最後の決闘裁判のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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最後の決闘裁判

[サイゴノケットウサイバン]
The Last Duel
2021年上映時間:142分
平均点:6.82 / 10(Review 17人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-10-15)
ドラマ法廷もの戦争ものミステリー歴史もの
新規登録(2021-09-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-06-21)【S&S】さん
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監督リドリー・スコット
キャストマット・デイモン(男優)ジャン・ド・カルージュ
アダム・ドライバー(男優)ジャック・ル・グリ
ジョディ・カマー(女優)マルグリット・ド・カルージュ
ベン・アフレック(男優)アランソン伯ピエール
ハリエット・ウォルター(女優)ニコル・ド・ブシャール
ナサニエル・パーカー(男優)ロベール・ド・ティボヴィル
アレックス・ロウザー(男優)国王シャルル6世
平田広明ジャン・ド・カルージュ(日本語吹き替え版)
津田健次郎ジャック・ル・グリ(日本語吹き替え版)
堀内賢雄アランソン伯ピエール(日本語吹き替え版)
脚本ニコール・ホロフセナー
ベン・アフレック
マット・デイモン
音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
製作リドリー・スコット
ニコール・ホロフセナー
マット・デイモン
ベン・アフレック
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
美術アーサー・マックス(プロダクション・デザイン)
ジュディ・ファー[美術](セット装飾)
衣装ジャンティ・イェーツ
編集クレア・シンプソン
録音ポール・マッシー[録音]
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4.最後の決闘といってもスキャンダル絡みじゃないか。
TERUさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-12-20 22:14:03)
3.配信で『最後の決闘裁判』を鑑賞。原題は“The Last Duel”

リドリー・スコット作品で決闘と言えば、
監督デビュー作『デュエリスト 決闘者』(1977)がある。
今作は史実に基づき、騎士道精神における最後の決闘とされた事件を描いている。
 
現在のリドリー・スコットは、監督としての自分の原点を見直し
過去の作品を語り直すフェーズに入ってるように思える。
本作は、美化されて語られる「騎士道」の実態を、改めて問い直しているようだ。
そのベースに『デュエリスト 決闘者』があるのは間違いないだろう。
墨石亜乱さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-27 19:44:23)
2.決闘シーンは迫力あり素晴らしかった。
鎧兜で剣で戦う作品は大好き。
名馬もそれぞれ良い演技をしていて、健気。

実在の人物なので、ストーリーも史実に沿う。
仕方がないのでしょうが、ジャン・ド・カルージュに引き付けられるものが無かった。
それで、見ている私の視点を妻のマルグリット中心に変えようと努力してみた。
しかし子供時代も父との関係もなく、いきなり結婚するところから登場。
マルグリットが私に近く感じられたら、もっと楽しく観られたかも。
美しいし勇敢だし、ジョディさんの演技は良かったのだけれど。

この史実に興味を持ち、ウィキペディアを翻訳機能で読み興味深かった。
脚本書いたベンさんとマットさんは楽しんで制作していたのだろうと推測。
たんぽぽさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-06-11 12:20:10)
1.リドリー・スコットの最新作は、中世フランスで実際に起こった出来事を描いた意欲的な「裁判劇」だった。
真相が分からない裁判事案を「決闘」で決着させて、負けた方は火あぶり+吊し上げという当時の法制度のあまりの乱暴さと残虐性もさることながら、そこに被害者である「女性」の権利や主張は殆ど存在せず、男性社会の愚かな虚栄と身勝手な欲望のみが交錯していく様が、極めて醜く、この作品の主題に対する忌々しい「嫌悪感」を創出していた。

今作は三幕構成で描き出されており、最終的に“決闘”を行う男(騎士)二人、そして暴行を受けた女(騎士の妻)の3人の視点で同じシークエンスを辿るストーリーテリングが面白い。
その構成とストーリー性から、黒澤明監督の「羅生門」にインスパイアされていることは明らかで、実際、脚本を担ったマット・デイモン&ベン・アフレックによると、多分に影響を受けたらしい。
まさに“藪の中”の真相が、3人の視点によって描きされることで詳らかになっていく様は興味深かった。

そして、男性側の愚かで都合の良い解釈や言動が、実際女性目線からはどのように映っていたのか、その“乖離”が目の当たりにされることも、興味深さと嫌悪感を覚えると同時に、僕自身一人の男性として、また一人の夫として、身につまされる思いだった。
男性としての何気ない言葉や、態度が、女性に対して何かしらの精神的苦痛を生んでしまっているかもしれないということを、一人ひとりの男性がもっと理解しなければならないのだと思う。

「時代」は常に刷新され、新しい価値観や常識が広がっているとはいえ、この世界や社会において、まだまだ旧態依然としている要素は数多あり、この作品で描き出された醜悪な出来事が「遠い昔の絵空事」とは言い切れない。
こういう時代の上に、今の世界は存在し、今なおその暴力的な理不尽を残し続けているということを、認識しなければならないと思う。


リドリー・スコット監督にとって、中世の史劇を圧倒的なリアリティと創造性によって描き出すことは、もはやお手の物だろうけれど、齢83歳とは思えないそのクリエイターとしてのアグレッシブさには、毎度のことながら感服する。
対峙する二人の騎士を演じたマット・デイモン、アダム・ドライバーは、それぞれ「流石」の一言に尽きる存在感と実在感をもって、時代性を象徴する二つの“男性像”を体現することで、絶妙に胸くそ悪い“糞野郎”を演じきっていた。
そして、その狭間で、女性としての尊厳を守るために“声”を発した妻マルグリットを演じた新星ジョディ・カマーも、美しさと強かさを併せ持つ印象的な存在感を放っていたと思う。
また、享楽的ながらも支配者的能力に長けた領主ピエール伯を厭味ったらしく演じたベン・アフレックも好演しており、デイモンとの共同執筆の脚本とともに、作品に深みを与えていたと思う。


ただしかし、非常に映画的なクオリティーが高く、意欲的な作品だったのだが、だからこそ感じた一抹の物足りなさも否定できない。
気になった最たるポイントは、この物語の真の主人公であるべき、マルグリットのキャラクターの描きこみがやや希薄だったのではないかということ。
三幕構成の最後のパート(真実)が、彼女の“視点”で描かれるわけだが、彼女の人間性を描き出すに当たっては、もう少し深堀りしてほしかった。
どのような生い立ち、どのような心境で政略結婚の“道具”にされたのか、二人の男や、実父、姑らに対して本当はどのような感情を抱いていたのか。
そして、決闘裁判を経て、子供を生み、結果彼女は何を得て、何を失ったのか。
そういう主人公の「女性」に対する描き込みがやや物足りなかったので、作品の性質やクオリティレベルのわりに、映画全体がやや淡白で軽薄な印象になってしまっている。

史実における諸説を辿ると、マルグリットを暴行した人物は本当は全く別人だったとか、実は仮面を被った夫が暴行したなど、様々な憶測や噂話も入り混じり散見している。
実際に何が起こったかということは、600年後の現在において分かるはずもない。
「決闘裁判」などという暴挙が成立している時代である以上、生き残った者(妻も含めて)が一方的に語ったことが“真実”としてまかり通っていることも多分にあるだろう。
であるならば、「出来事」自体をもっと多面的に見えるように映し出し、「真実」そのものが乱立する構造にしても面白かったのではないかと思う。

いずれにしても、この映画を観た後では、史劇や事実を描いた他の様々な歴史映画においても、描き出される“真実”めいたものに対して、「別視点」を訝しく意識せずにはいられなくなる。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2021-10-16 22:46:19)
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【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 6.82点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5211.76%
6529.41%
7635.29%
8317.65%
900.00%
1015.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 3.00点 Review1人
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