43.情緒不安定な子供たちの話。感情移入できるところもあって、少し甘酸っぱい。 【クロ】さん [地上波(邦画)] 4点(2022-01-02 09:43:39) |
42.自分には合わなかった。 言わんとする事はわかるけれど、気色の悪い作品に感じた。 学生たちも全員演技が下手で終始「中学生日記」スピンオフな感じ。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2021-09-17 17:43:33) |
41.こんなワケワカラン系の映画も昔はゴールデン洋画劇場とかで放送してて、うわっ、この映画、キライだなあ、なんて思ってました。意味ありげな思わせぶり、そういうのに当時はなんか、イライラしてしまう。しまいにゃ「これが死だ!」なんてブチあげられちゃうと、「いやいや、そんなのは『死』じゃないんじゃないの?」とイジワルの一つも言いたくなったり。 結局は、この登場人物たちと年代が近く距離感が近かったからこその違和感であり、反発・反感だったんでしょう。 そのくせ、そういや自分もまた、高校の時に真夜中にこっそり学校のプールで泳いだことがあったんだよなあ。 今では自分も親の世代になり、この作品を貫く不安定な危うさを、ある距離感をもって眺めるようになって。そう、自分が思春期の頃には、思春期が危ういなどと思わないもの。距離感があってこそ感じられる危うさ、ってのもある訳で。しかし一方では、やっぱり記憶の底をチクチク刺されるような感覚もあって、イライラしないと言えば嘘になる。 だから、大人だから正しく鑑賞できるなんてことは金輪際、言いたくない。あの当時の「そうじゃないんだ」という気持ちは否定したくない。 今では、「キライだけど、面白いんだから、仕方ない」ってなところ、でしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-05-30 17:23:48) |
40.誰もが通る道なんだよなぁ。 思春期の痛々しい行動と台風が近付いている時の謎の高揚感。 ほぼ中学生達によるドラマが展開されるが、そこには青春の清々しさなんてものはあまり無く、ひたすら鬱屈とした窮屈な感情や性的衝動なんかが正に台風の如く吹き荒れる様を描いている。 彼らの生態をカメラは窓の外からや、教室の外側からなど、まるで覗き見をしているかのように映し出していて、長回しの多用によってよりリアルな風景に感じられた。 台風の到来と共に己を解放していく彼らの行動はなんとなく共感できた。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-02-07 19:39:29) |
39.○この世には、暴走や狂態では払拭できない鬱屈がある。その鬱屈をいちばん持て余すのは中学生の頃だろう。人生における台風の時代は、過ぎ去ってしまえばすぐに忘れてしまう。この映画は、その時代をまざまざと思い出させてくれる大傑作。全編、アルバート・アイラーの即興演奏が鳴り響いているようだ。○この映画ほど好き嫌いが分かれる映画はないだろう。嫌いな人が冗長と感じる場面も、好きな者は飽くことなく魅入ってしまうのだ。○思春期の頃の痕跡かな?台風が来ると、フリチンで暴風雨の中へ跳びだしたくなる。60歳を過ぎたいまでも。。。。。 【火蛾】さん [映画館(邦画)] 10点(2014-11-03 17:13:25) |
38.中学時代って人生の台風みたいな時期で、生と死、正義と悪、そしてエロスが嵐のようにイッキに押し寄せてくる。 この時代をどう過ごすかで、その後の人生というか人格が決まるような気はする。 私は何とか台風をやりすごしたとは思ってはいるが、その爪痕は大きく、良くも悪くもあの時代あってこその現在なんだろうと思っている。 誰もが自分の中学時代を思い出しながら見るのだろうが、自分はこの時代の鬱屈さに共感するにはちょっと年をとり過ぎたかな。 |
37.ずっと昔にテレビで観た時に、とても胸が高鳴った。今観ると内容は結構めちゃくちゃだけど、(当時の)この年代の危うさと台風接近の高揚感を見事に描いている。 【noji】さん [地上波(邦画)] 9点(2012-07-01 21:23:11) |
36.中学生の内に秘めたる狂気を描いた、ちょっと変わった青春映画。 核となるようなストーリーはなく、彼らの鬱屈した心情を台風で表現させるといった構成。 決して重たい流れではなく、コミカルなシーンも用意されているのだが、 ラストは結構ショッキングだった。どちらかと言えば、感性で観る映画。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-19 08:50:58) |
35.子どもたちのイライラを描く。「イライラ」という不定形なものを描いてこれだけ迫力を出せた映画というのも珍しい。ただ、たしかに子どもたちはイライラしてるんだけど、イライラしたふりをして防衛している「何か」もあるわけで、そこらへんの子どものずるさをも描くだけの距離があったら、もっと良かっただろう。台風に閉じ込められたふりをして、立て籠もった子どもたちという設定なら、もっと校舎を使いこなすべきだった。職員室のドアを蹴るとこと、机を積み上げるとこがいい。カメラが蹴った穴を通って外に出たりする。物語から離れるところで、この監督はイキイキしてくる。何かが持続するところを描くと気合いが入ってくる。商店街でマッシロな男女がオカリナを吹いてるのはシラけた。大西結花が、三上君と工藤嬢が仲良く話し合ってるのを見てて、こちら(窓)を向き、背伸びを二度ほどやって風が吹く、なんてとこがいいんだ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-07-06 10:44:27) |
34.深夜放送のテレビで初めて観たとき、衝撃が走った。それまでは邦画なんてつまんないのしかないと思い込んでた。それをこの映画がぶち壊してくれた。それ以来ことあるごとに観返してきたが、未だに心のベストテンの上位ランカーとして健在、というか、もはや心の永久欠番である。 |
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33.シュールな映画。その奇妙な雰囲気が中学生の不安定さを映し出していて良かったです。これを中学生のときに見てたら変な奴等だな~、としか思わなかっただろうけど。 【Trunk】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-10-17 13:30:21) |
32.相米監督の作品で、しかも1980年代の青春モノとくれば、おおかた予想がつく内容。 その予想を裏切らないのが、相米クオリティ。 好みの作品ではないが、思春期のはじけた一夏の思い出を、画面いっぱいに発散させたその内容は、なかなかもって素晴らしく、台風の中、ずぶ濡れになりながら屋外ではしゃぎ回るシーンに、それは凝縮されている。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-07-17 02:01:44) |
31.可もなく不可もなく感じた。が、受け手に背伸びを求める作りは少しイラッとする。 正直、冗長さに耐えられない演出は当時の日本映画独特の間ではあるのかもしれないが、それを技法である、というところまで持って行けているだろうか。そう思えない。 せっかく動画フォーマットなのに、文字で書かれた情景をそのままの時間換算で動画にしただけではないのか、と思えてしまう。閉塞感や鬱陶しさのような感覚は生まれるが、生まれてしまったそれらが、生もうと思って生まれているような感じがしないのは、どういう訳だろう。 うまく受け手それぞれの記憶に、進んでいく物語をシンクロさせようという試みなのかもしれないが、その思惑にうまく乗っかることが出来なかったら大変な苦痛を味わうかもしれない。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-11-15 20:32:31) |
30.おそらく企画書の段階で、これほどの映画が完成することを想像した人間は、監督を含めて、一人もいなかったのではないでしょうか。ひとつ間違えば、ただの青春映画や、ただのお芸術映画になってしまうようなコンセプトを使って、「人間」と「世界」の関係を見事に描き出しました。とは言っても、まったく哲学的な映画ではなくて、非常にリアルな映画です。ひとつひとつの映像が訴えかけてくるものがまさにリアル。校舎のにおいや、体にまとわりつく雨の感覚、登場人物の体温までもが、こちらに痛いほど伝わってきます。 【コウモリ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-30 00:09:17) |
29.台風の接近と青春の衝動の爆発やねじれを重ね合わせるというコンセプトはとても面白く、また描写のインパクトも強いので、低い点はつけられないのですが、作品として普通に楽しめたかと言われたら、ノーです。特に、やたら暗い映像と、役者の表情などどうでもいいと思っているかもしれないロングショットばかりのカメラに参りました。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-08 01:57:31) (良:1票) |
28.この訳分かんなさが思春期の頃の微妙な心理状態を物語ってんだろうなぁって思いました。中途半端なエロも欲求不満にさせるだけでした。なんか深い感じがして通ぶって高得点をあげたくなる錯覚に陥り易いタイプの作品だが、ダマされんぞ!! 【憲玉】さん [DVD(邦画)] 4点(2006-11-01 00:28:28) (良:1票) |
27.まず言いたいのは、相米監督万歳。見終わってメメント・モリという言葉がよぎった。三上君にとっての台風は、あの純粋すぎる魂を前触れなく奪っていってしまう類の死神だったのか。死でさえも消費の対象になっている時代にとっては彼の決意が遠すぎる(世の中に目を向ければ、死を実感してこなかった子供たちがそれを実感できないままに殺人を犯している)。そして居るはずなんだけど見えない家族。家族の不在というか家族を願望の中でいびつに歪めている感じを受ける。この物話は、都会でなくて郊外を舞台にしたのが大きい。性格がすれてないだけに彼らが味わう特別が日常として当然あるような、そういうあやうさが郊外とはとてもマッチする。台風は時には閉塞を生み出し時には開放的な気分にさせる。これって思春期の子供たちそのまま。台風はそれともつまらない大人になる為の通過儀礼だったのか。自分にも中学3年生という時期があったのだと素直に驚く。大切にしたい映画である。 【Qfwfq】さん 9点(2004-08-05 00:26:23) |
26.個人的には古臭い映画に感じた。まず中学生があまりにもガキすぎる。それは時代の流れでしょうが、それだけに俺らの年代が見るにはキツイかなぁ。。と思いました。それに、子供たちの意味不な行動も多々あって、「はぁ?」と思わされた。リアルじゃないと思う。何らかのメッセージを抽象化して表したのだろうか。だからかもしれないが現実味は感じず、思春期の子供たちを描くには方法・路線が違うんじゃないか・・・と思う。そんな感じで人間描写がまずダメ…とは言わないけど少なくとも俺には共感できない。あと、ストーリーに関しては学校という閉鎖空間を使った人間の"理性"と"本心"をこの年代で描いた作品かと思いきや、まず閉鎖空間という印象を受けない。たとえば"漂流教室"はちょっと似た感じのテーマとテイストで、なかなか"閉鎖空間"をうまく利用してて面白かった(ドラマですが。映画、漫画は未見です)。でも台風クラブは結局は台風で帰れないというだけなので、その方面ではやはり描くのは難しいみたいです。それだけに他に同等あるいはそれ以上に見るものを楽しませる要素がなければキツイ。それが少ないと思う。そしてその条件での人間の"理性"と"本心"ですが、ソレを期待したのがまず間違いでした。これからってときにみんな仲良しで・・・まぁそんなに怒れ狂ったら中学生じゃなくなってしまいますが。でもやはり雰囲気はでてるし、独特なものがあってすごくいいのに全体的に軽すぎ。時代背景は製作された85年なものの、普通の日常に過ぎない。もっと掘り下げれば秀作が出来たに違いない。そういえばもう1つ家出というエピソードがありましたが、あれも中途半端。家出して何もないまま台風が過ぎれば家に帰ってくるってのは納得がいかない。結構前に「4TEEN」という小説を読んだのですが、一夏の冒険的なエピソードとしてはやはりそっちのほうが今をよくあらわしています。それに最後のオチもギャグで終わらすのは納得がいかない。もっと何とかならなかったのか・・・まぁ作られた時代が時代なだけに仕方がないこともたくさんありますが、とにかく現代っ子が見るにはキビシイです。それだけにメッセージ性も感じませんでした。この時代が分かる世代なら秀作に見えるのかもしれませんが。最後に名前は知りませんが、家出したコがかわいかったので5点。 【A.O.D】さん 5点(2004-07-19 18:13:54) |
25.衝撃的なシーンがあったり、理解に苦しむ狂った行動があったり、妙な空気感の漂う作品ではあるが、物語として特に何かあるわけじゃない。ストーリーを説明しろと言われると非常に困る作品。 【もとや】さん 5点(2004-04-03 10:35:12) |
24.この映画の空気大好き。台風は心を高揚させる物です。 【モチキチ】さん 7点(2004-03-10 13:28:14) |