1.こりゃ期待はずれだ。
大体、“新宿”と冠されていること自体が、既に詐欺だ。
冒頭で新宿の町並みが出てくるものの、新宿を思わせる要素が少なすぎる。
それに成田三樹夫の良さが全く出ていない。
一応、大物扱いはされているが、成田三樹夫でなくとも務まるような、ありふれた用心棒ヤクザだった。
渡哲也にしても、原田芳雄にしても、全くもって魅力を感じない。
それでも若かりし頃の梶芽衣子の美しさを見れたのは収穫だったが。
緊迫感不足だが、かといって洒脱さがあるわけでもなく、キャラが活きているわけでもなく、脚本がいいわけでもない。
70年代の凡作を観てしまった印象ばかりが残る。