165.希望の反対は絶望。その判断に戸惑うアカデミー作品賞。 【TERU】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-10-05 20:39:45) |
164.クリント・イーストウッドがボクシングジムの老経営者役。ウエイトレスのバイトで身銭を稼ぐ30代の女ボクサーが、強引に弟子入りを請い、イーストウッドもついには折れるという流れ。おそらく、終盤の展開があった上で、逆算して、感情移入やリアリティのための前半という位置づけなのでしょうけど、あまりうまく機能していないように思いました。少なくとも私はあまり感情移入ができませんでした。ボクシングという、スポ根の中でも王道中の王道を扱った割には、薄味というか、熱さをあまり感じなかったのですよね。タイトル戦の白熱は伝わってきたのですが、逆に言えばそれ以外が鈍くさいというか。母親役の人は、ある意味ホラーかよっと思うくらいゾッとするところがあって良かったと思います。(なんか林眞須美的な狂気が見え隠れしてゾッとしました)ただ、バランスを考えると、女性ボクサーがあまり特徴がないのと対照的に、このバカ家族が、特徴的にバカすぎて、リアリティが感じられないというのもあるんですよね。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-02-13 19:41:09) |
163.ヒラリースワンクが自身の代表作「ザコア」の次に選んだ映画がこれ。なんかものすごく役作りしてこの映画に挑んだんだとか。(←この文章の誤りを指摘してください【配点5点】) 孤独で癖のある2人が…という、毎度おなじみのイーストウッド節全開の映画。 たとえばこれと「グラントリノ」を観比べたときに、そのテイストが全く一緒なんですよね。 それはつまり監督の作家性がはっきりしていて安定感がある証拠でもあるわけで、同監督の映画が好きな人にはたまらないのかもしれません。 いい映画だとは思いますが、僕個人としてはこの彼流ヒューマンドラマにほとんど面白みを感じる事ができません。 何しろ主役2人の生活や感覚があまりに僕と違うんですよね。 それでヒューマンドラマと言われても「ヒューマン」として感じる基本的な部分が違うわけですからヒューマンドラマも何もあったもんじゃないわけです。 アメリカンな彼と日本人の自分ではやはり基本的な感性に違いがあるって事なんでしょうが、それこそがイーストウッドの作家性なわけですから、それはそれでいいんじゃないでしょうか。たまたま僕と相性が悪いだけです。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-15 22:43:07) |
162.かなりマイナーな題材をじっくり描いているが、楽しくは無い。 イーストウッド の作品は余韻はあるが、救いが少なくしんどい。 人生そのもので、もっと夢を見させて欲しい。 2018.08/28 2回目BS鑑賞。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-02 22:47:11) |
161.尊厳とは、生を戦うのではなく、生に対して戦うもの。 それは時に人の尊厳を傷つけ、人の尊厳をやわらげ、 癒やし壊す。 自他の尊厳の創生破壊を繰り返すうちに自分の尊厳が達せられ、 生に打ち勝ち、死に臨む。 ミリオンダラー・ベイビーをあえて35歳の誕生日に見て、 思うところは多くなくシンプルだった。 尊厳の貫き方、ほんの一瞬訪れるその時の生のために戦いつづけることだと。 【元祖】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2018-06-07 23:40:43) |
160.ミスティックリバーに続き決してハッピーエンドにはなれない重厚な人間ドラマ。 全体的に暗く重い展開だがモ・クシュラの意味が最後に響き照らしたように見えた。尊厳死に賛否両論かと思うがアカデミー賞受賞も納得の作品。 |
159.筋立て自体は特段目新しいものではなく、むしろ古典的な部類に属するが、それを作品として忘れがたいものにしているのは、卓越した演出のセンスと、主演3人の陰影をたたえた濃密な演技、そして絶妙な音楽と照明。内容の各論を逐一突っ込む以前に、「映画」として非常に心地よいし、だからそこを評価したい。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-08-27 01:29:46) |
158.可もなく不可もなく。偏屈なオヤジが経営するボクシングジムに女性が頼み込んで入門。コーチと共にボクシングで駆け上がっていくのだが。特にオチがあるわけでもなく、序盤が面白かっただけに残念な作品。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-04-16 08:46:19) |
157.ボクシングシーンはそれほどインパクトがなく、後半も陰鬱な雰囲気が先行してしまい、感情がついていかない。もっとマギーに絞って丁寧に描いて欲しかった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-22 00:37:33) |
156.これほど絶望感と喪失感を感じる作品は無い。 娘の下半身不随で、家族が一つになってやり直す、、、 そんなテーマはイーストウッドには無かった。 愛と命と人間の尊厳、それがテーマだろう。 重くて二度と見たくないが、DVDに残すことにした。 【たきおか4号】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-07-26 12:29:13) |
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155.印象に残っている映画だったので再鑑賞です。マギーの家族関係の描写や彼女の最後の試合となってしまった反則相手への裁定に違和感を抱きますが、宗教や尊厳死思想を超えて10年経っても十分心に響く内容です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-18 22:24:51) |
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153.スポーツとは相手の尊厳を奪いそれを自分のものとする戦いだ。この競技は屋内で行なわれる。本作では、親密な場は室内の人工の光で描かれ、そうでない場は屋外の陽光のもとで展開する。競技者にとって屋内の世界が「本気」、外の世界が「とりあえず」ってことなのか。まあ、映画ってものが人工の光の極致なんだけども。モーガン・フリーマンがダントツでよく、若造のデンジャー君もいい。どうしてこの監督の映画は、こういつも陰鬱に進むんだろう。ディズニーランドの場など、ちと過剰な展開の気がした。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-30 09:31:31) |
152.単に救われないから嫌ということではなく、ここまで悲惨なラストにして何を言いたいのか?よくわかりませんでした。 イーストウッドは監督として最も勢いがあった頃なのか、やりたいように作れたということでしょうか。 主人公の家族にしても、よくぞ憎たらしいキャラクターを集めたものです。 彼女の熱演が光っていただけにストーリーについて非常に残念に思いました。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-12-26 21:42:29) |
151.これもイーストウッドの傑作の1本。イーストウッドとヒラリー・スワンクの交流が素晴らしい。しかし最初から不幸なラストが前フリされているが、ラストがイマイチ釈然としないのはグラントリノと一緒。ヒラリー・スワンクの家族の描き方も類型的。母親、兄弟がクズだけど娘だけ家族思いの頑張り屋さんって設定無理あるね。非常に重い内容で素晴らしい映画と思うが、こういうリアリティがない設定は残念です。 【仏向】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-17 09:54:48) |
150.マギー苛められすぎ。百歩譲ってラストは彼女の尊厳を守った、という解釈があるのも分かる。ただもう鬼畜みたいな家族の描き方が嫌い。女性週刊誌みたいなあざとさ。げんなりする。こんなに分かりやすくしなくてもいいですって、監督。 【tottoko】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-09-11 01:10:16) |
149.スポーツものかと思ったら、完全に人間ドラマだった。 前半と後半の色合いがかなり違っていて、正直戸惑ったというのが素直な感想。 テーマに関しては、まあ難しい問題だよね。鑑賞者の判断に任せるという部分もあるのかなと。 配役に関してはまったく問題なかったです。三人とも良かった。最後まで安心して観れた。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-02 04:06:20) |
【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-06 13:53:37) |
147.クリント・イーストウッドとマギー、そしてモーガンフリーマンの演技に脱帽。そして物語がワンシーンごとの積み重ねで観る人を惹き込んでいく。最後のシーン、イーストウッドとマギーの関係は、師弟を超えて親子のようだった。イーストウッドがどこかの街ででレモンパイを食べながら穏やかに余生を送っている事を望む。 【珈琲時間】さん [地上波(字幕)] 9点(2011-03-16 21:45:55) |
146.何ともやりきれない。 ここまで世の中の不条理な姿を描いた作品は見たことがない。 ガソリンスタンドで向かいの車の中にいる犬と戯れる少女に微笑む笑顔が忘れられない。 【ナラタージュ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-27 23:33:08) |