4.キャスティングにビックリ仰天。キャスティング賞を差し上げたい。 ツンケンするシャーリー・マクレーンを口説くマルチェル・マストロヤンニのクサい台詞は歳を重ねてなおダンディな彼だからこそ見れるもの。 マクレーンと対立する垢抜けないキャシー・ベイツ、息子と対立する度肝をぬくファッションのマーシャ・ゲイ・ハーデン。 マクレーンの母親ジェシカ・タンディ(!)とその親友シルヴィア・シドニー(!)八十路超えのお二人ツーショットはお宝映像。 濃すぎる面々による波乱のホームドラマは落ち着くところに落ち着いた後味の良い作品。拍手であります。 |
3.葬式で始まり結婚式で終わる、ってことでコメディ。豪華キャスティングはどれも狂気を秘めてる役者で、S・マクレーンのヒステリー、M・マストロヤンニの夢遊、K・ベイツは『ミザリー』の記憶、J・タンディは『鳥』の記憶、まっとうそうなM・ゲイ・ハーデンが息子ともども半分狂った役で、いわゆる「ちょっと風変わりな人々」もの。それぞれに見せ場を与えてあるため、それぞれに少しずつ物足りなさを感じる。心の傷を乗り越える勇気、ってのはアメリカが繰り返し描くモチーフで、アメリカ文化を構成している底辺なんだろう、みんな立ち直って人生を生き始める。一人の男の登場が、ドローンと淀んでいた女子どもたちを生き返らせるの。それも強い男ではなく柔らかい男ってのが、この20世紀末の映画なんだな。時代設定は60年代末なんだけど。アポロ月着陸も歴史になったのか、と当時は思ったものでした。メッツ優勝なんてのも向こうではもっとピンと来るんだろう。時代を表すのに歌は使わなかった。「ミセス・ロビンソン」以外。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-07-08 10:06:24) |
2.シンプルで分かりやすいストーリー展開で結末もある程度読めてしまう作品ですが、長いようで短い、短いようで長い人生、時には人生の迷子になる事もある。そんな時にこそ前向きに生きたい、(これが難しいんですけどね…)そんな風に思わせてくれる映画でした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-03-28 14:58:32) |
1.父と見ていたら、父が「日本ではこんな熟年が堂々と結婚式までやる事なんて滅多にない。」とつぶやいていました。誰でもこういう迷子状態になる事はありそうだなぁと思う映画でした。 【無雲】さん 6点(2004-03-10 00:24:30) |