49.単なる原発反対作品ではないのが良い。本当に怖いのは、原子力そのものよりも、それに関与する人間の心理なのであるが、この映画はそれをきちんと描写している。だから、内容に普遍性があり、20年以上経った今見ても面白いのである。主人公がヒステリックでも超人的でもなく、普通に冷静にきちんと段階を経ているのも、説得力を高めている。●再見して気づいた点。専門用語の数々を、見る側が理解できるかどうかとかいらん配慮なく、随所にちりばめているのが良い。登場人物のそれぞれが、自らの任務一直線(私生活の描写ほとんどなし)。だから、緊張感が最後まで途切れない。現実の厳しさや壁の高さと、それでも前を向く意志の力を同時に表現し、そしてさっと切り上げるラストも絶妙。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-06-24 03:16:52) |
48.福島の原発事故が起こった頃は、日本での原発事故は巨大地震や津波など想定を超える大規模な自然災害によって起こるものだとばかり思っていた。しかしこの映画では、人為的災害によっても起こりうると改めて感じさせられた。原子炉を構成するほんの一部の部品にも粗悪なものが紛れ込むと大変になる。最近の日本では名の通った一流大企業の品質検査データ改ざんが起こっていて、大変恐ろしいことだ。映画は発電所内の対応がとてもリアルなのに対して、TV側の対応はちょっと現実離れしているように思った。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-12 21:13:44) |
47.割と古い作品だが、社会的問題の隠蔽工作を企てる恐ろしい作品だった。証拠隠滅のためなら、殺人も厭わないという、まさにハラハラ出来る快作だ。東日本大震災の東電原発所長、東電、メディアが三つ巴で牽制しあい、なかなか真実が報道されなかったのを思い出した。この作品がいかにリアルなものであったかと思う。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-15 04:40:09) |
46.要点を早く喋れ、早く! 手に汗握りました。技術者・経営者・テレビ局 三者のせめぎ合いが見応え満点でした。 |
45.画像は古く年代を感じさせますが、サスペンスたっぷりの社会派告発映画です。2度目の鑑賞で今回は東日本大震災後でした。同じ事を身近に体験しないと当事者の思いは真に共有できないと痛感させられます。この中での企業やメディアのやり取りを見ていると今も昔も原発に関わる状況は殆ど変っていないように思えます。我々自らの繁栄のためには国や企業に対して体制側でない監視システムが重要で、それにはメディアの役割は不可欠だと思います。多くの人の行動に影響を与えているメディアには、あくまでも客観性第一の姿勢で臨んでいただき、こうあるべきだ式の意図的な報道だけは避けてもらいたいものです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-27 08:58:35) |
44.原発を巡る利潤と派生する圧力を描く原発問題入門編のような映画。メルトダウンによる恐怖と、目先の利益追求に血眼になって口封じに走る人為の恐怖と、はてどちらがより恐ろしいのやら。30年以上も前に提示されたこの問題、もうずっと人類は取り組み続けてて、けれど原発所員の発した「孫に暖房はいらないのか?」の問いにいまだに答えられずにいるんだ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-26 23:59:38) |
43.最後は怒りがこみ上げわななきます。淡々と描かれていますが、すばらしい映画です。ジャックレモンがまたいい味出されていて、本当に考えてしまうことが山ほどです。さすがに今はあんなに細いパイプ一本で、ってことはないでしょうけれど、、、まったくもって恐ろしいことです。未見の方は是非! 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-23 15:09:21) |
42.この発電所のえらいさんは金の為ならなんでもありです。こわいこわい。 このTV局のえらいさんもスポンサーのいいなりです。こわいこわい。 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 8点(2012-10-20 22:59:55) |
41.この時代は仕事に追われ映画を観る機会も無かった。 この作品も観たかった一本。今も毎日同じような出来事が起きている。 最近のスピード、目まぐるしいカットでなくじっくり観れる演出。3大俳優の演技も、題材も良かった。フォンダのキャスター役good。 2011.12/06 2回目鑑賞。2011.3/11東日本大震災と福島原発メルトダウン事故が想定外とは言わせない。まさに30年前に警告が・・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-06 21:35:37) |
40.今観ても古さを感じさせないテーマの社会派サスペンス。 ある事故に直面したTVクルー、会社側、現場技師と、三者三様のそれぞれの立場、 描写がバランス良く描かれ、見応えのあるドラマに仕上がっている。 キャスティングに問題はないが、特に技師役のジャック・レモンは良かった。 昔の作品に出ているおちゃらけた役より、こちらのほうが全然いい。 演出と映像がちょっとショボいのが残念。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-08-18 19:26:49) |
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39.原発の勉強のために観たが、鑑賞後、日本で起きている事態が怖くなった。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-03-15 20:38:33) |
38.サスペンスとしても社会派ドラマとしても良質な映画。 【akila】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-08 18:38:49) |
37.カトちゃんに見えてくるけど、ジャック・レモンの演技は素晴らしい。レモンのカーチェイスは珍しいので必見! 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-11 16:11:12) |
36.パニックものかと思って見始めたら違ってた。30年前の作品なのでセットなどはどうしても古くささが否めないもののストーリーの本質は現代の社会においても実際に起こり得る可能性のあるリアルな内容でした。しかもCGなど派手な特殊効果がない分、俳優陣の迫真の演技力が際立った。今、同じような内容で作られるとしたらジャックが崩壊寸前の炉心まで行って放射能の漏れてる中で修理し死亡最悪の危機は回避され、ジャックは自己犠牲の英雄となって万々歳みたいな作品になるんだろうなと思いながら見てた。って、どこかにそんな作品あった気がするけども。 【時計仕掛けの俺んち】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-08-25 05:26:14) |
35.「もんじゅ」事故でのビデオ隠しやら自主点検データ改ざんと、全くもう、日本の原子力業界はこの映画見てないのか、さもなきゃ逆に隠蔽方法とか見習ってんのか?ってくらいに、映画通りの現実がごろんごろんと転がっている世の中ではありますが、これは単純に「原発反対!」とかいう映画ではないですね。コントロールされ、隠蔽される情報、市民から見えない不透明な闇の恐怖。それが多くの人命を危機に晒す事なら尚更恐い訳で。政府や企業の隠蔽体質や、マスコミのモラル低下を見てると、この映画、今の日本にこそふさわしい内容だと思います。それにしても、この映画のマイケル・ダグラスは今のぎらぎらした彼とは全然結びつかないなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-27 13:38:41) |
34.スター俳優が出ていたのでぎりぎり見られましたが、なんだかTV映画っぽいカットが入ったり、無理が多い展開には古臭さを感じました。今ならこんなストレートには描かないで遠まわしにするんでしょうね。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2009-04-26 07:45:52) |
33.70年代には、国家や企業に対する個人の戦いが描かれたサスペンス映画が多く存在します。しかし「カサンドラ・クロス」「カプリコン1」などが、娯楽性に突出しすぎてやや荒唐無稽な設定に苦笑させられてしまうのに比べ、本作は違います。原発事故の恐ろしさ、ジャーナリズム論とは何かを描いた社会性、そしてゾクゾクするようなスリルを観客に与える娯楽性、どちらにも長けた決定的名作ではないでしょうか。J・レモンとJ・フォンダの勇姿はもう忘れられません。演技でこれだけ人を感動させることができるのか、と震えました。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-03-06 03:55:17) (良:1票) |
32.世界中で似たようなことが起きているのかもしれない。情報さえ操作できれば隠すことなど簡単なことだ。原発に賛成・反対とかではなく、何年たっても問題提起に成りうる映画。ジャック・レモンはさすがだ。 |
31.演技はうまいが、ハラハラもしないし、あまり面白くもない。スリーマイルがあったからこその映画だと思う。 【θ】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-12-18 19:18:15) |
30.凄い!!レモンの演技力につきる!。久々に見ごたえのある映画だった。 |