6.イス取りゲームのロジックは秀逸で素晴らしい。
脱落したガヤにも重要な役割があるというのがよく出来ているのだけど、それが逆に1本の映画に纏める足枷にもなってる。
これが尺に余裕のある連続ドラマだったら名作になってたかも知れないけど、さすがにこれだけの人数の登場人物を描くのに2時間そこそこでは足りなかった印象。
信用した→裏切られた→助けたといった流れが淡白で、何故信用したのか、何故裏切られたのか、そして、何故助けたのかという深みが感じられなかった。
ラストのオチも予定調和で唐突感が拭えない。
どう考えても独り占めする方が得なのにね。
それにしても、キャストが妙に豪華で、それが逆にライアーゲームの良さを台無しにしてたような気がする。
タレントの格から言ってこの人が鍵を握ってるんだろうなという予想が悉く当たってしまう。
誰だかわかんないような無名なタレントはあんまり話に絡んで来ない。
もうちょっと意外性を盛り込んで驚かせて欲しかったですな。
あと、主要キャストの変更は大人の事情とかあって仕方ないのかも知れないけど、飽くまでも神崎直ということで押し通した方が良かったかも。
新キャラにしてしまったことで秋山との関係性は薄くなってしまったし、見た目ちょっと可愛い女の子なら誰でも助けるのかよ!って軽薄さも感じられた。
まあ、次回作で直と優が両方登場して秋山はどっち助けるの?!って三角関係に発展するなら土下座しますけどね。