歩いても 歩いてものシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ア行
 > 歩いても 歩いてもの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

歩いても 歩いても

[アルイテモアルイテモ]
Still Walking
2008年上映時間:114分
平均点:7.60 / 10(Review 97人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-06-28)
ドラマ
新規登録(2008-05-19)【尻軽娘♪】さん
タイトル情報更新(2024-11-12)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督是枝裕和
キャスト阿部寛(男優)横山良多
夏川結衣(女優)横山ゆかり(良多の妻)
田中祥平(男優)横山あつし(ゆかりの連れ子)
原田芳雄(男優)横山恭平(良多の父)
樹木希林(女優)横山とし子(良多の母)
YOU(女優)片岡ちなみ(良多の姉)
高橋和也(男優)片岡信夫(ちなみの夫)
野本ほたる(女優)片岡さつき(ちなみと信夫の娘)
林凌雅(男優)片岡睦(ちなみと信夫の息子)
寺島進(男優)小松健太郎(松寿司店長)
加藤治子(女優)西沢ふさ(横山家の隣人)
原作是枝裕和
脚本是枝裕和
音楽ゴンチチ
佐々木次彦(音楽プロデューサー)
作詞橋本淳(作詞家)「ブルー・ライト・ヨコハマ」
挿入曲いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」
撮影山崎裕
製作川城和実
李鳳宇
バンダイビジュアル(『歩いても 歩いても』製作委員会)
シネカノン(『歩いても 歩いても』製作委員会)
テレビマンユニオン(『歩いても 歩いても』製作委員会)
松竹ブロードキャスティング(『歩いても 歩いても』製作委員会)
配給シネカノン
美術磯見俊裕
三ツ松けいこ
衣装黒澤和子
編集是枝裕和
照明尾下栄治
あらすじ
良多は、妻、息子とともに、実家に帰省する。15年前に亡くなった兄の命日なのだ。家族のあいだに鬱積した様々な思いが、少しづつ、その顔をのぞかせる。
ネタバレは非表示中です(ネタバレを表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
123
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
50.このシナリオは、そうとう手間が掛かってるんじゃないか。さりげない言葉の採集に時間を掛け、それの構築にも時間を掛けていそう。それだけの成果が上がっている。大勢の中で言われた言葉へのこだわり・言い返せなかった文句が、二人になったときに不意にこぼれるのが、ザクッザクッと映画に刻みを入れて、表面では何も起こらない時間に確かな手触りを与えている。そのくすぶってる場所としての家族。「おばあちゃんちじゃないぞ、俺が建てた家だ」とか「それ(トウモロコシで気の利いたこと)を言ったのは兄貴じゃなくて俺」とか。その遅れて言い返せた言葉とは別に、“ちょっと間に合わなかった”言葉も山のようにあり、でもそこにこそ一回限りの家族の会話の味が、後悔が懐かしさに変質しつつ隠されている。あるいは墓参りの帰り、暗黙の了解のように二組の母子に自然に分かれ、どっちも他方の前では交わせない会話が紡がれる、そのスリル。不意に顔を覗かせる残酷さと怖さ。「隠れて聴く曲ぐらい誰にだってありますよ」と妻の夏川結衣にあんな含み笑い顔で言われた日には、夫たるもの気になって仕方がないでしょうなあ。こっちの「普通であること」と人の「普通でないこと」がときに重なりあい、するとその場の時間が急にボッテリと厚みを増す。「普通」を形作っているものの裏には、なんとたくさんの折れ曲がった思いが複雑に絡み合っていることか。最近の日本映画でこれだけ詰まってる時間を味わった作品はなかった。原田芳雄はおそらくまだかくしゃくとした老年を描くために起用されたのだろうが、かつての無頼を演じてたイメージが残ってて、たしかに夫婦の過去を思えば似合ってはいるのだが、現在の父としてはもう少し固いぐらいの実直さを出せる役者でもよかったかも知れない(「“すばる”は演歌じゃありませんよ」の語り口は絶品だったけど)。それとラストが付いたことで、見ているほうがその後を自由に想像する楽しみはなくなってしまった。でも傑作です。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 9点(2009-08-31 12:15:54)(良:2票)
49. ディスクのタイトルの下に、原作、脚本、編集、監督という肩書で名前が出ていたので、よほどの自信作なんだろうなと思って鑑賞しました。
 確かに面白い。女性監督には出来ない計算された伏線がいっぱい詰まっている。
 最近の映画は、のんびりしたストーリーでも、2時間を平気で超すものが多くて嫌気が刺していたが、約110分、なんとか最後まで鑑賞出来た。
 複線もしっかり、セリフもちゃんと含みを持たせて、なかなかとは思ったが……。
 正直言わせてもらうと、山田太一、倉本総、向田邦子のドラマを見つくした私には「もう、こういう映画はいいかな……」という感想しか残らなかった。
 ホームドラマを見たことがない人にとっては新鮮さを与えるかもしれないが、同じような映画は過去に山ほど作られていることを訴えたい気持ちになる。
クロエさん [DVD(邦画)] 5点(2009-07-08 00:33:09)(良:2票)
48.世間は『おくりびと』一色だが、日本アカデミー賞を獲るべき作品はこれしかないし、アカデミー外国語映画賞に出品される作品もこれしかないだろう。これこそが「ザ・日本映画」。この情緒を分かるのは日本人しかいないし、たとえ外国人には理解できなくとも、我々日本人が擁護しなくてどうする!日本アカデミーの助演女優賞に樹木希林が受賞しなかったのは理解に窮する(余貴美子が悪かったわけではないが、はっきり言って政治的な匂いがしてならない)。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 9点(2009-02-05 21:46:52)(良:2票)
47.子供時分に沢山観たテレビドラマの様でした。子供が成人した身となった今、共感したり考えさせられたりすることが多々ありました。ただ、あまりにも起伏のない展開に映画にした意義に疑問を感じました。
The Grey Heronさん [DVD(邦画)] 4点(2012-04-30 18:51:57)(良:1票)
46.「家族」という人間の集合体はとても興味深い。血の繋がっている家族もいれば、繋がっていない家族もいる。一緒に生活している(していた)人が家族というわけでもない。たとえ同居していなくても、子供が結婚すればその結婚相手も家族だし、彼らの子供もまた家族なのだ。結婚は人生の伴侶を選ぶだけではない。相手の「家族」も選んでいるのだ。

そして「家族」が面白いのはそのありようが様々だからである。仮に僕が将来結婚するときに、自分の実家に相手を連れて行くのと、相手の実家を訪問するのとでは、どちらがより緊張するか、自分にプレッシャーがかかるかと問われれば、僕にとっては確実に前者だ。つまり結婚する以上は、相手に僕の家族を相手にとっての「家族」に加えていただくことになるからであり(自分の実家と絶縁→結婚という選択肢は除いたとして)、結婚相手が僕の家族にどういう印象を抱くかは僕自身の努力では如何ともしがたい点だからである。

この映画に出てくる家族はそれほど「変わった」家族ではない。開業医を引退した男とその妻の二人暮らしの家庭に娘夫婦とその子供二人が帰省中。そこに絵画修復士となった次男が新妻とその連れ子を伴って帰省する。鼻つまみ者がいるわけでもなく、金に困っている者がいるというわけでもない、一見特に何も問題のない家族である。そういう家族でも、個々の構成員の感情のレベルで見ると彼らはお互いに多くの思いを抱いている。だが、これもたいていの家族ではあることなのだ。特に不思議なことではないはずなのだ。

この映画の見所は、僅か一泊二日のお盆の帰省中に起きる様々な出来事を通じて、「家族」という共同体の面白さ、不思議さ、滑稽さ、惨めさ、尊さをとても丁寧に描いている点にある。何の変哲も無い家族を取り上げているにもかかわらず、彼ら一人ひとりの考え方や感情の持ち方を明確に設定し、適当なイベントを生起させることでとても深い人間ドラマに仕上がっている。特に何か大きな事件が起こるわけではない。衝撃的な事実が判明することも無い。涙が出るほど感動する、というシーンも無い。

しかし、邦画でこんなにリアルな家族の物語を観たのは、久しぶりだった。小津安二郎の映画にも通じるものがあると思う。時間をおいてもう一度観たいと感じさせる作品だった。キャストの演技も良い。芸達者が集まっており、全員がはまり役と感じた。
枕流さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-22 21:40:28)(良:1票)
45.特になにも起こらないけれど、凄い映画だと思いました。登場人物たちの会話に、それぞれの関係性と距離感を示す記号を含ませる。無駄になっている台詞がひとつも無いくらいの、一種の緊張感がある。その会話が、誰の立場に自らを置き換えても思い当たるような微妙な既視感を呼び覚まし、静かな共感が起こる。何気ない言葉の端々に垣間見える生活感は、各人の人生という領域までを想像させる。たとえ家族であろうとも、完全には分かり合えない心の壁を深刻ぶらずに見せられる。会話の中に宇宙が見えました。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-02-14 12:54:32)(良:1票)
44.暑い夏の日、亡くなった長男を弔うために家族が集まる。
どこにでもいる普通の家族の、何でもない一日。

自分自身も毎年経験していることだけれど、離れて暮らす家族が会する場というものは、実のところとても独特な空気を持っていると思う。
いつも一緒に暮らしているわけではないので、実際問題各々のことをそれほど把握しているわけではない。
にも関わらず、「家族」という微妙な関係性に縛られているから、特に改まることを許されず、努めて親密に振る舞わなければならない。
それは、互いの関係が良いとか、悪いとかに関わらず、そういうものだ。

だからこそ、表面的な会話の裏に見え隠れするそれぞれの思いにドラマが生まれる。
そのドラマ性を決して表立たせるわけではなく、あくまで個々が抱えた「感情」として描き出す。
それぞれの感情をもっと膨らませて、言動としてぶちまけたなら、荒々しい“波”のある映画になったかもしれない。
しかし、それを敢えてせず、作品全体を水面に落ちた一滴が生む波紋のように仕上げたことが、この映画の最大の魅力であり、是枝監督の流石の巧さだと思う。


歩いても、歩いても、人生が完璧に満ち足りるなんてことは、ないのかもしれない。
それは、息子を亡くした老いた母親にとっても、父親を亡くした少年にとっても、誰にとっても同じことなのだろう。
哀しいことだけれど、そういう何かしらの“物足りなさ”を抱えて生きていくことこそ、本当の意味で人間が人間らしく生きるということのような気がする。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 9点(2009-06-20 10:10:55)(良:1票)
43.特別不仲というわけでもないが中途半端に居心地の悪い現代の気づまりファミリードラマ。やはり是枝監督の作る自然な雰囲気は凄いし、それについてくる役者も凄い。だからちょっとしたセリフに妙に力がある。ピリピリしてるけれど、どこか退屈、な感じもリアルってことなのかな。終わってみると案外何も残らない。
すべからさん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-02 00:07:36)(良:1票)
42.身に覚えのある、どこかで経験したような人生の一コマが切り取られています。人間同士の微妙な距離感とどこか噛み合わない台詞の醸し出すリアリティ。保守的な祖父母世代の価値観とそこから少しはみ出してしまう居心地の悪さと後ろめたさ。確かにこの頃のお年寄りや子供ってこんな感じだったなあという実感があります。普通ならつまらなくなる題材をここまで面白くした技量は確かなものでしょう、でも普通ならつまらない内容にしては面白いというだけとも思えます。ラストシーンはしんみりとした気分になりますが後に残るものは何もなく、結局これってただの小津安二郎もどきでしかないという疑念は拭えません。かと言って是枝裕和監督の作品としては最近のある程度ドラマ性が強くなる代わりに不自然さが目立ってきている作品の方が良いとも言い難いのですが…。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-09-29 23:52:36)
41.同監督作の「真実」や「万引き家族」を先に観ていたため、
映画的に、少し物足りなさを感じてしまってモヤモヤ。
掴みどころというか、核心というか、話の肝というか。
あまりにも日常風景すぎて見所を見出せない感じがした。
映画らしい山場というか盛り上がりに欠ける。

それでいて、家族ならではの微妙な不協和音というか、
妙な心地悪さが見事に表現されているので、余計にモヤモヤ。
最後の心のすれ違いなど、スッキリしない映画でした。

YOUの微妙な役柄がハマってたとこだけが個人的なツボでした。
愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-10-11 22:27:11)
40.日々の生活をあからさまに描いているが、何かもう一つピンと来なかった。
cogitoさん [DVD(邦画)] 6点(2018-06-23 19:42:35)
39.いつ話が始まるのだろうと思っているうちに終わってしまった。役者も演技の見せどころがなかったみたい。まあ、阿部はモデルだし、樹木だって表情が読み取りにくく、どこか陰気くさい。カメラワークも印象に残らず、何もみるべきものがなかった。
駆けてゆく雲さん [DVD(邦画)] 3点(2016-06-05 15:52:12)
38.よくある家族ドラマで、これといったエピソードも無いんだけど、その自然な、やや狙いもみえる会話や演出が、すんなりと感情に触れてくる。長男が救った子供について語る場面や、次男の嫁と話す場面の樹木希林が凄みを感じるほど素晴らしい。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-02 13:03:39)
37.淡々と進んで淡々と終わったという感じです。家族や身近な人、口に出さなくても一人ひとり思うことがあるんだよなぁやっぱりって思いました。ここの高評価を観てからレンタルしましたが、自分にとってはそこまでという感じでした。やっぱり邦画にはあまり縁がないのかもしれません。
珈琲時間さん [DVD(邦画)] 5点(2014-10-27 13:03:10)
36.映画が人に共感を与えるのはストーリーだけではないことが良く分かりました。どうってことないストーリーですが、人の心の奥底に潜んでいる他の人からはよく見えない心のひだに何度も触れさせてくれます。とてもいい映画だと思います。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-09-22 22:16:05)
35.各々の関係性とその距離感が、とても自然なような気もするし、「ほら、家族ってこうでしょ?」的なあざとい演出のような気もするし。まあ、それにしても救いがない。家族なんて所詮こんなもんなのかもしれないが。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-05-05 22:10:03)
34.2014.01/08 鑑賞。まずYOUの演技に驚かされる。とりとめのない日常会話が全く自然で我が家でも同じで「そう、そう」の連続。これで映画になるとは思いもよらぬ、ましてどんどん惹きつけられるとは。家族への思いやり、煩わしさ、心情が溢れている。ラストの後日の実家の訪れで、その思い出と新たな生活が寂しさと活力で描かれている。佳作。
ご自由さんさん [地上波(邦画)] 8点(2014-01-30 17:39:35)
33.すべてが自然で、すばらしい。お料理もおいしそう。
邦画特有な言い回しなどが大嫌いなので、本編は自分も実家に帰っているくらいな気持ちで見ることができました。しかし、樹木希林演じるお母さんの恐ろしいほどの執念が尾を引きます。家族にはあったかいのですが、嫁=他人にはまあ、実は鬼のようなところがあるんです。まだのかたは乞うご期待ください。
HRM36さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-12-25 17:28:47)
32.この映画を見ながら、ふと小津安二郎を思い浮かべた。小津監督の映画にも「家族」を描いたものがいくつもあり、この映画には「平成の小津」を感じさせる。ごく日常の会話としぐさ、しかしその中にそれぞれ違う立場の思いや心情が出たり引っ込んだり、そしてにじみ出てくる。やはりこういう感覚は日本映画でしか味わえない特別なものであり、私たちの生活にごく身近なものなんだろうと思う。蝶々とか、「歩いても、歩いても、小舟のように」と歌ういしだあゆみの歌が心に残った。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 9点(2013-04-22 22:06:38)
31.「いつもちょっとだけ間に合わない…」、、、しみじみでした。誰もが本音をひた隠し、決して全部は漏らさない。愛情と憎悪が交差する。日本の、普通の家族の、何気ない事が何気ない会話が、代々受け継がれていく様。そんな当たり前で何でもない話なのに、とても惹きつけられる作品でした。どこか懐かしさが溢れる、温かい作品。
movie海馬さん [地上波(邦画)] 8点(2012-07-30 16:37:05)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
123
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 97人
平均点数 7.60点
000.00%
100.00%
200.00%
322.06%
422.06%
566.19%
61414.43%
71313.40%
83030.93%
92222.68%
1088.25%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review6人
2 ストーリー評価 8.07点 Review13人
3 鑑賞後の後味 8.14点 Review14人
4 音楽評価 8.33点 Review9人
5 感泣評価 7.12点 Review8人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS