やり直す・生まれ変わる」といった取敢えずの前向きなテーマがあって、人間の出入りという映画自体のモチーフを上滑りさせない。この「取敢えずのテーマ」ってのが、映画の後味ではけっこう大事で、映画の味わいは「純粋」に煮詰めないほうがいいところもあるようだ。映画が芸術でありつつ娯楽であってきた来歴があるわけで、純粋に煮詰める派がある一方、娯楽を提供する職人でもあり続けてきた。そこらへんが「映画」の足腰の強さになってるのではないか。その二派がきれいに分離できないところがいいんだ、映画って。盗んだスチュワーデスの制服着てロビーをうろつくか、といった素朴な疑問を持ってもいい、伊東四朗・西田敏行がちゃんと使い切れていない、という不満を持ってもいい。それでも最後にニンマリできたら監督の勝ち。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-08 09:48:40) (良:2票) |
165.三谷幸喜はパズルを組み立てることは上手だけど、パズルを作ることはできない人だと思う。 【michell】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-04-22 22:26:43) (良:2票) |
164.スポットライトのあたる華やかな「舞台」と、それを支えるどちらかと言えば地味な「舞台裏」というのがあって、で、三谷監督は「舞台裏」側を“愛する”人なんだぁという思いを強くしました。それは舞台演劇の“裏方”である脚本・演出という、監督の出自と大きく関係しているのでしょう。裏方や地味な人の心を理解できる、あまり光のあたらない側に温かい眼差しを向けることが出来る、それを作品にさり気なく反映できる数少ない作家なんだ。この程よいやさしさが、心地良くってたまらないんです。普通、表裏とか“裏側”とかっていうと、あまりイイ意味で使われないでしょう。でも彼はそれを面白く可笑しく、ちょっと哀れで愛らしく描いてくれるのですね。それはラジオドラマ生放送のドタバタ、マイホーム建つまでのアレコレ、喜劇の台本を巡る攻防等々、三谷作品を貫く大きなテーマなんだと思う。「どんなことでも表層だけ見てたら、その裏にあるもっと面白いもの、ステキなもの、大切なものを見逃しちゃうよ~」と語りかけてくるかのようなのです。 【BUNYA】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-02-08 11:16:06) (良:2票) |
163.パズルのような面白さです。大きな感動はありませんが、飽きずに見れました。 【Donatello】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-20 17:32:29) (良:1票) |
162.三谷作品らしいゆるい笑いが続くコメディだが、これだけの個性派俳優を揃えながら、キャスティングの妙が無いキャラクター設定と、延々続く必然性の無いストーリーでは、いくらなんでもゆるすぎではないか。さらにクライマックスに近づくにつれ尻すぼみしていく様は出来の悪いネタ切れコントのようだ。グランドホテルをオマージュとした展開も各ストーリーの必然性の無さから陳腐でただの監督の自己満足に成り下がっている。いくらなんでも70年経っているのだから進歩が無いのはマズイ。日本にも内田けんじ作品のような出来の良いものがあるので比較してしまうと余計に陳腐さが際立ってしまう。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-03-09 05:41:40) (良:1票) |
161.冗長、散漫、センス無き笑い、薄っぺらいキャラクター。監督の独り善がりが見えてイライラし通しでした。公開時期待して劇場に行ったのですが満席で観れなかったのが今となっては幸いしました。 |
160.抱腹絶倒ってほどおもしろいわけじゃいですし、感動したり、興奮したりする映画じゃないですが、軽く観るにはちょうどいいゆるいテンションで、しんどい時に観るサザエさんみたいな感じで楽しめました。しかも役者陣が無駄に豪勢とゆうサービス付き。豪華でゆる~いってテイストが、せわしい年末にほっこり観るにはちょうどぴったり。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-15 00:03:39) (良:1票) |
159.TV局タイアップと話のまとまりのなさに-2点。三谷は舞台演劇の方が映えますね。グランドホテルスタイルの映画って決して新しい手法じゃないしその中でもこれはあまりにもつまらない作品でした。製作者の技量のなさを感じます。金払って映画館で見るべき作品ではないですね。松たか子とオダギリの不自然な演技、伊東の悪ふざけ、そしてなんといっても最後のYOUの歌の下手さ加減(フェアチャイルドの時と変わっていない)に興ざめでした。もっとまともな人に歌ってもらおうよ。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 1点(2007-01-09 20:57:16) (良:1票) |
158.率直に言わせてもらうと、綺麗すぎる。優雅すぎる、上品すぎる。「自分らしく生きよう」なんて映画のなかで説教されて、おもわず感動して涙が出そうになりましたが、笑えませんでしたよ。冗談じゃありません。ヒューマンドラマ系コメディなんて中途半端なことをやらずに、とことん笑わせてくれませんか?これが本当に「12人の優しい日本人」の監督さんなのでしょうか? 三谷監督は才能が枯れ果ててしまったのかもしれない。 ようするに毒が無さ過ぎるのです。余裕がありすぎるのです。 まるでチャップリンコメディのように、知的さと感動を売り物にしたコメディなど、笑いのみを期待している私のようなバカ観客にとって、怒り心頭なのです。 だんだん最後のほうになってきて、笑うどころか、しんみりしてきて、落ち込みそうになりましたよ。いいですか?感動したいなら、感動する映画を選んで見ますよ!だ、け、ど、ね・・笑いたいときに、笑わせてくれない知的で上品な映画など見せるな、と言いたい。 【花守湖】さん [地上波(邦画)] 1点(2006-12-31 20:47:04) (良:1票) |
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157.「グランドホテル」の“形式”だけを真似たコミカルな群像劇。いや正確には“コミカルに描こうとした”と言うべきか。本来、三谷幸喜作品は舞台でこそ映えるものであり、映像といった表現手段ともなると、何故かその面白さが十分に伝わってこないようなもどかしさを覚える。そもそも本作のストーリーのどこがそんなに面白いのか、私には良く分らないし、極めてオーソドックスな描き方が、古めかしさばかりが目立ってしまい、目新しさというものがまったく感じられない。また、オールスターキャストと言えども、少々地味な人選が災わいしたのかも知れないが、若手のオーバーアクションとヴェテランの渋めのトーンとが上手く噛み合わないまま、登場人物たちをただ右往左往させているだけでは、なかなか面白くなってはこないし、これで2時間はもたない。どんな役柄をもこなせる日本映画のエース役所広司も、今回ばかりはどこか浮いた存在に終始し、彼にも苦手なジャンルがあることを図らずも露呈してしまったようだし、破天荒なキャラを演じる西田敏行に説教めいたセリフを吐かすという無粋な作劇も戴けない。そんな中でも、場面場面をさらってしまうYOUはまさに儲け役で、唯一の救いだ。結局、生まれも育ちも生粋の浪速っ子の私からすれば、昔から東京漫才ほど面白くないものは無く(失礼!)、本作はまさにそんな感覚の作品だと言っていい。 【ドラえもん】さん [映画館(邦画)] 6点(2006-10-22 18:18:03) (良:1票) |
156.期待してたけど、いまいち面白くはなかった。 まったく駄目というわけではないのだけど、 各エピソードの繋がりが薄いのが問題のような気がする。 設定の上では繋がりがあることになっていて、 物語が複雑に絡み合って行きそうに思えるのだけど、 実際にはそれほど絡み合うことはなくて、特に何事もなく収まった感じ。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-08-11 14:04:36) (良:1票) |
155.自分には合わなかった。全く笑えず退屈でした。136分が拷問のように感じました。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-03-07 22:38:06) (良:1票) |
154.ドタバタコメディーに徹するわけでもなく、何らかの風刺があるわけでもなく、夢だの自分に正直にだの、どことなく説教臭いところがなんかウザイ。個々のエピソードもありきたりでサプライズもなく退屈でつまらない。原田美枝子が事実を言いそびれるのは非常に不自然でイライラする。その他新撰組関係を中心にいろんな役者が出ていたが、何の迫力も個性も存在感もない。面白かったのは唐沢と伊東四朗ぐらい。 【東京50km圏道路地図】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-02-07 19:26:09) (良:1票) |
153.笑いどころがサッパリ分からなかったです。YOUの歌は素敵。 【なみこ】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-02-05 13:28:55) (良:1票) |
152.これそんなに面白いか?なんかダラダラ進んでいってる感じで大して面白いわけでもなく、かと言って感動が最後に待ってる訳でもなく全てが中途半端。話に一本筋が通ってない気がする。ただ、ラストのYOUは素敵だった。そこしか見所はなかった気がする 【ワトソン君】さん [試写会(吹替)] 4点(2006-02-01 17:57:54) (良:1票) |
151.メッチャいいすっごくいい!!☆楽しかったよ☆ 【タコ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-30 22:26:28) (笑:1票) |
150.相変わらずクドイなあってのが第一印象。 もっとスッキリ見せて欲しいってのが本音。 なんだけど、さすがに三谷幸喜も映画作りに慣れてきたらしく、今回はそれなりに楽しめた。 でもねぇ、こんなに豪華なキャスティングをする必要あんの? これだけたくさんの役者をうまく使い切ってるとも言えるけど、逆に言えば、誰のストーリーも印象に残らない。 今回の小ネタのたたみかけ具合や笑いの間は、よくこなれていて上手いと思うし楽しめるけど、核になるストーリーがなんもない。 だからカタルシスがない。 三谷幸喜って、2時間ものの脚本書くといつもやりすぎちゃうんだよなぁ。 「こんなのありえねぇよ」ってとこまでいっちゃう。 そうなると観てるこっちが引いてしまうし、それが延々続くから疲れちゃう。 2時間の尺をビッチリ笑わせてくれるサービス精神は買うが、そろそろ「間引きするセンス」も磨いてみては? 一応笑えるシーンがいっぱいあったので、6点献上。 でも、「映画」としては、どうだろうねぇ。。。 【とっすぃ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-01-24 01:46:37) (良:1票) |
149.みなさんのレビューを観ていてとても端的なのは、劇場で観た派の前半レビューは、すげーおもしろかったという方が多く、テレビ公開されてから観た派はうぜーという評価。三谷幸喜ものは起爆剤が必要です。それは隣の人が笑っていること。起爆剤がなければ着火していない花火のように不発で終わる。「12人の優しい日本人」のWOWWOW公開にあたり、三谷幸喜がライブであることに固執していたのには自分の作品の特性、つまり、よりライブに近い環境でしか真価を発揮しない特性を良く分っていたんだな。私は劇場で観た派ですが、幸運にも可燃性の高い人々のおかげで爆笑の渦でした。私にとって不発だった「みんなのいえ」も、もしかしたら劇場で観れば起爆したのかも? 【正義と微笑】さん [映画館(吹替)] 9点(2006-01-22 01:04:40) (良:1票) |
148.脚本に一年かけただけあって、登場人物・伏線の絡まり具合は見事だった。次々といろいろなことが起こっているのだが、気楽に見ていても難なくついていけて楽しい。日本の映画館でこれほど観客が笑っているのはあまりないのではないだろうか。ほかの人と一緒に笑う楽しさを味わうためには少し込んだ映画館に行ったほうがいいだろう。 【HK】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-16 21:09:23) (良:1票) |