60.他人には教えないで、こっそり心の中にしまっておきたくなるような作品。胸を打つ美しいセリフが随所にあるのは、やはり古典ならではかと思います。ジャン・バルジャンが改心したのはキリスト教的な神父の慈悲のお陰ですが、この映画ではあまり「神」が強調されてないあたりが好感もてます。と言うのは「神」と言う絶対的な規範に自分を預けてしまうのはちょっとズルな気がするからです。彼は相変わらず弱い人間で迷いの中にあり、気を許せば楽な道を選んでしまいそうになります。けど、その都度心の中に「銀の燭台」を灯して自分自身に問いかけ、必死で正しいことをしようとするわけです。自らの弱さを努力で克服するこの映画のジャン・バルジャンに私は共感します。(良評価くださった方、ご免なさい。内容少し変更してしまいました。お許しください!) 【黒猫クロマティ】さん 8点(2003-09-16 11:27:43) (良:2票) |
59.中世モノは苦手だが、意外と退屈せずに見ることができた。重い刑罰を受け、脱走を図った囚人の何かスッキリしないハッピーエンドとでも言うべきだろうか。人生はやり直しがきく。そんなメッセージ性もあるだろうか、ただ、一筋縄ではいかないこともさることながら、改心した主人公を追い詰める警部の執念や、主人公の最後の含み笑いはどうも後味が悪いし、ともすれば醜い描写にも思えた。正義に固執しすぎか。しかしクレア・デーンズはカワイイね。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-21 21:03:04) (良:1票) |
58.この映画で泣きました・・と言っても、まだ前半で! まるでベンハーのようなくだり。感動するのが早すぎた・・ 実はシャインのジェフリーラッシュ目当てで見ました。 うまい!うますぎる・・ 私は彼がこんなに嫌なやつを演じきれるとは思ってもみなかった。 シャインでは父におびえる天才ピアニスト。 このレ・ミゼラブルでは悪徳警官。 この役以外にやったことがないと思えるくらいはまっている。 同じ人とは思えない・・もちろん主役のシンドラーことニーソンもうまいけど、 うまさが違うというか相手が悪い。 もうひとり光ってたのが、ユマ・サーマンでしたが今をときめくキルビルの。 熱すぎる。うまいんだけどね。私はクレア・ディンズの方を押していました。 この映画は舞台劇でも有名で、リメイクものです。 史劇が苦手なのではないのか?・・ いやこれは真面目な映画だし時代的にはまだまだ。 歌わないから大丈夫です(笑)不幸のどん底で吼えのし上がる・・ そういうのは大好きです。不幸のどん底で歌いだすと気が散るから。 ラストがまた美しいです。作りすぎの感もありますが・・ 【アルメイダ】さん 8点(2005-02-25 07:07:35) (良:1票) |
57.主人公のジャン・バルジャン、改心して多くの人助けをしながらも警部に追われ続け、苦労の連続で大変そうだった。ジャベール警部もジャン側から見るととても憎々しいけど(ジェフェリー・ラッシュの顔が怖いからでもあるかも)、法を守るっていう自分の正義を頑固で(クソ)真面目に貫き通した人だと思えた。でも、だからこそ(少なくともこの頃の)法律が必ずしも正しいものじゃないことを思い知らされた気もする。今がどんな人間かは全く見てもらえず、どんな罪でも一度犯罪を犯すと一生悪人にされてしまうなんて(ジャンは、パンを一つ盗んで19年間投獄されたのか)。ファンティーヌ役のユマ・サーマンの熱演にも感動しました。ミュージカルを観たこともあるけど、悲しい一生に終わってしまう彼女のエピソードが自分はいちばん印象に残ってる。いつも重く雲が立ち込めていて暗い雰囲気で、終わり方もどこかスッとはしなかったけど、いい作品という感じでした。いつか、歌の入ったミュージカルバージョンもできたらいいなぁ。いい歌がたくさんあるし、舞台ではもっと多くの人物が出てきて(コゼットの里親一家ももっと活躍する)コミカルで笑わせてくれる場面もあったり、場を和ませてくれたりもした。 |
56.キリスト教的な要素を多く含んだ作品だと思うが日本人の私が観ていても違和感が感じられなかった。どなたかがこのレビューでも仰っていた通り神の存在を強調しなかったのがその要因ではないだろうか。むしろバルジャンにしてもジャベールにしても個人の信念を貫き通した所にこの作品の素晴らしさがあり、この作品を身近なものにしてくれたのだと思う。この作品を通してのバルジャンの姿、ジャベールの姿はまさに信念によるものであり、色々と解釈されているラストのジャベールは、信念を貫き通したバルジャンと同じく、法を遵守するという信念を貫き通した一人の人間の姿と個人的には思いたい。 【ゆきむら】さん 9点(2004-08-20 12:56:42) (良:1票) |
55.人間らしさというか人間臭さが殆ど伝わってこない、ある意味無情な映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-03-15 21:16:03) |
54.ラストの身の振り方もジャベール署長が一番印象的だけど、「レ・ミゼラブル」という割にはジャン・バルジャンの苦悩や絶望、またコゼットと共にいる希望などの描写がイマイチじゃないかな。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-09 19:40:34) |
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52.ジャン・バルジャンとジャベールの関係を重点的に描いた構成は、重厚な印象でとても良かったと思います。 ミュージカル版はどちらかと言うと、愛を奏でる華やかさや切なさがメインの印象ですが、こういった重苦しい苦悩もレ・ミゼラブルの1つの側面ですね。 序盤から泣いてしまいそうなシーンがちらほらあったけどなんとか耐えましたが、終盤は流石に堪え切れず涙が溢れてしまいました。 いろいろと考えさせられるいい作品だと思います。 あと、証拠もないのに告発はしないという精神には感服しました。 日本もフランスの司法制度を少しは見習うべきかも知れませんね。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-06 13:41:00) |
51. あまり他との比較において評論するというのは、正しいやり方ではないかもしれないけれど、ミュージカル版と比較すれば、比較するほど良さがわかる映画。 あちらでは、どうしても駆け足になって底の浅いものとなったジャン・バルジャンとジャベールの人物造形がとても見事で、いろいろなことをじっくり考察しながら見ることができました。 あと、コゼットの女優さんが目がキラキラして可愛らしいのも好感度大 8点→7点 一旦購入リストからはずすため 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-15 15:26:06) |
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50.とても壮大で重厚な物語。人の心は変えられる。人の心は変われる。物語も映像も音楽も美しい。そして、後で印象に残るシーンが多い。何よりもジェフリーラッシュ。存在感ありすぎ。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-14 17:40:32) |
49.一場面、一場面が絵のような世界観が素晴らしかった。役者には差がありますね。メインどころは皆上手いけど、脇はどうってことない。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 17:08:25) |
48.ジャン・ヴァルジャンとジャヴェールを中心に据えて、よくコンパクトにまとめられた映画だと思います。これは、これで良いのかも。しかし原作を少しでも読んだ者には、あれもない、これもないで物足りないと思います。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-19 21:17:02) |
47.ロベール・オッセン監督版(1982)を見てからの鑑賞です。 オッセン版で不足と判断されたシーンを強化したという印象が強かったですね。 オッセン監督の方はジャン・バルジャンを終始中心に据えてるのに対し、この映画ではコゼットやマリウスの個性が正面に出てきています。それは悪いことではないのですが、その分ジャン・バルジャンの描写が薄まった感がありました。 これは個人の好みだと思いますが・・・。 オッセン版の淡々として多くを語らない映像の方が想像力をかき立ててくれるような気がします。 ジャヴェール警視が自ら死を選ぶシーンは難しいですね。 オッセン版ではあっさりでしたが、この映画ではその経緯を丁寧に描こうとしていますが、成功してるとは思えません。 根本的に不可解だからなのでしょう。 でもそれにチャレンジしたという点は評価していいと思います。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 18:57:46) |
46.随分前に見たのですが、かなり印象に残った映画です。 悪人は善人になれるのか、改心がテーマ。 この映画を見た後、とても考えさせられました。 【ひめ】さん [DVD(吹替)] 9点(2008-03-02 14:50:30) |
45.リーアム・ニーソンの物腰柔らかで情熱に溢れた演技に好感をもてました。 原作未読・舞台未見なので内容が凝縮された本作でも充分に楽しめましたが、是非一度長い長い原作を読み舞台も見に行ってみたいですね。本作の良さはそうして初めて解りそうです。 【黒めがね】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-06 20:37:11) |
44.イギリスでミュージカルを見てすっごく感動したので、日本でDVDを借りました。コゼットのイメージが少し違ったかなぁ。。あと、なんで、なんでエポニーヌが出てこないの??と思ったけど、テンポも良かったし、なかなか面白かった。でもやっぱりミュージカルは本当に感動して泣いたから、その感動と比べてしまうと普通かなぁ。。。でもやっぱり、単に先入観なしで映画として見た時人に勧められると思うので、7点献上。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-16 12:36:12) |
43.ええと、スミマセン、原作未読、ああも長いと、読むのに躊躇してしまいます。で、ついつい、こういう「適当な長さにまとめた映画」ってのに頼ってしまうのです。ホンマにスミマセン。「読むのが面倒だから映画を観よう」ってのは、我ながら情けない。しかし、この映画、そういう不純な動機を差し引いてもなお、観た甲斐がありました。実に雰囲気がよく出ており、まるで当時にタイムスリップしたかのような気分。さらに劇的ストーリーをこうサクサクと纏めてくれるのでは、目の離しようもなく、しっかりトリップさせてくれました。いや、ちょっとサクサクし過ぎな気もしますが、それでも、印象的なラストがしっかり映画を締めてくれます。ところで。葬列の場面で楽隊が演奏している曲、これは、ベルリオーズの「葬送と勝利の大交響曲」ですね。舞台となっている年代、1832年でしたっけ(?)、にこの曲が演奏されるハズはないのですが(作曲1840年)、「それでもこの曲がこの場面で選ばれている」、といこと。歴史考証という客観的必然からではなく、それを超えてでも、あくまでこのシーンにはこの曲が相応しい、と製作者が選択したことは、意識の片隅に置いておいてもよいかもしれません(とは言え、革命追悼のために作られた「関連曲」ではあるので、ちょっとベタな選曲、かもしれませんが)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-10 22:21:03) |
42.慈悲って素晴らしいもんだなぁ。あんな寛大な人にオレもなれたらな。しかしこれはホント急ぎすぎたっていうか短縮されてる感じがした。改心、逃亡、~革命、恋愛、テーマが多すぎ。でもあれ以上長くても見る気になってなかっただろうな。子供が撃たれて「パパ~」って場面で不覚にも涙がでかけた; 【lllだりlll】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-01-14 22:04:26) |
41.デンマーク人監督ビレ・アウグストの文芸大作第二弾(?)。話が有名な分、「愛と精霊の家」よりは面白く鑑賞できましたけど、物語に特別な新解釈も見当たらず、とにかく駆け足でストーリーを語っていく。3時間とは言いませんが、もう少し長くしても良かったんじゃないでしょうか。ところで、私にはジャベールが余り嫌な奴に映りません。彼は他人に対して非情ながら、清廉潔白の上、自分にも他人同様に厳しい男。正に法の無情さを体現すると共に、執行官として理想的だと思います。また、リーアム・ニーソンが空を見上げて浮かべるラストの笑みは私には良かったです、6点献上。 【sayzin】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-02 00:02:15) |