172.昔テレ東でヒッチコック劇場をよく見ていたので、監督の映像による状況説明の巧みさはここでも発揮されていて、改めてさすがだなと思います。ご近所の窓の中を双眼鏡や望遠レンズで覗いている主人公はかなりアウトな事をやっているのだけれど、まるで大きな壁に掛けられた数個の額縁の絵画を鑑賞する紳士かのように映らないでもないので、そこまで悪意を感じません。そういう所も巧い。通いの看護おばさんとの会話や美し過ぎる彼女とのイチャイチャなどからは、サスペンスというよりラブコメ要素を感じます。窓の中では各家庭のそれぞれのドラマが同時進行し、それを眺める主人公を更に眺める視聴者は、初見でもこの中のどれかの窓で事件が起こる事を予備知識として持っているので、予測しながらサスペンス気分を掻き立てられます。主人公の妄想、思い込みのような殺人事件の究明に、二人の女性と友人の刑事が動けない彼の代理で動きます。その過程でお嬢様育ちの彼女の女性目線の推理と、以外にもお転婆な行動から、結婚を拒否していた主人公が少し心を変える事になるというラストは、やっぱりラブストーリー、事件はそのお膳立てに過ぎなかったと思わせます。ずば抜けて美しい衣装とスタイルのグレースケリー、ラストシーンでヒマラヤの本から「やっぱりアタシはこっち」とばかりにファッション誌に持ち帰るお茶目なグレースケリー、これがこの作品の見所なのです。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-02 18:29:08) |
171.開始30分は本筋とは関係ないメロドラマ。 裏窓から見える殺人の疑問は50分を過ぎてから。 そもそも殺人の動機が何だったのか描かれてないし、ドラマの振幅の幅が狭いので退屈した。 ジェームス・スチュワートとグレース・ケリーは親子のように見えて凄く違和感。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-03 18:10:28) (良:1票) |
170.なんか久しぶりに見たけど、これはこれで十分面白い。 最近のサスペンスと比べる必要もない。 グレースケリーがどんどんと梯子を登ったり、 柵を長いスカートを払いのけまたぐシーンが、 快活でとても面白かった。 【プエルトガレラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-10-08 15:23:05) |
169.サスペンス映画って、人物の設定や場面設定をきっちりやっておかないと楽しめないんだけど、流石のヒッチコック。 看護師や恋人とのやや冗長とも思える会話を楽しみながら、自然に人物の輪郭がはっきりしてくる。 60年以上前の映画だけど、登場人物の行動にイライラしたり、ハラハラしたりしながら観ることができた。 ラストの見せ方も上手い。 グレース・ケリーも最高にチャーミング。 ただ、個人的にはカラーではなく白黒のグレース・ケリーに惚れ惚れしたかった。そこがなんだか残念。 |
168.Rotten Tomatoesでレーティング100%の裏窓。 秀逸。 随所に既視感を感じる映画でした。 それはつまり、それだけ多くの人たちにこの映画が影響を与えたということ。コメディからサスペンスまで幅広く。 【めたもん】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-01-17 13:58:05) |
167.基本的に向いのアパートが全部カーテンもなしに全開という要素にリアリティを感じなかった。 舞台設定は面白いと思うが、画替わりの無さや中だるみした脚本に辟易したしキャラの魅力も薄いと思う。 当時としては色んな要素が新しかったのは理解できるるが。 【Nig】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-08-18 01:51:25) |
166.これは映画館で観たい作品ですよね。上映当時観ていたとしたら凄く衝撃を受けたのは間違いない作品。 カメラワークが凝りに凝っているし、他室の人間模様もしっかりと作り込まれていて、椅子に座って映画を観る客がまさにギブスの主人公の視点となって覗き見る感覚を味わえるのだと思うと、映画館で観たいと思った。 当然、台詞はありえないので人の動作で作る訳ですが、これが巧いですね。カメラワークと照明のテクニックが遺憾なく発揮されている。 最近、サスペンスものを観ていたので、主人公が犯人に仕立てられてしまう、そういうのを予想していたのだけど案外普通にクライマックスを迎えた。部屋に忍び込むグレイスケリーの行動力にびっくりですわ。普通行くか? 【サーファローザ】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-05-04 07:52:59) |
165.同監督の他作品みたいに捻りがなく残念。設定の奇抜さだけが光る。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-03-11 21:34:44) |
164.映画を評価する際は、時代的に重要、とかではなく現時点で面白いかどうかが基準だけど、この作品のアイデアは映画史に残ると思う。 それでも、二度目の観賞ともなれば退屈、ということはアイデア勝負の映画でもある。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-05 09:33:24) |
163.これだけの場面で、これだけ見せることができるのは やっぱりすごいと思う。 |
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162.時代を感じさせるスローテンポのサスペンスでした。それなりに面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-29 21:45:33) |
161.サスペンスというにはラスト以外のんびりし過ぎ。電話の内容で殺人がわかってしまうのもどうか。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-21 09:11:48) |
160.色褪せない面白さ、いや当時だったらもっと面白かっただろう。ハラハラドキドキ感がもう「志村~!後ろ後ろ~!」状態です。骨折で動けない主人公のもどかしさに感情移入できるなら楽しめるはずです。そして何よりグレース・ケリーが嘘みたいな美しさ。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-05-27 03:40:52) |
159.対面するアパートの数々ある窓を通して、会話さえ聞こえない状況で四角の窓の絵だけでオムニバス的に相手先の生活を想像させる。それを主人公だけでなく、観客にまで参加させていることに巧みさがある。そして覗きという反道徳的で甘美な行為に誘っている。そして、犯人と目が合った時の見つかっちまったという狼狽までが、観客側にまで同様の衝撃を与えている。これまた巧い。50年以上前の作品なのでテンポが悪いのは仕方ないか。主人公とリザの小粋な会話はまたおしゃれさがある。グレースケリーは素晴らしく美しかったです。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-19 10:59:17) |
158.さっさとブラインドを閉めた部屋の住人は賢明だと思いました。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 13:42:20) |
157.やっぱりおもしろいですね。この映画を紹介するとき、ほとんどのシーンを一室内で撮影した、というのをよく言われます。正にそのとおりなんですが、まるでそんなことを感じさせない演出は見事というほかないでしょう。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-12-12 16:53:41) |
156.セットの箱庭を眺めているだけでも楽しい。 カメラは身動きできない主人公の視点に固定されているため、私たち観客も一緒に覗き見しているような気にさせられ、それだけに終盤になって窓の向こう側の男と視線が交わるシーンは衝撃的。 今さら言う事でもないけれど、演出の巧みさはやっぱりさすがだ。 【poppo】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-10-02 07:41:04) |
155.骨折して動けない男の部屋と、そこから見える世界を実によく描いている。ヒッチコックは、「レベッカ」で実在しないものの恐怖を描いた。それは凄く画期的であったが、これもまた別の画期的な映画だ。 窓から見える世界は、多少は音は聞こえても何を話しているかはわからない。「もしかしたら」の世界、それが「たぶん」に変わり、「きっと」に変わっていく。その過程が鮮やかで見ている私たちも主人公といっしょになって体験する。 看護婦と恋人それに友人の刑事、登場人物は限られているが、見える世界にいたセールスマンがこちら側の人間になって、クライマックスをむかえる。 DVD特典を見て、窓から見える世界のセット作りに感心した。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-20 03:49:34) |
154.箱庭セットが異様に面白いサスペンス。 主人公の室内から見える建物がパノラマのように丸見えで、いかにも作り物といった舞台が、 覗きという非道徳的な行為と、自分の部屋の中だって丸見えだろ、 というありえない状況を緩和してくれている。鑑賞者に心理的圧迫感を与えるという点では、 ストーリー展開、主人公の設定ともにうまい演出で、緊張感を最後まで持続させてくれる。 劇中のシーンは、ほとんどが主人公の室内と裏窓から見える風景だけ。重苦しい雰囲気に、 グレイス・ケリーの美しさが一服の清涼剤となっている。主人公は思い込みの激しい性格だが、 それも鑑賞者をミスリードするための、あえての設定なのかもしれない。 ストーリーよりも如何に鑑賞者を楽しませるか驚かせるか、ヒッチコックという人は、 改めて演出に力を入れる監督さんだと思った。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-26 10:47:00) |
153.もう10年以上前のことなので白状するが、中学生の頃、自室での勉強の合間の気晴らしで、窓から見える公園の様子を双眼鏡で眺めていたことがある。 住宅地の中の何の変哲もない公園なので、特に何があるということでは無かったが、それでもいろいろな人がいろいろな表情で過ごす様を“覗き見”することは、大きな声では言えないが好奇心をかき立てられた。 詰まるところ、この映画は、そういう誰しもが持つちょっとした「好奇心」を、仰々しく膨らませたサスペンスなのだと思った。 窓から見える近隣住人に対してふと生まれた「疑念」。それが主人公の中でどんどん膨れ上がって、自らを「危機」に運んでいく。 彼の「疑念」は正しいのか、間違っているのか。このサスペンスのハイライトはまさにその部分で、観客はその狭間で揺さぶられる。 アルフレッド・ヒッチッコックの「名作」との誉れ高い作品なので、期待感は強かった。 ヒッチコック独特の心理上ので緊迫感は流石だと思った。 ただし、「結末」については、他の同監督作品と同様に”物足りなさ”を感じた。 もう60年近く前の映画なので、一概に現在の価値観ではかるべきではないとは思う。 映画の手法としてこの映画が確立しているものの価値は揺るがないだろう。 しかし、ラストもう「一転」させてくれないと、現在の映画ファンは納得できない。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-09 12:13:16) |