87.実に軽快。突然人が歌い踊りだすという、ミュージカルという設定そのものの荒唐無稽さと、上流家庭の人々の暢気な生活ぶりを描いた、どことなく浮世離れしたストーリーが実にマッチしている。全体的に軽いが、随所に政治・社会的アイロニーやブラックユーモアが織り交ぜられる、良くも悪くもちょっと鼻につく感じはいかにもウディ・アレンらしい。この作品のキャラクターたちの、人生にあまり危機感のないお金持ちならではの緩い価値観は、私のような庶民からすれば羨ましい半分、少し滑稽であり可笑しかった。愛の形は様々だが、単純に「アイ・ラブ・ユー」と言える相手がいることの幸福を噛み締めたい、そんな後味の良さが魅力的な一作。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-28 13:18:51) (良:1票) |
86.これはウディ・アレンからの世界中の人達への世の中、嫌な人もいれば、嫌なこともある。それでも歌って踊って、忘れようじゃないか!て感じのメッセージとでも言うべき映画ではないだろうか!世界中でアイ・ラヴ・ユーとタイトルにあるようにそう言えるような世界になることを期待したい。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-23 21:07:34) (良:1票) |
85.私がミュージカル映画に対しちょっぴりの不満があったのは、全部セットで歌い踊るならスクリーンでなくても舞台で見たほうがいいではないか、と思っていたところがあったから。では、『シェルブールの雨傘』や『エビ-タ』は?これらも嫌いではないですが、ただ舞台を外に持ってきただけだし、根本的にオペラ色が入っていてジャンルが違います。そこに往年の楽しいミュージカルを継承しつつも映画ならではの今作品の登場は嬉しいかぎり。ミュージカル俳優ではない人たちの滅多にお目にかかれない歌といい、ワイヤーを使った華麗なダンスといい、現実とミュージカルという非現実の絶妙なミスマッチングに一役も二役もかっています。ホント”映画ならでは”です。そしてこれまでのアレンの映画の中で一番「美」を意識したニューヨークをたっぷりと堪能できます。ベニスもパリも美しかったが、ことあるごとにニューヨークに帰ってくるジョー(アレン)の描写にアレンのニューヨーク愛を感じます。ちょっといい気分になれる、そんな映画です。 【R&A】さん 8点(2004-08-11 12:21:50) (良:1票) |
84.ところどころ面白くはあるけど、ウディアレンだから許されてるんじゃないかという印象。これ日本でやったら「内容薄いし盛り上がらないし共感できないし主人公に魅力が無いしつまんない」などと言われそう。DVD特典の劇場予告を観てキャストが豪華だった事に気が付いた……出直して来ます。 【ロビン】さん 4点(2003-12-23 04:47:58) (良:1票) |
83.ティム・ロス、エドワード・ノートン、ジュリア・ロバーツ、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン・・・とゴージャスなキャスティングなのに、ウディ・アレンの手にかかると、なんとも魅力的な「凡人」になってしまうのは不思議だ。俳優の姿かたちの美しさではなく、あくまで役柄としての魅力を引き出すのに長けている。 ・・・といっても、ジュリア・ロバーツ、彼女だけは妙に別次元。なんというか・・・ウディ・アレンとジュリア・ロバーツは違う漫画の登場人物。前者がサザエさんなら、後者がベルバラ?でも、この違和感が逆にいいのかもしれないと思った。ジュリア・ロバーツはこの映画の中で、「束の間の幻想」なんだから。あれが同じサザエさんの中の登場人物で、いくら美人って言ってもジュリアがタエコさんだったら、それって、ちょっとシュールで笑えない不倫物語になっちゃうから。 【よしの】さん 8点(2003-11-24 15:15:12) (良:1票) |
82.これはミュージカルのようでミュージカルではない。アレンが敬愛するマルクス兄弟への賛歌が骨子であり、歌あり、踊りあり、笑いありの30,40年代のMGM映画へのオマージュでもある。題名は確かグラウチョマルクスが自分達の映画の中で歌う歌の題名。見て本当に良かった!幸せでした。言うことございません。 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-05 00:10:34) (良:1票) |
81.「ありがとう、ウディ!」と、言いたくなったよ。ゴキゲン度120%!ストーリーのディテイルとか、「ご都合主義過ぎる」とか、細かな「アラ」を捜そうと思えばいくらでもあるだろうけど、この映画はそんな見方で寸評する作品じゃない。私なんか途中から自然とリズム刻んでしまったほど軽妙で、愉快だった。本当に、幸せになれる映画で、文句なく満点! 【給食係】さん 10点(2002-06-20 23:53:47) (良:1票) |
80.久しぶりに2回目を見ました。1回目は映画に詳しくなかったので、あるていど俳優の名前と顔が一致するようになった今ふたたびみたんですが…。いやーエドワードノートンはかわいくて間が抜けてていい感じだし、ティムロス…いいんですかねーちょっと出てきてドリューを誘惑し、次出てきたときには強盗をやってそれっきりって…。「海の上のピアニスト」をこういう使い方しちゃうってのが贅沢でさすがウッディアレンです。一番印象にのこったのは、裕福な家庭でボランディア活動に励む母親が、出所してきた犯罪者(ティムロス)を友達のようになれなれしく家に招くくせに、その犯罪者と自分の娘(ドリュー)がいざ結婚するとなると猛反対するという、慈善活動家の矛盾点をするどく描いているところです。前に図書館で見つけたサントラも再び聞くとなかなか良くて、とくにエドワードノートンの渋い歌声にはシビれました。 【ちずぺ】さん 8点(2001-12-12 19:29:03) (良:1票) |
79.クリスマスシーズンに恋人と映画館に見に行ったら、幸せな気分になれる気がしました。猛暑にiTuneで一人でみる映画じゃないです。それでも、ラスト近くのウッディアレンとゴールティホーンのダンスシーンは良かったですね。やはり。プライベートベンジャミンを見直そうという心持になりました。 【みんな嫌い】さん [インターネット(字幕)] 5点(2013-09-05 09:36:15) |
【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-06 12:38:02) |
|
77.『マーズ・アタック!』を観て軽く気分が悪くなったので、お口直しに鑑賞…。ああ、生きているって素晴らしい! 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 08:18:43) |
76.ウディ・アレン、こういうのもやりたかったんですね。ワイヤーには笑いました。皆さんおそらく本気で歌っているのがすごいと思います。誰も拒否しなかったんでしょうかね。実は口パク?ノートン旨すぎだし。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-09-16 22:24:14) |
75.ウディ・アレンのイメージというと、「ノーテンキな哲学者」というか、はたまた、「小難しい顔した大村崑」というか、少々身構えてしまうのだけど、本作はあくまでアホらしくて楽しいミュージカル。一見ごちゃごちゃっとした密度の高いダンスシーンがなんといっても実に楽しいです。毒気もばっちり、とにかく何だか、好きなことやりたいことをやりまくってるなあ、と。そういや、冒頭あたりで、イツァーク・パールマン(←バイオリニスト)なんかもちゃっかり登場しておりました。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-03 16:15:43) |
74.ウディ・アレンとはことごとく相性の悪い私。これも彼の作品とは知らずに何となく見てしまったんだが、本人登場でコリャダメだなの予感。予感どおりにダメでした。何がダメかってなんかあの早口の説明口調がウザイって言うか、生理的に受け付けない。イチイチウルセーなあという感想しかないんですよ。いくらウディ・アレンと言えどもダメなものはダメです。というか良かった記憶はありませんが・・・。 |
73.拡大解釈すれば同じく、「世界は愛であふれている」テーマに沿った、私の大好きな「ラブ・アクチュアリー」のミュージカル版と言っても差し支えないこの作品。が、どうもここに出てくる登場人物は、み~んなどこか小賢しいいわゆる「大人的打算」が働いていて(ウッディ・アレン作品だから当然だけど)愛する事に真に一途な人間が一人も出てこない。それが今ひとつ、観終えた後心からハッピーな気持ちになれない原因かと思われます。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-02 13:39:00) |
72.漠然とした家族単位で綴られた群像を見せているだけ。 物語を求める人には不向き。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 1点(2007-10-12 06:18:16) |
71.登場人物みんながでたらめだけど愛がいっぱいで可愛かったです。ミュージカルにする必要があったとはあまり思えませんでしたが、そこもそれなりに楽しめました。 【まるお】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-19 07:35:51) |
70.なんで1996年にミュージカルなのかわからない作品。最後のナレーションで「これを映画にしようと提案したら、ミュージカルにしないとこんなのとうけないわよ」っていうのが真実なんだろうなあ。見ていて決して不愉快じゃないし、楽しい気分にさせてくれるけど、何が描きたいのか皆目不明。ジュリア・ロバーツが出ていることで、かつてマリリン・モンローが出演を後悔した「ショウほど素敵な商売はない」を思い出しました。でも、あちらは音楽一家を描いたストーリーのしっかりした良作でしたけど、本作品はストーリーも散漫です。テイストはほとんどかつてのMGMのミュージカルと同じ。違いは時代背景が変わったのと、セットが海外ロケになったぐらい。だけどMGMミュージカルには、ミュージカルスターというのがいたんですよねえ。ジーン・ケリー、フレッド・アステア、ドナルド・オコナー、レスリー・キャロン等々。ダンスのプロが演じてたけど、この作品は素人のミュージカル。それでも、覚えやすく親しみやすいテーマ曲と、最後のゴールディ・ホーンとウッディ・アレンのダンスにそれぞれ1点ずつ加点です。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-07-16 11:09:37) |
69.なんか、豪華なミュージカル映画ですね。NY・パリ・ヴェニスの美しい風景のもと、豪華なキャストがウディ・アレンの世界をミュージカルで演じています。(ストーリー的にはそこそこといった感じです。) 映画館のスクリーンで見たい作品ですね。 【TM】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-10-01 19:05:03) |
68.前に一度最初のほうを見て、つまらなそうと思って見てなかったんですけど、最後まで見てみるとなかなか面白い。ウディ・アレンの映画はどんなスタイルであってもウディ・アレン色が濃く出てしまうんです。そこが僕みたいな人にはいいんだけど、嫌いな人には理解されない原因でしょうね。他の監督だったら豪華キャストのミュージカルをこんなふうには撮らなかったでしょう。 |