もらとりあむタマ子のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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もらとりあむタマ子

[モラトリアムタマコ]
2013年上映時間:78分
平均点:6.71 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-11-23)
ドラマTVの映画化
新規登録(2013-09-16)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2023-11-29)【にじばぶ】さん
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監督山下敦弘
キャスト前田敦子(女優)坂井タマ子
鈴木慶一(男優)坂井啓介
中村久美(女優)坂井よし子
富田靖子(女優)曜子
伊藤沙莉(女優)
康すおん(男優)坂井善次(父)
脚本向井康介
作詞星野源「季節」
作曲星野源「季節」
編曲星野源「季節」
主題歌星野源「季節」
撮影芦澤明子
池内義浩
配給ビターズ・エンド
美術安宅紀史
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【クチコミ・感想】

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9.タマ子と同じ年の頃、僕も、学生と社会人の狭間でモラトリアムな日々を、実家で過ごしたことがある。
それは、決して褒められたことではないし、家族からしてみれば迷惑なことだっただろうけれど、あの「猶予期間」があったからこそ、自分は何とかマシな人生を送れるように至ったと思う。
誰にも迷惑をかけずに、トントン拍子で人生を歩んでいけたならそれに越したことはないんだろうが、そういうわけにもいかんのが「人生」だ。

何が起こるわけでもなく、一見すればただ自堕落なヒロインの一年間の「生活」を切り取っただけの映画である。
でもそこから不思議な愛おしさと、可笑しみがじわじわと滲み出てくる。
この手合のミニマムな味わい深さは、山下敦弘監督お手の物といったところだろう。
市井の人々の何気ない言動を細やかに描き出し、ドラマを紡ぎ出す手腕にこの監督は本当に長けている。

そして、その山下敦弘監督の映画世界の中で、主人公・タマ子を演じる前田敦子が見事に息づいている、いや“居座っている”。
前田敦子というアイドルが持つ「オモテ」と「ウラ」その両面を集約させて、曝け出して、タマ子という主人公像を創り上げている。
AKB48卒業直後の主演映画に相応しく、“アイドル”というレッテルの境界を越えた存在感を放っていたと思う。

また父親役の康すおんも、朴訥とした父親像を味わい深く体現しており、とても印象的だった。
この父親は、劇中から察するに、娘二人が成人した途端に妻に逃げられた駄目な男なのだろう。
だけれども、黙々と自営業に励み、きちんと料理をして洗濯をする様は、何とも健気で好感が持てたし、出戻ってきた娘を黙って受け入れ面倒を見る様子からは、娘に対する心配や憤りと同時に、嬉しさも伝わってきて、同じく娘を持つ父親としてとても微笑ましかった。
何よりも、ああやって往く宛が無くなった次女は頼って帰ってきて、嫁いだ長女も大晦日まで忙しい旦那を連れて帰省してくるのだから、この父親が根本的な部分で娘たちはもちろん、人から愛される人間であることは明らかだ。

一人の人間として「大人」になっていく以上、自立していかなければならないことは当然のことだ。
でもそれは、親をはじめとする家族を頼ってはならないとうことではない。
頼れるのであれば頼ればいいし、甘えられるのであれば甘えたっていいと思う。
大切なことは、その前提として、頼り頼られる「家族」という人間関係をちゃんと構築できているかどうかということだと思う。


恐らくは家族に受け入れて貰えなかったのであろう旧友の姿を遠目に見送り、感謝を心に刻むタマ子の後ろ姿に共感した。
そして、「渡辺ペコ」と「ねむようこ」の漫画を愛読するタマ子に、性別を超えて自分自身を重ねずにはいられなかった。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-11-20 17:07:58)
8.特にこれといった出来事があるわけじゃないけど、人間関係の微妙なやり取りだけで楽しませてもらいました。
季節ごとに切り取った4部構成の超大作シリーズにしてくれても見てられそう。
もうちょっとこの世界観の中でだらだらしてたかったので、ラストはちょっと寂しかったです。
前田敦子はとても魅力的な女優さんだと思うけど、本作のようにオーラを封印した演技もなかなかいいですね。
あと、子分の中学生も味わい深くて良かった。
もとやさん [DVD(邦画)] 8点(2016-12-08 13:00:30)
7.家でウダウダしているプー太郎の女性とお父さんの何気ない1年を描いた映画。派手なことはなく地味、変わった色と形の扇風機だなーとか、野菜ばっか食って、あれは青汁か?とか、細かい部分の描写に思わず目がいってしまうほど地味目で特に何も起こらないけど、その何気なさや空気感が好きってゆう人には、恐らく、ずっと観てられる映画かもしんない。細かい描写も丁寧に感じました。前田敦子が演じるタマ子がとても自然なぐーたら感でそれでいて、仕草の一つ一つが普通なんだけど、なんか魅力的。あと、手下的な男子学生が登場するだけで面白く、タマ子とのやりとりはさすがに笑ってしまいました。ただ、ほんま淡々とふつうの生活を描いているので、全体的に面白いかと言えば、派手目な映画好きな僕には、微妙でした。
なにわ君さん [インターネット(字幕)] 5点(2016-11-06 17:45:13)
6.もう少し娘や父の背景が描かれているとよかったかな。演技は普通です。「恋に部活に忙しいんだよな」のセリフには笑った。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-10-24 07:26:26)
5.可もなく不可もなくといったところ。
前田敦子のO脚ひどいなーとか、左利きなんだなーとか、どうでもいいことを考えながら見ていた。

ストーリーの前提である「実家に帰ってくる」というのが理解できないので(大学生からは実家を出て行くのが当然という家庭で育ったので)感情移入もできず…。父と2人きりで暮らすというのも自分には無理なので、そこでも他人事としか思えず…

結論として、こういった大きな起伏のない物語は苦手だなぁ…と。
Sugarbetterさん [DVD(邦画)] 6点(2015-07-12 19:32:21)
4.最小限の手数で最大限の効果を発揮している映画。
ちょっとした画面の揺れや、遠くから聞こえる声や、何気ない動作で
心情や関係性や時間の積み重ねが瞬時に理解できる。
リンダリンダリンダ、区役列車、もらとりあむタマ子とクオリティの高い映画をコンスタントにつくってくれる期待を裏切らない頼もしい監督。
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 8点(2014-10-12 01:04:13)
3.たま子の日常を淡々と描き、大きな出来事はないのだが、心の微妙な変化が見られる。クスっとできるシーンもある。ただ良くも悪くも前田敦子主演という以外に作品にひかれるものがなかった。
Yoshiさん [DVD(邦画)] 4点(2014-10-09 22:26:48)
2.ニートで毎日ゲームに漫画でダラダラ暇を潰すタマ子。まるで『俺はまだ本気出してないだけ』の女版である。違うのは『俺はー』の主人公は遂に本気を出すが、タマ子は全然変わらない事である。いよいよ家を出される宣告を受けるが、あまり危機感は無く近所の中学生とだらだらアイスを食べている。目標も何もなくただなんとなく、何とかなるだろうという思考のタマ子。自分も大体そんな楽観的な性格なのでとても共感できました。基本的に終始タマ子がだらだらしているだけの映画なので、短気な人はタマ子に対してイライラするかもしれない。もしくはキレて怒鳴りつけている事でしょう。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-04 21:45:09)
1.山下監督の映画の好きなところは、何が起きても(大きな事件はそもそも起きないが)深刻にならないところです。悲壮感がない、悲観的にならない!面白かったので平均点下げたくない気もしますが、この手の映画は6~7点ぐらいが満点みたいなもんじゃないかなと個人的には思ってます。あっちゃん、可愛くなかったけど…演技よかったです。
なこちんさん [映画館(邦画)] 6点(2014-02-09 05:53:43)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.71点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.17%
5312.50%
6416.67%
71041.67%
8625.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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