1.はっきり言ってこの物語の主人公は最低だ。
無職で彼氏の家に転がり込んでいるくせに、家事もしなければ家でひたすら寝ているだけである。おまけに理屈っぽくて説教くさい。話を聞かないとすぐキレる。
誰がこんな女に共感するだろう。
よく彼氏は文句も言わずに一緒に生活してると思う。
ただそんな彼女でもなんとかバイトを始めて、良い仲間にも巡り会えて、せっかく充実した生活が始まったら、やっぱりうつ病が発症してどうにもならなくて…。
自分でもどうにもならなくて絶望する様は凄く憐れで…。
そんなどうしようもない物語だけど、人と人が一緒に居る事の意味とか、愛の存在とか、そういう事について色々考えさせられたので、中々深い物語だったと思う。