1.極濃!!この監督の濃さはとどまることを知らないのか。
演出が極めてヤバめなせいてで、神父の葛藤とか結構どうでも良くなってくる。
エキセントリックになる一歩手前のギリギリをついた映像と、倒錯した男女のギリギリ人間的な壊れ方。陰惨かつシリアスなストーリー展開なのに一歩引いた目線でコメディ的に描かれているので、観ている側まで鬱になるような事はない。全てが絶妙なところで線引きがされていて、さじ加減が少し違えば監督のオナニー映画だとか、ただの変態映画だとか言われかねないところだろうが、実は上質なエンターテイメント映画なのではないかと思う。
壮絶なシーンの迫力もさることながら、超シリアスなのに間の抜けた主演カップルに「おいおい、あんたらいい加減にしなさいよ」と、突っ込みながら楽しく見れる。
若干長く、グダグダな部分もあるが、ワンシーンワンシーンに、手が込んでいて決して退屈させない演出は素晴らしい。
この監督にしか取れないだろう唯一無二の一本。
ギリギリ正気のエグく滑稽な倒錯世界を覗いてみることをオススメしたいかもしれない。
苦笑いしながらお楽しみください(ゲロ吐いても責任取れません)。