15.「3時間は長いなー」と思ったが、見終わったらあっという間でした。人生って、一瞬、一瞬の積み重ねで、そうして老いていくわけだよね。この映画は、親であるかどうかで見方が変わると思いますが、あとは葬式しかないとは思いたくないな~。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-21 22:43:16) (良:1票) |
14.人物の成長というドキュメントと物語というフィクションが境界なく混ざり合っているので、観る側がそれぞれの登場人物の実人生をも想像し、話しの進行との相乗効果で物語、もっというと人間の人生を味わい深いものにしていた。 またそれぞれの人物が独立して生きていて、物語、他者(親子や姉弟という関係)に奉仕していない。そこもリアリティーに繋がるし、物語自体が常にどこか冷めた視点を持ち、登場人物の誰かしらが批評的な立場をとっているので、視野が狭い甘い話になっていないく話に厚みが出ていた。 その時々のそれぞれの心情、成長の切り取り方も絶妙で、セリフだけでなく、行動、仕草、表情から上手く切り取っていたので、自然に自分自身の人生を振り返り、重ね合わせ、追体験した気分になった。また時には、これからの自分の人生をも想像した。 人生の酸いも甘いも、彼らと体感できる素晴らしい映画だった。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-10-29 08:58:44) (良:1票) |
13.非常に残念な映画である。 企画は素晴らしい。 ただ、企画と内容は比例して面白くなるわけではないということがわかっただけでも、 この映画は成功と言えるのかもしれない。 6才の少年を含め全員が12年間も撮影に関わり、子役と大人役が同じ人間でできるというところはいいのだが、 それは北の国からのように、少年時代の印象が焼き付いて、あの子が12年も経ってこんなになったんだ! というような驚きがあるからであり、よく知らない役者が数時間で大人になったとて、何の感情も湧かず、 正直、似た顔の少年を差し替えて使ったとて変わりがないということがよくわかった。 これが、イーサン・ホークくらいの大物の少年時代から大人までというのなら、よく撮っていたなあと感心もしたかもしれないが・・・ 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 3点(2020-06-10 15:19:30) |
12.多くの映画が非日常を描いて、観客を日常の鬱屈から開放させる というのに対して、この映画はひたすら日常を描いている。小津安二郎が現代アメリカに生きていたら 撮ったのではないか、と言ったら言い過ぎかな。 私自身はアメリカに住んだこともあるので、目新しさを感じずに淡々と見た感じ。でもつまらな過ぎて、見るのを止めるほどではない。 アメリカ社会に馴染みがない、例えばこれから留学する人なんかが、アメリカ人の生活ってこんな感じかな と学習教材的に見るには向いているかも知れない。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-12 08:45:06) |
11.12年間同じ俳優で撮影し続けたことは凄いと思いますが、正直心打つものはなかったです。 エンディングを見終わったら、もう一度冒頭から観てみると、監督の熱意を感じます・・・。 (スクールオブロックと同じ監督なんですね) 作品と関係ないですが、日本テレビ で20年以上密着している「大家族石田さんチ!」のほうがドラマがあって好き。笑 【へまち】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-04-09 21:01:17) |
10.長くて、日常の多い映画だが、その日常が普通とはちょっと違う。 主人公たちは、その最初の登場時点からは想像が付かないように成長してきているが、でもそが自然だと思う。将来に向かってずっと続いていく「一瞬」をその場その場で感じながら生きている、それがよく分かるように思えてきた。 いろいろあるが、最後は清々しい気持ちさえ湧く。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-04 15:04:29) |
9.見ていたときは、特に突っ込んだ描写のない、モザイクかジグソー・パズルのような作品で、手法の点を除けばあまり評価できないかな・・・と思っていたのです。ところが、見終わった瞬間から、急に不思議な重さが押し寄せてくる。毎日毎日のどうということもないちょっとした風景が、何よりも貴重で、尊いものであるということ。その視座とメッセージで12年間が貫かれているため、内容が手法負けすることなく、意義と価値を放っている。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-07-29 02:20:30) |
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8.2016.3 平凡な日常にいつの間にか事件性をもとめていましたが、日常にサスペンスなどもなければ怪物、ゾンビも出ないのでした。日々一生懸命生きていたらいつの間にか家族が成長・老い、自分も。ですよね、それに気付き、日々が愛おしくなります。ただの普通のい火曜でも水曜でも大事な時間でして・・・イーサンはと監督はいい関係築いていて、いい作品がたくさん生まれているので今後も楽しみです。 2020.7 コロナ時期で再見。メイジーの瞳のように子供視線でたとえば母親としゃべっている男がいると思った次に再婚していたとか。子供から見るとそうなるんだろうな。離婚していても愛情深く接している父親の存在も大きい。車のエピソードやちょっとした財布に現金がない、それから配管工のエピソードがまたいいアクセントを与えている。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-03-29 14:56:00) |
7.12年の生活をリアルに描いた割にはドラマの振幅が狭くて、つまんなかった。 特に印象に残るセリフもシーンもなし。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-03-15 16:30:06) |
6.同じ俳優を使い、12年かけて(断続的に撮り続けて)創り上げた本作..映画ファンとしては、監督の並々ならぬ、その拘りと、その大変さを、素人なりに想像してしまい..感動すら覚えてしまいました..ほんとうに、すごい!ブラボー!! 物語は、エヴァンス一家(父母、姉弟)4人の、地味~な 12年間を、分かり易く、一つ一つ丁寧に描いた..コテコテのヒューマンドラマです..最初、アップで登場する、メイソンJr.(弟くん) が主役..ありがちな、思春期、反抗期を経て、大学に入学するまでが、描かれます..私的には、アメリカの文化、家族関係が、垣間見れ、日本とは違う “アメリカ” を、堪能することが出来ました..ドラマ好きの方、おすすめ!! 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-02-15 21:05:49) |
5.時間の蓄積を感じる映画。 突き抜けるほどの衝撃はないけど、いい映画を見たなぁと心に染み入るいい映画。 |
4.これは、心に沁みましたねぇ。12年の長きにわたって登場人物にカメラを当て続けた結果が生んだ、まごうことなきリアリティ。毎年顔を合わせて擬似家族を演じているうちに、パトリシアもE・ホークもそして子役2人も、いつの間にかもう一つの人生を確かに生きたのではなかろうか。 ありがちな、一家庭の浮いたり沈んだり。他愛の無い友人たちとのひとこま。ああまた相手を間違えたお母さん。一つ一つのエピソードの、手触りが本物だ。育ってゆく子らが、まさに“その子本人”なので近所の子の成長を見ているよう。 メイソン役のエラー・コルトレーンが、脚本どおりの内省的な風貌に育ったのも作品にとっては僥倖でしたね。不思議なものです。 おそらく、若い独り身のうちに観てもピンとこないと思うんだ。なんかつまんねえ、と思った方、この先の人生で人の親となったら、ぜひまたこの映画を観てほしい。そしてその子が巣立つ時、ラストのパトリシアの台詞で一緒に泣きましょう。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-09-22 00:26:13) |
3.映画とは本来、他人の人生を疑似体験するものだが、我々の想像力を否定しない、この映画が持つフィクションとドキュメンタリーのバランスがいい。 何気ない日々の生活の積み重ねが、時間の重みとなって心にのしかかってくる。 これは「人生」という名の道を行く、ある意味究極のロードムービー。 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-03 14:32:13) |
2.12年間とり続けることも大変だけどそれを1本の映画にすることはもっと大変なことだと思う。子どもの成長がどうなっていくかの興味で見ることはできたが、映画としてはさほどおもしろいものには感じられなかった。米国文化に馴染みがあるともっと違ったものになったかもしれないが・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-03-02 19:39:05) |
1.今後2度とこの映画を真似するような作品は生まれないでしょう。12年かかるからではなく、1年ごとの描き分けができないからです。それほどこの映画は丁寧に作られています。10歳も11歳も同じに思えますが、子供たちにとってみれば、1年前は大昔なんですよね。自分が小さかった頃を思い出せば、すぐわかることなんですが。また、主人公に自分を重ね合わせてみると、苦悩を思い出す青春映画になりますし、親の目線で見れば成長を楽しめるファミリー映画になります。感動を呼ぶ映画ではないので、万人に受けるとは思えませんが、一見の価値あり、そんな映画です。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-01-09 23:55:54) |