80.非常にシンプルな映画でした。でも、シンプルであるがゆえに、勇気、努力といったメッセージが何の不純物もなく、観ている者の胸に飛び込んできます。年をとり、エイドリアンを亡くし、実の息子とも離ればなれに暮らしているロッキー。変わって行く街並、時代、人々。その中にあってロッキーだけは変わらない。エイドリアンとの愛で得た幸せを、出会ったこの地で一生大切にしていく老後が、前半のシーンでしっくりと描かれています。ただ悲しいだけじゃない。なぜならエイドリアンはいつもロッキーと一緒だから。ただ、こういう老後が本当の自分なのか、このままの生き方が本当なのか、その確認のため再びリングに立つ後半。映画的な興奮は、ロッキーのテーマと共に最高潮に。本能に訴える映画音楽として、この曲ほどアドレナリンが沸騰するものはない。そして、ラスベガスの試合。殴りあい、血がとびあい、汗が舞う。肉体の激突が語る多くの言葉に観ているこちらも目が潤む。魂は年をとらない。人生ほど重いパンチはない。どんなになっても前に進むんだ。そんな言葉のラッシュに、胸が熱くならない訳がない。過剰な音楽の演出もなく、試合終了後のロッキーの「さあ、帰ろう!」というセリフに涙が出た。そうだよね、エイドリアンのいるあの街に、またエイドリアンと生きていくんだよね。本当の自分をみんなに見せて、そして自分でも確認できて、良かったねロッキー。笑顔が本当に眩しくて、眩しくて。いい映画でした。最終章に相応しい作品でした。 【映画小僧】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-04-23 10:22:47) (良:7票) |
79.41歳独身男性です。 ひとは一人では生きて行けないということを、このわたしに、心底から教えてくれました。 ”愛”ということばがありますが、なるべく、じぶんに嘘いつわりなく、勇気をもって、自分の方法で、これからの人生を生きて生きたいとおもいました。 本当にすばらしく、自信と勇気をつけてくれますね!本当にすばらしい映画をみせてくれたスタローン!本当にありがとう!人生はすばらしい!!!! すべての人類の人生に、栄光あれ! 人生とはこれほどまでにシンプルか! 、、、、、、、おもえば、”ロッキー”で世の中にでてきたスタローンが2、3、4、5と旅を続け、人生を重ね、年をとり、今回最後の戦いを終えて最初の”ロッキー”に帰ってきたようでした。最後に試合を終えての”さあ、家に帰ろう!”のセリフはこれ以上考えられない最高のセリフで、同時に独り身の私に”ガツン”と響く一発でした。シンプルに、シルベスターの家族愛、人類愛を感じます。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-05-04 01:16:14) (良:3票) |
78.それにしてもスタローンの脚本はすばらしい!名作中の名作「ロッキー」でもっとも印象的なエピソード、リトルマリーを持ってくるあたりはほかの作家にはできまい。劇中でも紹介していたが、パート1でのリトルマリーのエピソードはロッキーの純粋さと朴訥さが世間から置いて行かれている様子を端的にあらわす名シーンだ。不良と付き合い夜遅くまでつるむ少女を自宅まで説教しながら送るロッキーに彼女は最後に中指を立てて罵倒するのだ。それはロッキーにとって、大勢の人の前であざ笑われるよりもはるかにダメージが大きい。ロッキーはそんな小さなエピソードの積み重ねで描かれる小市民の映画なのだ。そのテイストはこの「ファイナル」でも存分に描かれている。義理の兄ポーリーの支離滅裂な会話に本当の優しさを滑り込ませ、父の名声に押しつぶされそうな息子の苦悩をきっちり見せている。リトルマリーは分をわきまえ、試合前日にエイドリアンの遺影をもって励ます。決して美人ではないが、人生に疲れた設定の女優配役も完璧だ。一瞬、彼女への執着は恋愛の対象かとも思えたが、いい意味で裏切られた。スタローン自身が主題を見失っていないのだ。消化不良の部分もないわけではないが、それを補っても余りあるストーリーとセリフが展開される。ロッキーの「決して計算高くない(少しおつむの弱い)」キャラが根付いているからこそ、歯の浮くような熱血セリフがわれわれの心に突き刺さる。試合をやめて欲しいという息子への言葉や、一旦は断るがふと思い立ってリトルマリーの息子に挨拶するしぐさ、元対戦相手スパイダーへの気遣いなど、パート1のキャラがそのまま生きている。チャンピオン側のトレーナーにも渋い俳優を配し、チャンピオンの成長というテーマも内包している。それにしても最後の試合のシーン、スローモーションで見ても本当にパンチを当て、そして食らっている。還暦を越えた肉体にとってその撮影はある意味命をかけているといっても過言ではない。スタローンの勇気を目の当たりにしたエキストラはすでに本物の観客と化している。私もあの試合のエキストラになりたかったとつくづく思う。もしその場にいたら、私も撮影の指示とは関係なしに「ロッキー、ロッキー」と叫んでいたに違いない。 【やしき】さん [DVD(吹替)] 10点(2008-06-10 02:55:21) (良:2票) |
77.何が頭に来るかっていうと、くだらないバラエティ番組でお笑い芸能人がヤラセの困難に立ち向かうごときのことで、このテーマ曲がお手軽に使われることだ。男が命がけで戦うときのみ、この曲が相応しいというのに。驚いたのは、もう聞き飽きたってほど長年使い古されたこの曲が、ロッキーの世界では、少しも色あせることなく、魂を揺さぶる力を微塵も失っていないことだ。脚本はともかくとして、このシリーズへの愛と情熱をストレートに込めたスタローンと、当時無名の俳優が企画した映画に気前よくこの名曲を提供したビル・コンティに敬意を称したい。 【正義と微笑】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-14 23:14:12) (良:2票) |
76.シルベスター・スタローン自身が彼の代名詞であるロッキーに別れを告げた作品である事が判ります。そして彼自身も我々ファンと同様にロッキーを愛していたし、ロッキーの最初から製作に加わっていたロバート・チャートフやアーウィン・ウィンクラーにとってもかけがえのないキャラクターだったのでしょう。実はこのファイナルには彼らの息子さんウィリアム・チャートフとチャールズ・ウィンクラーも製作として参加しているようです。親子2代でロッキーを作り上げる情熱は観ているこちらも羨ましくおもいます。「体は年老いても、魂は年を取らない」なんて素晴らしい言葉なんでしょう。設定に無理が有るとか、もういい加減飽きたと言われる方もいると思います、そんなの百も承知でスタッフは作り上げているのだとおもいます。そんなことよりも“ロッキーの魂に最後の花道を・・・”というスタッフの情熱が感じられる作品でした。 【みんてん】さん [試写会(字幕)] 10点(2007-04-07 14:50:28) (良:2票) |
75.ロッキーの人柄に励まされた思いが、あまりに現実離れしたファイトシーンにドン引きして醒めてしまいました。 |
74.ラストはいいね!ロッキーおかえり!そして、バイバイ(これ以上の終わりは期待できないので、もう作んないでね) 【Junker】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-16 21:47:01) (良:1票) |
73.これなかったら路上ファイトで終わっていたと思うとぞっとする。 【hrkzhr】さん [DVD(吹替)] 9点(2008-07-16 02:29:26) (笑:1票) |
72.前評判は良かったように感じたが、全て無理すぎる。 60歳には感じないがあの身体では・・・。相手を無敗の世界チャンプでなく、地方で脚光を浴びる無敗の新人、世界への登竜門ぐらいにすると、全てが納得のストーリーとなり生きてくる。試合終了後に「君は間違いなく世界チャンピオンになる」と。 2012.08/20 2回目鑑賞。ロッキー5から16年、一昔経過。当時、まあ、よくやる、ビックリ!!したものだ。なんと 60歳!還暦!さすが観るに耐えぬと敬遠。やはり肉体の衰えは否めない。見たくなかった血管の浮き出た肉体は、当然我々一般人とは比較できない肉体の持ち主ではあるが・・。皆さんの評価の高いのは一貫したロッキーの精神に哀愁と別離に高揚したものだろう。私もその一人だが・・。折角ロッキー5では肉体の披露を避けたのに。ロッキー5と6ファイナルを逆にが良いのでは? 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-16 20:12:05) (良:1票) |
71.最後にして初めての『ロッキー』劇場鑑賞。完結編ということでもう始めから終りまでひたすら熱い! 前日に復習として第一作を観てから挑んだのですが、その第一作のエピソードがいろんな形でフラッシュバックするだけでもう胸が熱くなってしょうがない。そりゃまぁ、ストーリー的にはロッキーが再起を思い立つ動機が弱いとか息子とのやりとりがチグハグだとか、ツッコミどころは多々あります。しかしそんなモンはこの映画に賭けたスタローンの気合いと覚悟の前では全く無意味。かつてない程ビルドアップされたロッキーから繰り出される強靭なパンチと飾り気一切ナシの人生訓のラッシュにひたすら酔えばそれでよし! 細かいことは気にするな! あとエンドロールも最高でした。皆がいかにロッキーを愛しているかがうかがえる非常に微笑ましいモノになってますので、最後までお見逃しなく。 【とかげ12号】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-05-13 10:45:57) (良:1票) |
|
70.直球勝負。小細工なし。ファイトシーンは手に汗握った。生きて、がんばって良かった、と思える作品。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-02 07:21:12) (良:1票) |
【TERU】さん [インターネット(吹替)] 6点(2024-09-27 21:36:43) |
68.物語は予定調和的なものだが、映画の中のセリフがなかなか良い。 ロッキーシリーズは最後の試合が最も盛り上がる見せ場ではあるが、この作品においてはそこの至る過程での発言とかが身に染みる。意外だが悪くない出来だ。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-12-11 13:27:23) |
67.マンネリ化した映画を綺麗に作り直す。 ランボーもそうだったが、実はスタローンは監督としての才能の方が、俳優としてよりあるのではないかと思ってしまう。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-10-12 15:03:11) |
66.ロッキーから私たちへ最後のメッセージ。金言の数々、貧しくも美しい冬の街並み。ラストファイトには思わず目頭が熱くなってしまいました。 お墓の前で佇むシーンがお気に入りです。 【Kの紅茶】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-02-15 00:59:13) |
|
64.1作目から30年も経っているのでリアリティーを求める映画ではないと思ってみました。なかなか感動的でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-30 15:46:27) |
63.大好きな1や2、そして不純な動機で偏愛している4に比べるとやはり評価は落ち、何度も見返しませんが、ロッキー好きとしては素通りは出来ない作品。前作で終わらなくてちゃんと締めてくれてロッキーファンとしては嬉しかった。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-07-05 22:32:13) |
【pillows】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-02 17:49:18) |
61.自分はロッキー5が最後のドラマとして凄く良かったと思えた少数派の人間にあたります。振り返ってみても、1、2、3、4、そして5までの過去の一連のストーリー、全てに満足していた少数派。そんな少数派となった自分的にはこのザ・ファイナルをどうみたか・・ 無くてよかったと思いますがねぇ・・ やはり、リングに上がるべきではなかったと思います ましてや相手が無敗の世界チャンピオンだなんてねぇ・・ もっと現実的なところで なんらか違う形で燃えてファイナルを迎えて欲しかった。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-14 21:46:43) |