あの夏、いちばん静かな海。のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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あの夏、いちばん静かな海。

[アノナツイチバンシズカナウミ]
A Scene at the Sea
1991年上映時間:101分
平均点:7.12 / 10(Review 113人) (点数分布表示)
公開開始日(1991-10-19)
ドラマラブストーリースポーツもの青春もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-06-30)【イニシャルK】さん
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監督北野武
キャスト真木蔵人(男優)
大島弘子(女優)貴子
河原さぶ(男優)田向
寺島進(男優)軽トラの男
藤原稔三(男優)サーフショップの店長 中島
渡辺哲(男優)体操をしている男
鍵本景子(女優)サーフショップの店員
田山涼成(男優)
森下能幸(男優)
脚本北野武
音楽久石譲(音楽監督)
撮影柳島克己
山本英夫〔撮影〕(撮影助手)
製作木村博人(製作管理)
片岡公生(製作管理)
オフィス北野
企画北野武
プロデューサー森昌行
吉田多喜男(協力プロデューサー)
配給東宝
美術柴田博英(装飾)
都築雄二(美術助手)
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集北野武
太田義則(編集助手)
録音堀内戦治
照明高屋齋
豊見山明長(照明助手)
松隈信一(照明助手)
その他東京現像所(協力)
あらすじ
【浜辺に棄てられた折れたサーフボード もう誰も振り向かないけれど 二人にとっては大切な宝物だった/一生にいちど、こんな夏がくる】(公開時キャッチコピーより)清掃作業員をしている茂(真木)は、生まれつきの聴覚障害者。ある日作業中に、ゴミ箱に棄てられた折れたサーフボードを見つける。その翌日から、浜辺には必死で波に挑戦する茂と、優しく笑みを浮かべ見守る恋人貴子(大島)の二人の姿があった。北野武監督作品第三作目。1991年度キネマ旬報ベストテン第6位。
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【クチコミ・感想】

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85.主人公と主人公の彼女は耳が不自由です。凡作ならばそのことをまず説明するでしょう。彼等の家族や友人達が出てきて言葉で説明するでしょう。しかしこの作品ではそんな野暮なことはしません。サーフボードを抱えて歩く二人を見た友人はけして呼び止めずに石を投げる。それだけでわからせちゃう。あぁ、北野武はちゃんと映画を作ってるって思える瞬間です。 1回目のサーフィン大会でアナウンスを聞けなかったために出場できなかった主人公にふてくされたところがない。こんなことは聴覚障害者にとっては日常茶飯事だと言っている。と同時に彼等は孤独であり、諍いを避ける為にあえて孤独へと逃げていることを覗わせる。サーフィンを通して、仕事仲間のささえを描きながら、孤独から脱却してゆく主人公をカメラは静かに追っていく。彼女とのシーンでは言葉を交わせないゆえの勘違いが映されるが、それ以上に言葉が無くても通じ合えるということを描いてゆく。様々なことを静かな映像に語らせる。素晴らしい映画だと思います。悲しい結末なのになぜか癒されます。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-13 13:30:43)(良:4票)
84.行き当たりばったりで緩急のないプロット。カット尻が長すぎて落ち着かなくなる違和感。実験精神は買うが、やはり成果が出ていない。どうして主人公二人は聾唖者なのか? 「台詞の少ない設定にしたかった」と監督は語っていたが、ならばそうなるように健常者の設定で脚本を練るべきでないか? 順撮りできる予算があるならば、その分脚本作成に時間を割けと怒鳴りたくなる。
恭人さん 2点(2003-11-21 12:24:48)(良:3票)
83.北野武監督の第3作は暴力的な世界を描いた前2作とは趣を変え、サーフィンに次第にのめりこんでいく若者とその恋人を描いたラブストーリーとなっているが、自身は出演しておらず、企画としてもクレジットされているあたりにたけしの本作に対する本気度がうかがえるし、実際に映画としての完成度も非常に高い。「その男、凶暴につき」や「3-4X10月」で既にセリフに頼らず映像で見せていくというたけしの作風は確立されていたが、本作では主役のカップルを2人とも聾唖者に設定することで、セリフを排除し、2人の関係は映像のみで語られていくというのがいかにもたけしらしく、「その男、凶暴につき」から本作までの3本でたけしの映画監督としてのスタイルは完成されたものになったのだろうと思わずにはいられない。本作は主役2人のセリフがない分、ものすごく淡々とした映画にはなっているが、言葉で語る以上にこの二人がお互いを思う気持ちや切なさがじゅうぶんに伝わってきて、まさにサイレント映画の手法だが、あらためて映画というのはこういうものなんだと気づかされるし、その映画を演出しているのが普段はテレビでバカをやっているタレントであることにもやっぱり驚かされ、本作を見るとたけしという人は本当は才能のある人なんだと感じさせられる。主役のふたりを演じた真木蔵人と大島弘子もよく、いかついイメージのある真木蔵人はさわやかに好演していても違和感がないし、なによりもサーフィンに熱中する彼を見つめる大島弘子がすごく印象に残り、これ一本で引退したみたいだが、だからこそよけいに鮮烈なものがあるのかもしれない。夏の海が舞台だが、たけしらしい空と海の美しさも印象に残る。これがたけし映画初参加となる久石譲の音楽も映画の雰囲気にとても合っていて、美しくいつまでも耳に残り、これも映像とともに二人のドラマを描くのに効果をあげている。賛否両論ある映画のようだが、見終わってなんとも言えない気持ちになり、素直に良い映画だ、見て良かったと思えた。最近の「アウトレイジ」のようなたけし映画も悪くはないが、やはり本来のたけし映画の良さは本作のような独特の静けさを持った映画にこそあるような気がする。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2014-01-25 01:09:00)(良:1票)
82.何なんだろうか、この気持ちは。淡々とした展開、そして最後には、心の中に何かをそっと残し去る。そんな作品。
アンリさん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-04 22:35:10)(良:1票)
81.主人公しゃべんないし・・・・
Sleepingビリ-さん [DVD(字幕)] 4点(2005-09-13 22:27:15)(笑:1票)
80.最後のタイトルの出方は印象的でしたね。 【恭人】さんのおっしゃるとおり、「実験精神は買うが結果は出ていない」と思います。途中眠くなりました。
MASHさん 3点(2004-01-03 09:05:10)(良:1票)
79.良くも悪くも「素人っぽい映画」だと思った。
映像の美しさは良いけど台詞は少ないし出演する俳優もあまり演技経験のない人が多い感じがした。
最後の展開も唐突だし、雰囲気だけの映画だと思う。
Nigさん [DVD(邦画)] 3点(2018-08-18 03:07:20)
78.シンプルだけど味わい深い作品。夏になると必ず観たくなる映画。
海から遠い内陸部に住んでいる私は、あんな風に毎日海へ行ってサーフィンしたり、泳いだりっていうのに凄い憧れがあって、主人公達がサーフボードを携えて海へ向かって歩いて行くというそのシーンだけでなんかワクワクしてしまう。主人公とその彼女のやり取りが言葉は交わさなくても通じ合ってる感じがしてとても良かった。
あと、最初はサーフィンを馬鹿にしていたあんちゃん2人が、段々やってみたくなってサーフィンに挑戦する所がユーモラスで面白い。
また、久石譲の音楽が盛り上げる盛り上げる。あの曲を聴いているだけで切なくなってくる。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 9点(2017-07-12 19:38:24)
77.前2作も非常にいいのだがコメディアンとしての片鱗もあれば暴力描写は良くも悪くもビートたけしらしさがあった。
本作にはそれが無い。たけしの挑戦なんでしょうね。
出演もしなければジャンルはガラッと青春ラブストーリー。そしてサイレントと来た。
この映画で完全にビートたけしから北野武に変貌したと言って過言ではないでしょう。
タイトルからも感じ取れる繊細さと透明感。メロディが心地よく響く良作。まさに夏を浸れる映画。
mighty guardさん [DVD(邦画)] 8点(2016-04-06 13:33:06)
76.恋愛ものに特有の「気分の波立ち」は描かれない。言葉の必要のないカップルとして登場し、あとは恋愛の安定した幸福感を描き続け、しかし実は男は少しずつ海に吸い寄せられていっていた、ってな話。耳の聞こえない恋人同士ってのがよく、『非情城市』をちょっと思い出したが、さらに遠くサイレント映画時代の恋人同士にも通じていたか。Tシャツを畳むだけで幸せな恋人。人が通過した後の風景をしばらく押さえておく余韻の効果がよく、視線と対象との間の距離をちゃんとわきまえてますよ、という礼儀正しさを感じる。対象を追いすぎないで、ちょっと目をそらしたり伏せたりしてる感じ。サーフィン大会で男が呼び出しに応じられないところで、本作で唯一障害がクローズアップされ、それだけに効果満点。静かに仲間外れにされてしまう。そこには悪意さえもない。こういう角度から障害者の痛みを描けたのが発見。その後もこの監督はしばしば障害者を画面に登場させるが、本作が最初だろうか。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-03-01 12:31:29)
75.退屈だが面白い。不思議な映画。
Balrogさん [映画館(邦画)] 6点(2012-09-11 09:21:56)
74.主役の二人にセリフがなかったけど、お互いを想う気持ちの強さはしっかりと感じられました。学生時代を過ごした千葉の海、サーファー、懐かしさがいっぱいの映像で、あの頃の自分を思い出すことができた素敵な作品です。
f takeさん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-26 20:43:32)
73.北野監督の描くラブストーリーもの。
セリフを大方排除し、聴覚障害者の主人公とヒロインの心情を、ほぼ全編映像で表現。
あえて手話のシーンは削っており、久石譲の美しい音楽をバックに、
静かにゆったりと流れる絵が素晴らしい。これ、耳聞こえてんだろ、
というようなシーンもあるけど、まさに映画という仕上がりにびっくりした。
たけしは役者をやらせれば存在感はあるし、監督をやらせれば映画らしい映画を作る。
う~ん、大したものですな。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-24 06:10:07)
72.絵が綺麗だな。どこか懐かしく 暖かく良い映画ですね。
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-24 16:12:07)
71.いい映画だとは思うけど、ちょっと静かすぎるかな。

北野映画独特の映像美、雰囲気、間は健在なのだが、いかんせん静かすぎる。主人公が聾唖者であり、言葉がほとんど無いだけに仕草や表情など外形的な体の動きが、普通の映画より強いメッセージを持っていて、それはそれで興味深いのだけれど、やっぱり台詞回しのない映画は寂しい。テクニカルな面では、周囲の人の口の動きと声が微妙に合っていないのも違和感があった。この映画を好きな人の気持ちも分かるが、僕には少し芸術レベルが高すぎたようだ。
枕流さん [DVD(邦画)] 5点(2010-08-06 00:07:51)
70.「その男~」「3-4x10月」、本作ときて「ソナチネ」へ。
全く作風の違う前3作が絶妙に集約され、ソナチネへと昇華されているように思える。
その前3作の中でも言葉に出来ない北野武独特の切なさがいちばん表れているのが本作。

主役2人が聾唖だが、きっと誰よりも波の音が聞こえただろうし、誰よりも純粋に人からの愛情を感じていただろう。

真木蔵人は表情だけの演技だが、不器用な青春の瑞々しさを見事に演じ切っている。

時折優しさや、笑いを交えつつも、静かに淡々と物語りは進んでいく。
ラストに堰を切ったように溢れ出す感情に、誰もが胸を打たれるはず。

ひとつ難点を言えば、久石譲の音楽自体は良いのだが、音量が大きすぎて映像よりも前に出て来てしまっている点か。なんだか過剰に盛り上げようと演出しているように思えてしまう。

北野武にしか創れない青春物語。
良いです。
おーるさん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-16 04:31:10)
69.静かな映画でした。サーフィン好きにはお勧めできます。
よしふみさん [DVD(邦画)] 5点(2009-03-28 20:58:21)
68.静寂の極みに挑んだかのような実験的手法はなかなか新鮮なのですが、そればっかり最初から最後まで繰り返されると、途中で飽きてきます。画面の構図が似たような感じのものが執拗なほど多いのも気になります。
Oliasさん [DVD(邦画)] 5点(2009-02-17 02:27:11)
67.北野武らしい表現な気がします。言葉はいらないんですね。堰を切ったように零れ出す悲しみ。胸が熱くなります。
まりんこさん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-12 17:51:52)
66.いっそのことサイレント映画にしちゃえばよかったのに。お気に入りの作品ですが、もっかい頭から見ようという気にはなれないですね。ラスト5分くらいは何度でも見返したいですが。
堕リ会長さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-12 23:21:30)
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【点数情報】

Review人数 113人
平均点数 7.12点
000.00%
100.00%
221.77%
332.65%
421.77%
51412.39%
61311.50%
73026.55%
82320.35%
91916.81%
1076.19%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.80点 Review5人
4 音楽評価 6.75点 Review8人
5 感泣評価 8.00点 Review2人
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