97.突然こちらに語りかける(おぉ!ゴダールだ~、でもちょっとしつこい)。 過去の回想シーンに現代の人達が立っている(おぉ!これは面白い)。 分割カット(ちょっと面白い)。 本音の字幕(いいねえ)。と、けっこう遊んでる。この頃からアレンはコメディアンの部分が薄れ映画作家の色を濃くしていきます。初期作品や最近の作品と比べるとちょっと小難しさを感じるところがありますが、様々な演出の工夫がうまく機能した良い例ではないでしょうか。この作品、凝った演出やアレンの独特なキャラとしゃべりが目立つが細部にわたってすごく丁寧に作られています。特に恋愛における男女の気持ちの部分で。一番好きなシーンはロブスター(?)との格闘&記念写真のシーンかな。その好きなシーンがパートナーが変わっても出てくるのがすごくせつなかった。アニ-との出会いのシーンのトンチンカンな会話も良かった。凝った手法と映画館での会話にSTING大好きさん同様ヌーベルバーグを感じました。 【R&A】さん 7点(2004-08-03 12:54:40) (良:2票) |
96.やっぱり好き嫌いが分かれるみたいですが、僕は好きな作品。(家族の評価も真っ二つに割れた)ウディ・アレンの映画のいいところは、難しそうに見えて実はそうでもないところ。僕は小説も読みましたが(短編集)読めば分かると思うのですが、小説でもウディ・アレンって、人生哲学とかそういった難しい事をたくさん書くんですけど、実際には、それは本当に小道具程度にしか使われてなくて、結局はユーモアにかえる材料に過ぎない。本当に伝えたい事はごくごく単純に描かれていると思うんです。だから、多分彼の映画の魅力っていうのは、彼の哲学だとか内容の深い意味ももちろんですが、そういったものをユーモアに変えて伝える技量なんだと思います。あと、この前知ったんですけど、この映画をチャップリンが絶賛していたそうです。やっぱり通じ合うところがあるのでしょうか。 |
95.芝居を中断して観客に向かって語りかけるとか、会話を本心に翻訳した字幕が出るとか、空想や妄想、過去なんかがザッピングするとか、そういった試みも小気味がいい。 台詞そのもののセンスの良さや、作品全体のこじゃれた空気も楽しい。 人が人を好きになるときって、ただちょっとした空気感、リズム、テンポみたいなものに依存している気がする。 かたちのないもの、説明のつかないものをきっかけに、出逢って深く関わり合い、離れがたくなるのはなぜだろう。 そしてまた、気まぐれにすれ違い、心離れていくのはなぜだろう。 いっぱいの人とデートしたけど、100人いたら100人違った。私と相手の間で起こるささやかな風の向きが違った。よく分からないけど、彼だといい感じ。なんだかぴったりなの。なぜって、うまく説明できなくっても。 この映画はありふれた恋に似ている。 小さなラブストーリーを描くこの映画の空気感そのものが、いわば恋のかわいらしさ、愛おしさ、可笑しさ、哀しさに似ている。 【よしの】さん 7点(2003-11-22 13:55:40) (良:2票) |
94.全く肌に合わなかった。 それはこの人と対極にいるから。 この人と友達にはならない。 それは向こうも同じだろう。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-04-04 23:52:03) (良:1票) |
93.テクニックは大変に面白く、だけどアレンのキャラがもうウザくて生理的に気持ち悪いとしか言い様がなく。理屈っぽく、小うるさく、極端に神経質で、自己主張ばかりしていて、物事をシニカルに眺めていて、ニューヨーカーって生き物に特別な意識を持っていて、っていうのは本人そのものを表していて、そしてそれを自分で笑ってみせてる映画なんでしょうけれど、笑えねーよ、というのが正直なところで。映画のウンチクをタレる男にゲンナリするアレン、こちらはアレンからあれを映画一本分やられてるワケですからタチ悪いです。「自分の人生にとって最大の幸運、それは近くにウディ・アレンが存在していない事である。」byあにやん 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-04-27 23:26:44) (良:1票) |
【taron】さん 6点(2005-02-01 17:15:34) (良:1票) |
91.観ている間中、ずっと笑いっぱなしだった。 笑うといってもバカらしい笑いというよりもセンスのあるレベルの高い笑いが含まれていると感じる。 そしてなによりもシニカルな笑いが良い。 笑いもさることながら、演出手法が凝っているのには驚かされる。 本当にルールのない不意打ち的な手法だ。 過去の自分の姿を見て、それについて二人または三人で語り合ったり、ベッドで二人でいるのに、それを冷静にまた面倒くさそうに見つめている心の内面を語るもう一人の魂のような自分がいたり、映画館で映画等に関して得意げに語る奴に対して本人をどこからか引っ張って来たり、 心の声をセリフとして語るだけでなく、それを字幕にするというアイディアは本当に凄すぎる。 アニメにしたり、二重分割した画面なども効果的な使い方だった。 この映画は本当に評価されるべき映画でしょう。 また、笑いや演出方法だけでなく内容も評価できる。 男と女が付き合う謎を、アルビーシンガーとアニーホールという全くタイプも性格も違う二人を見せることによって、明らかにしている気がした。 男も女も確かに「卵」を求めているんだろうな。 観ていて気付いたことがあったのだが、クモを殺して欲しいと頼まれた時の壁にアルビーがエビと格闘した時の写真が貼ってあるのでそれも見て欲しい。 そして「私を会員にするようなクラブには入りたくない」というのもなんとも面白いフレーズだった。 【六本木ソルジャー】さん 8点(2005-01-24 01:51:47) (良:1票) |
90.ジョークの全てを理解できなかったので満点は付けれませんが、W・アレン作品中3本の指には入る秀作だと思います。同時に、それまでは単なる喜劇作家だった(筈の)W・アレンが、真の映像作家として目覚めた貴重な記念すべき1本でもあります(大袈裟?)。ストーリーよりも様々な実験的手法に目を見張るものがありますが、驚くべきは、その斬新な手法により、相変わらずの『自虐的ギャグ』を或る種の哲学として昇華させていることであります。ところで話は変わりますが、上↑のキャストにクリストファー・ウォーケンて(出てるには出てるけどさ...)サギだよ(笑)。アレンの友人役はトニー・ロバーツ。 【nizam】さん 8点(2004-06-09 13:04:36) (良:1票) |
89.会話が難解。意味不明。字幕が不親切すぎやしないか?早送りしかけてしまったので吹き替え+字幕で観てみたら以外や以外、結構面白かった。主人公が常に屁理屈雑じりのジョークをかましてたりで言動が非常に自分勝手で本当に気持ち悪い。こういう人間最高。様々なアイデアを盛り込んだ演出も面白い。ただ年月が過ぎてるからそれほど新鮮味は無いけど。ストーリーが地味で退屈ですが、全体の雰囲気がイイので好きな映画です。難しい会話が続くから大人向けでしょうか?僕には10年早かったです。今後ウディ・アレンの映画のみ、吹き替えで観る事に決めました。 【カワサキロック】さん 7点(2004-02-27 22:24:07) (良:1票) |
88.次にくるシーンが全く予期できませんでした。切り替えが唐突なので、本質的にずっと同じことを繰り返しているだけなのに各シーンがとても新鮮です。それがこんな地味な話を90分持たせてしまった味噌でしょう。いろんな映像手法を使ってますけど、一番面白く感じたのはアレンと精神科医の会話、ダイアンキートンと誰かの会話を分割したマルチスクリーンです。二つの受け答えがシンクロしていて、よくできているなあと感心しました。それにしてもアレンはとんでもない皮肉屋ですね。無教養な人間を皮肉り、インテリを皮肉り、そして自分自身までも皮肉ってます。結局人間なんてみんなちっぽけな存在なんだ、ということでしょうか。最初のほうで少年が言っていた「どうせ宇宙は膨張して終わるんだから」というのは意外に本心なのかもしれませんね。決して面白いとは思いませんでしたが、アレンにしか作れないであろうオリジナリティーは素晴らしいです。 【藤村】さん 7点(2004-02-15 23:03:30) (良:1票) |
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87.雰囲気でしかダメ。アメリカ人っぽい小じゃれたジョークが90分ぶっ通しで冴え渡るなんともスタイリッシュな映画でしたが、この手の映画はね~。今作、ならびに、キューブリックなどの哲学的作品の理解可能な人が、本当の映画通なのだろう。そんな偉大な方々を差し置いて本音を言わせてもらおう。そ・こ・ま・で・た・の・し・い・か・?カメラワークやウディアレンの才能とかそんな能書きはどうでもいい。 【ノマド】さん 4点(2004-02-03 19:28:23) (良:1票) |
86.エスプリのきいた台詞。あえてクロノロジーを解体した構成。スプリット画面を飛び交う会話。すべてが一級品。お子ちゃま向けSF映画なんぞにオスカーやらなかったアカデミーは絶対的に正しい。 【じゅんのすけ】さん 10点(2003-06-02 13:30:39) (良:1票) |
85.字幕で見るハンデを強く感じる作品。全ての字幕の意味を完全には理解できなかった。セリフも早口でポンポン進むし。吹き替え版で見てみたい。 【kett】さん 5点(2003-03-14 23:25:25) (良:1票) |
84.アレンのおっさん、最高っ!77年の時点で既に今と殆ど変わらない風貌。キートン嬢、この頃はホント、可愛かった(過去形)。ウォーケンの、サイコ野郎としての出発点。ゴールドブラムも今と同じ顔。 【愚物】さん 10点(2002-11-06 02:43:47) (笑:1票) |
83.アルビーが徹底的に道化に見えます。しかもたまに真面目、と言うより本人は常に真面目であるからこそ道化は面白いのですが、真面目です。チャップリンの伝統的なスタイルを受け継いでいると言ったら言いすぎでしょうか? 【エナメル太郎】さん 9点(2002-09-06 11:37:43) (良:1票) |
82.高評を目にし鑑賞..台詞が多くて喋りっぱなしなので、仕方なく吹き替えで..当時は斬新だったのかな..残念ながら 笑えないし つまらなくて苦痛... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 3点(2022-02-13 10:43:42) |
81.ダイアンキートンいいなぁ。 出会った頃のときめきと別れ際の切なさをコミカルに。 でも、日常的な失恋は退屈かな。面白いとは思えなかった。 |
80.何が言いたいのかよくわかりませんでした。卵? どちらかと言えば、私は主人公とタイプが近いのですが、私のイメージとしては、この手のタイプは男女関係にあまり頓着しない傾向が強い気がします。 多分それが、この映画から何となく感じる違和感なのだと思います。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2016-12-25 12:13:53) |
79.昔から何かと女性ファッション誌にアニーのファッションがいいとの事で、併せて映画を薦めてきたもんだ。ウッディ・アレンが苦手でずっと遠ざけてきたけど、録画できるチャンスがあったので録画し、そこからまた半年以上寝かせてようやく鑑賞、、、やっぱり苦手だった。いや今まで観た彼の作品の中でも一番苦手かも。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-05-26 17:04:06) |
78.そもそもこれが原点なんだろうけど、ウッディ・アレンの他の作品にも似たようなのあったな〜、とか思いながら観賞。 途中ダレてくるし、好き嫌いが分かれる作品だが、エンディングは素晴らしいと思う。でも、この神経質な雰囲気から他人には勧めにくい映画かも。 20年程前に「ウッディ・アレンの映画が好き」という女性に合ったことがあるが、その理由が今回分かった気がする。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-11-08 12:33:43) |