5.ラブシーンが最も好きな映画は?と問われたら私は迷わずコレ、なのです。
また、恋愛模様よりもっと心揺れるのは、「我が子でない我が子、を見つめる母(=生んでない母 or 育ててない母)」が出る映画なのです(「欲望の翼」「パリ、テキサス」とかいいよねっ)。なので本作はもうたまりません。
登場人物すべての気位、愛情、弱みにも共感できて感動します。
ただ終盤、彼と彼女と義妹の本音や苦悩の描写が少々足りないので、ことの運びがあっさりしすぎます、惜しいなぁ。まあそれでも最初から最後までとにかく(スモークたきまくっててもいいの)室内や雪景色など、映像が美しくて美しくて・・見つめてるだけでシアワセ・・・。19世紀のコスチュームをほとんど着たきりのソフィー・マルソー、でもパーフェクトな美貌! 私はオーバーアクトな女優さんが好きですが、本作の彼女を見て、考えを変えました。娘や彼を見て表情を静かに変える演技がたいへん良かったです。脱ぐだけ女優じゃなかったのね、ごめんなさい。