1.ルパンとコナン、どちらのファンでもない自分にとって、苦痛以外の何物でもなかった。
じゃあなんで見に行くんだよ、と言われそうだが、そこはそれ、人には色々と事情があるわけで。
まあ、自分の場合は、単に子供の強い希望に折れてしまったわけだけど。
自分がまさにそうなんだけど、大人も子供も見に行けるということで、こういう無茶な企画物ができてしまうんだろうなあ。
結果的に、つまらない映画ができてしまう片棒を担いでしまったわけで、今はちょっと反省。
ところで、自分がちょっと興味があったのは、ルパンのお色気とコナンの淡い恋愛を、どう折り合いをつけるのかということだった。
そしたら、それは両方とも無かったことにされていて、「これじゃコラボの意味ないんじゃない?」なんて思った。
正確に言えば、ルパンのお色気は多少あるんだけど、その分、峰不二子は薄っぺらい顔で無表情という、別のキャラクターに変えられていた。
また、峰不二子に限らず、特にルパン側はどのキャラも表情に乏しく、「作ってる人にルパン好きな人はいないんじゃないか?」なんて思った。
ストーリーも、コナンの話にルパンも出てくるという感じだったし。
それに、表情が乏しい割に、顔のアップのシーンが多くて、それがまた苦痛の大きな要因だった。
「コラボなんて、双方の魅力を打ち消してしまう、客集めだけのためのさもしい企画」。
あらためてそう思った。
けど、エイリアンVSプレデターとかでも同じこと思ったわけで。
子供と一緒に映画見に行くときは、つい、コラボ映画を選んじゃうんだよなあ。