1.桃しゃ~ん、お先に書かせて頂きやすよ~ん。これは簡単に言うと、黒人が主人公の西部劇。映画史には詳しくないのだけれど、確か公民権運動やブラック・パワーの台頭によって映画でも黒人が主人公の作品が多く作られるようになった時期があって、多分これもその一つなのかな?とは言え、「良いモンの黒人・悪モンの白人」みたいな視点は思ったより薄くて(全くない訳じゃないけど)、それよりも重点を置かれているのは、大切な馬を取り戻すために旅をする主人公とその幼い息子の交流(原題“A MAN AND A BOY"にはそれが表れている)。時には厳しくし過ぎたり、反発しつつも固く結ばれている親子の絆が感動的。あと、後半で出てくる年老いた強盗犯の黒人と主人公の息子が「誘拐犯と人質」という立場であるにもかかわらず時折心を通わせる所も良かった。全体的に粗いつくりではあるけれど、良い作品だと思います。