28.香川京子の魅力が満載。 特に香川京子の“かかと”に惚れた!(危) 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-13 10:53:11) (良:2票) |
27.「雨月物語」に続くこれが溝口作品、2本目の体験です。ようやくこの美しい映画を観ることが出来ました。もっと早くに借りてきて観るべきでした。何という美しい映画だ!もう、その美しさときたらまるで水墨画でも観ているかのようなため息の出る程の美しさです。一つ一つのシーンのモノクロならではの美しさ、(この映像の美しさの前にはどんなお金をかけて、物凄いCGを駆使しようが絶対に勝てません。)そんな見事なまでの映像美とそして何とも哀愁漂う雰囲気の物語、全てが本当に美しく、これぞ正しく日本映画の良かった頃の芸術品、まるで美術品を観に美術館へでも出かけているような感覚になりました。これ程美しい映画を観たことはないです。そんな溝口監督と日本映画が誇る最高の名カメラマン、宮川一夫撮影監督の二人の強力タッグによって撮られたそんな素晴らしい映画です。何だかまた他の溝口監督の作品も観たくなりました。今度は何を借りてこようかなあ? 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-07 18:10:26) (良:2票) |
26.なんという不条理。、、、、長谷川一夫は実存の顕現であり、これはカミュよりもカミュ的である。、、、、、などという意味不明な冗談はさておいて、、、、、日本の文化に少しでも関心があるという場合は、、、商家の家の造り、日々の暮らし、親類関係の意味、身分構造など、必見!!、、、そして昔の日本の人たちが、どのような意味世界に生きていたのかということが、深い同感的想像力と、美事な様式美で描かれていると思いました。 【王の七つの森】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-06-06 10:51:24) (良:2票) |
25.ちょっとしたボタンの掛け違い、解けるはずの糸は解けるどころか絡まるばかり、いつの間にやら火が付いてしまった恋の炎は消えるどごろは燃え盛る。これは根本的な近松の面白さなのかな。不義密通、禁断の恋は甘美な味がするのでしょうが、当時の連座制や縁座制によって一族郎党みな裁かれることに問題があるんだろうなあ。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-03-17 16:18:31) (良:2票) |
24.個人的には長谷川一夫はあまり好きではないのですが、ここでの彼は別格です。もっとも、おさんを演じた香川京子はそれ以上。ラストの馬上での、あの堂々とした表情。あれはまさに「女の強さ」に他なりません。あまりにもいい顔をしているので感動しました。スタッフワークも素晴らしく、特に宮川一夫のキャメラは絶品。残念ながら、劇場でこの映画を観たのは一度きりですが、モノトーンのグレーの階調の細やかさには驚きました。「水墨画」の様にと言いますが、この映画の映像はまさにそれです。画調に関して言えば、大映時代の溝口作品は日本映画史におけるモノクロ映像の到達点なのかも知れません。 構図も「おさんと茂兵衛が結ばれるまでは、二人の間に障子や柱、襖などの縦の線を入れた」と宮川が語っている通り、脚本の流れに沿っていて実に的確です。意図は完全に達成されていると感じます。そもそもワンシーンワンカットというスタイルも、芝居の途切れを嫌ったことから多用したものであって、溝口監督のキャメラワークは常に芝居本意。キャメラが勝手に動くことなく、あくまでも芝居に合わせて動かす。キャメラワークにしても、構図にしても脚本に沿っているからこそ、印象に残ります。画と脚本が合ってないと、迫力がなくなったり、情緒が消え失せたりと、メチャクチャになってしまうのが映画ですから、その意味では、単に奇麗で美しい画作りではなく、キャメラワークや構図によって物語を巧みに語る溝口監督の映像はやっぱり超一流です。撮影設計のほとんど全てをまかされていたと言われる宮川の功績も多大。「画が整い過ぎている」と評されることもある本作ですが、それもどこかこの物語の抑制の効いた脚本自体に起因しているのではないでしょうか。ただ、ラストはおさんのクローズアップで終わらせて欲しかった、という思いもあります。往復移動を用いてキャメラが引いてしまいますが、『祇園の姉妹』のように極めて主観的な「大写」で終わらせても溝口監督らしくて、より感動できたような気がします。なにしろこれは「女の強さ」を描いた女の映画であって、主役はおさんなのですから。 【スロウボート】さん 8点(2004-03-07 20:51:45) (良:2票) |
23.○死がエロティシズムを昇華させる。 ○刑死とは言え、これはあきらかに心中。まさしくチカマツ。 【火蛾】さん [DVD(邦画)] 10点(2015-04-26 09:49:18) (良:1票) |
22.素晴らしい。おさんが逃げる茂兵衛を追いかけるシーンとか本当に凄い。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-08-31 19:20:43) (良:1票) |
21.一言で言うと「衝撃的」だった。これ程までに美しく洗練されている構図は観たことがない。本当の意味で映像美とは、こういうものなのだろう。溝口映画が賞賛される理由がよく分かる。「マトリックス」ファンの人にも是非観てもらいたい(マトリックス・ファンの人がこのページを見ているかは疑問ですが・・)。 【STYX21】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-09-18 10:21:57) (良:1票) |
20.近松の心中ものかと思って観ていたが心中はなかった。期待というか予想とは違ったが、美しい川辺のシーンでお互いの思いを確認し合いともに生きていく決心をするシーンはとても気に入った場面だ。最終的には悲劇となるのだが、映像の美しさ、仕草の美しさ、そして女性の美しさ!が印象に残る作品であった。好み25/50、演出12/15、脚本8/15、演技8/10、技術8/10、合計61/100→6/10点 |
19.近松門左衛門に井原西鶴を取り入れ、さらに脚本家の依田義賢の独創を加えて作り上げられた、非常に緊密な脚本。 驚くべきは、その緊密な脚本を芸術にまで押し上げた溝口健二の腕前。 映画に芸術という言葉が当てはまるなら、まさにこの映画がそれでしょう。 溝口映画にしては晦渋さがなく非常に口当たりがよい。 溝口映画初心者にはうってつけの作品といえそうだが、それにもかかわらず、芸術的な完成度はとてつもなく高い。 問題なく10点と言いたいところだが・・・・・これを他の監督が撮ったなら何の問題もなく10点でしょう。 でも、溝口映画としてみたら、非常に天の邪鬼な言い方になるかもしれないが、きれいすぎる。 「祇園の姉妹」や「西鶴一代女」のように、荒削りだろうがなんだろうが破綻もかまわずぐいぐい突き詰めて行くような、溝口独特の気迫と言うか執念がやや薄い。 きれいすぎるというただその一点のために、大溝口に敬意を表して、10点に限りなく近い、辛口の9点。 【kinks】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-11-20 23:39:18) |
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18.溝口作品5本目の鑑賞ですが一番よかったです。原作未読ですが、ストーリーの面白さに引き込まれるだけでなく、当時の社会規範、身分制度、生活様式、人々の価値観がリアルに伝わってきます。製作年代も古く時代背景は江戸時代ですが、共感度が高かったのかとても身近に感じられる映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-05-23 16:28:04) |
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16.初めて観た時は、主人公2人の逃避行ばかりに目が行っていました。久々に観てみると、周りの人たちの人間ドラマにも目が行くようになりましたね。独りよがりで保身ばかりの奴も入れば、「あんたたちの気持ちはよう分かる」と言いつつも密告する奴もいる。自分の都合のいいように事実をねじ曲げ地位を得ようとする奴もいる。茂兵衛と父親とのエピソードは一番好きです。映画の中では登場しない母親は???などと想像もしてしまいます。いろんな登場人物がいるけれど、彼らは彼らで当時の社会の中でなんとか生きていこうとしてたんだろうな。だからこそ2人のラブストーリーが引き立つんでしょうね。下手なラブストーリーだと、主人公2人だけで盛り上がって、脇役は主人公を邪魔するだけ、みたいな作品もあるしね。そんな簡単にも割り切れられない、群像劇としても面白い映画です。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-02-06 17:35:24) |
15.宮川一夫のモノクロが素晴らしいです。 湖に船でこぎ出すシーンや、竹やぶの中などとても美しいです。 テーマはメロドラマ、今なら不義密通ではりつけになっていたら毎日誰かがどこかでですね。^ ^ 【KINKIN】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-02-18 15:58:48) |
14.メロドラマのひと言では片づけられない、情緒溢れる作品。 その奥ゆかしさと清らかさに、思わず心を打たれてしまう。演出や映像に関しては、 溝口作品の中では及第点といった印象を受けたものの、キャスティングが抜群によかった。 進藤英太郎と小沢栄のバイプレイヤーぶりも光っていたが、 やはり長谷川一夫演じる茂兵衛の誠実なキャラが、とても印象に残っている。 皮肉めいた結末ながらも、爽やかとさえ思わせるラストのカットもいい。お薦めの逸品。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-09 02:28:58) |
13.舟で漕ぎ出すシーンの美しいこと。心を奪われるとはこういう画のことを言うのでしょう。日本人に生まれてよかった。 【ジャクリーン】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-07-17 15:00:45) |
12.この作品を見た時、昔見たドラマの台詞を思い出した。「並々の恋は離れれば炎は消えてしまうが、並々ならぬ恋は離れれば離れるほど激しく燃え上がる。それは、風が吹くとロウソクの火は消えてしまうが、火事は燃え広がってしまうように・・・」許されぬ愛の逃避行は今では珍しくもないかもしれないが、時代劇で見ると凄まじいインパクトとなる。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-17 22:37:31) |
11.古いけど新しい。 最近の日本人監督も見習ってほしい。 【がみがみ】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-07-18 19:23:07) |
10.今作に触れて、【 「肉欲」 という、即物的で衝動的な側面 】 と 【 「支配体制」 に統制される 「個」 】 という 近松門左衛門作品を鑑賞してゆく上での、2つの新たな鑑賞側面を発見することができた、極上の映画体験となりました。 制限文字数で語りきれず、完成版はこちらまで ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-51.html 【マーク・レスター】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-08-03 21:57:27) |
9. つまらない映画ばかり続いたときは、古典映画に切り替えるに限る! いつの時代も悪人ばかりがはびこる世の中。自分の衝動を抑えることができなくなった主人公に観客としてストレスを感じるが、結局はその結末に共感せざるおえない。そんな作品を数多く作り続けた近松門左衛門は改めて凄い劇作家だと思う。この人、世界的にはどれだけ知られた存在なんだろう? 【クロエ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-26 08:00:28) |