14.へなちょこボクシングや、へんてこカラテとの、異種格闘技戦の火花を散らし、ますます妖怪映画(?)への道を突き進む三四郎シリーズ。冒頭の不良外人とのやりとりなど、細かいカットによるコミカルな演出がなかなか楽しかったりします。特に、新弟子の左文字が入門後、徐々に上達していくのを表現する場面での、見事なまでの手抜き、いや違った簡潔さ、これにはつい笑ってしまいました。クライマックスの雪山での死闘、なんでわざわざこんな場所で戦うのか、と言えば、それは「クロサワ映画だから」としか答えようがないのですが、今作の場合、敵役のカラテが、できそこないのカンフーみたいにぎこちなく、観ようによっては「あー、極寒下のロケが過酷過ぎて、体がかじかんでこんなにギクシャクしてるんだなー」とも思えてしまうのですが(笑)。三四郎シリーズ、この先もっと続編が作られてたら、どこまで“壊れて”いったことか、気になりますね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-11-24 07:28:15) (笑:1票) |
13.2015.05/09 鑑賞。続編はさすが黒澤でも劣るのか・・。藤田進が純な姿三四郎を好演も今の時代ではもてないだろうなあ・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-10 16:18:14) |
12.原作がまだまだ続いているし、人気がでたので続編はいやいやでも作らないといけないのはわかるが・・・ねぇ、仕事を選んで下さいよ。黒澤監督・・・って言いたいです。 【min】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-24 20:19:00) |
11.開巻まもなく、横暴なアメリカ人水夫を三四郎が海に叩き込む場面。ああ、これってフライシャー兄弟のアニメ「ポパイ」じゃないか! そして、怪しげな日系人(だったかな)プロモーターが主催する異種格闘技の会場。リングサイドで歓声やら野次をとばす外国人観客の姿と、強烈なライトに浮かび上がるリングなど一連の描写は、ほとんどアメリカ映画そのもの! ・・・日本の敗戦の年に公開された「戦意高揚映画」だというのに、本作には驚くほど「ハリウッド映画」のテイストが満ち満ちている。しかも、まるで後の白戸三平の劇画に登場してもおかしくないほど強烈(であるとともに漫画チック)な柔術家兄弟のキャラクターをはじめ、ここには、他のクロサワ作品にはない特異さがたっぷり盛り込まれているのだ。 前作の好評を受けてしぶしぶ撮ったというこの黒澤監督の第2作は、しかし、この未来の巨匠が他の作品では決して見せなかったような、「B級娯楽映画」に徹したことによる魅力に満ちあふれている。お仕着せの企画なんだから、俺様の好きなように撮ってやる! といわんばかりに、前述のアニメやらボクシング映画やら西部劇の決闘場面やら、とにかく「アメリカ映画」のスタイルをこれでもかと踏襲することでデッチ上げたことは、何よりその画面そのものに現れているだろう。クライマックスの雪原での対決場面も、ほとんどバカバカしいくらいデタラメじゃないか。「面白けりゃいいんだろ!」という若きクロサワの声が聞こえてきそうだ。 だがしかし、これが実に面白いのだ。後年、『用心棒』といった西部劇テイストの映画を撮っても、ここまで「自由」じゃなかった。もちろんやっぱり超面白かったけれど、あの作品には(他のクロサワ作品がそうであるように)どこか「傑作」であることを義務づけられたような、そんなどこか重苦しさがあった。でも、そんなことなどお構いなし、おまけに敗戦濃厚な戦時下の空気なんぞもどこふく風といったクロサワの「B級」映画は、今見ても実に軽やかで、才気にあふれ、面白いのである。 もし黒澤明が、世界的巨匠ではなく、この『続・姿三四郎』のような映画づくりの道こそを進んでいったなら・・・。この“If”に思いを馳せられるだけでも、本作は貴重この上ない1本だと思う。 【やましんの巻】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2010-02-26 19:21:58) |
10.三四郎のその後もきちんと描いて欲しかった。 敵役にもうちょっと悪役としての凄みが欲しかったかなぁ。 それにしても三四郎の柔道は凄まじい殺傷能力ですね。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-08 13:40:51) |
9.斬新な?表現方法がいくつか心に残っているけれど、肝心の内容はというと……。姿の心は晴れたのだろうか 【ようすけ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-05-11 22:11:30) |
8.前作の源之助に比べると、この鉄心&源三郎コンビはどうみても小物。しかも中盤からラスト手前までぷっつり姿を消すので更に影が薄い存在に。三四郎にしてもなぜ破門を覚悟の上で彼らと戦わねばならなかったのかがよく分からん。いろんな意味で無理がある続編です。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-15 21:31:46) |
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7.前作品より緊迫感はちょっと少なめで見所はあるともいえるが、心に響く言葉は前回のほうが多かった。 人の道とは寸分たがわず真っ直ぐ進むものがよいのではなく、見た目には曲がっていても遠くから見れば真っ直ぐなのだという坊主の教えは結果どうなったのか最後がとても気になる。 【Jane.Y】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-09 09:40:38) |
6.前作同様おもしろいです。三四郎の笑顔がいい。スパラーとの戦いってのはちょっといらないかもだけど、月形龍之介が実に素晴らしいです。コメディでもいけるんじゃってくらいのあの唐手…。それでいてギラギラした魅力もある。雪山の対決の表情がよく見えないのが残念。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-18 22:06:08) |
5.黒澤映画で唯一の正統派続編モノ。あんまり印象にないなあ・・・。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2005-07-27 17:17:54) 《更新》 |
4.東宝の横車で無理矢理作らされた続編なのに加え、戦時中ゆえ国威高揚色を強要されたことで、黒澤御本人もあんまり気に入っていない旨のコメントを残している本作。ま、確かに前作と比較すれば新鮮味も無く、やや見劣りする出来なのは否定しません。が、いくら気乗りしなくてもせめて観客を楽しませるモノに仕上げようという黒澤の強いプロ意識が全編に漲っており、続編としては充分に及第点をクリアしていると感じました。殊に源之助が三四郎を訪ねる場面に見られる”漢(おとこ)”同士の友情、自分自身の強さに嫌悪さえ覚え苦悩する三四郎の描写など矢張り「上手い」と唸らされます。とは言え、監督自身が「乗っていない」影響はアリアリです。例えば前作を超えるインパクトにしようと米人ボクサーとの賭け試合や鉄心&源三郎兄弟との雪山での決闘を据えたプロット。確かに派手なので一見狙いは達成されているかに思えますが、デビュー作に込めた気概は感じられず、深みに欠けていた気がします。特に源三郎は河野秋武の怪演も相俟って結構面白いキャラクターになりそうだっただけにラストは拍子抜けでした。残念。 【へちょちょ】さん 7点(2004-10-11 00:16:31) |
3.前作は柔道対柔術でしたが、今作ではより総合格闘技化しています。日本人対米国人というのは外せなかったんでしょう。武道かエンターテイメントか、現在も問われる問題ですね。柔術家がリングに上がる様は曙がリングに上がるのを思い出させる。ただラストがあまりに尻切れトンボな気がします。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-02-08 14:58:56) |
2.敵兄弟は48時間2の元ネタ?アメ公が前座というのは本宮系劇画の源流?色んな所に影響与えてるんだなと思いました。ラスト雪山中の決闘で画面が平べったくなってしまったのが残念。 【番茶】さん 7点(2003-12-17 21:13:20) |
1.人気スポ根ものの続きものということで、いやいや撮ったそうですが、続編としてはこんなものかなといったところです。敵の兄弟の弟の怪しさが結構つぼにはまりました。 【のほほん息子】さん 4点(2003-10-31 03:00:13) |